Bollywood No.002
Shivaay (2016)
Ajay Devgn FFilmsの最新作(2017年時点)
監督、制作、主演 : Ajay Devgn
プロデュースはけっこうしてますが監督は"U Me Aur Hum(2008)" *kajol共演"以来通算2作目です。
テキトーに解説
ジャンルとしては山岳スリラーみたいな感じでしょうか?
いきなりの下山アクションに度肝を抜かれますが、登山ガイド中のOlga(後の恋人)の救助シーン、ブルガリアでのカーアクション、最後の崖から落ちながらのファイトとつながりますので「まあ、AJAYだからね!!」で済みます。
雪山遭難をきっかけにShivaay/山岳ガイド(Ajay Devgan)とOlga(留学生)が恋に落ち子供ができるのですが、Olgaは子供置いてブルガリアへ帰国。
この辺りなんですが、女房が子供おいて逃げ出そうとしてるのにShivaayもあまりファイトしないんですよね。。(どなりまくるとか。。)
Olgaにしてもいいとこのお嬢さんでしょうから(そもそもインド留学?) 留学先で山で事故に会い、怪我が癒えて帰国したら、子供を妊娠してて、相手は地元の "髭のオヤジ" ってわけにはいかないですよね。両親がショック死します。
で、Shivaayは子供には母死んだことにして育てます。
9年後、父と一緒にクライミングをしているGauraですが、なんと!!トップを登ってます。
が、よく見ると壁の上からしっかりビレイをとって登ってました。
どうでもいいですが、Shivaayのグリーンのダウンと青のバンダナは9年前と同じ。
気に入ってるのかどうかわかりませんが、すごい物持ちようです。
しばらくは楽しく山で暮らしていたのですが、村で起きた地震を機にGauraは母の手紙を見つけ存在を知ってしまいます。
Shivaayに母の事でだましていたと怒り狂いますが最後は一緒にブルガリアへ母を探しに。。。
ここからはアクションに次ぐアクションです。
Shivaayはただのガイドとは思えんような動きとパワーで暴れます。その中で何人もブルガリアの警官をぶん投げているのですが、高速走行中の車から突き落とすなど自分が逃げるために、やりたい放題!
ここの警官は人身売買をやっている悪が多いのですが、中には善良な警官もいるはずです。
投げた警官は後続の車なんかいに惹かれているので恐らく亡くなっているのではないかと思います。
これなんかもう最悪です。
娘をさらった車を走って追っかけてたんですが、途中から追いきれなくなって車を奪います。ブルガリアのタクシーなんだと思いますが、いきなりフロントガラス突き破って運転手(一庶民)を突き落とします。
このようにいろいろと悪事は積み重ねますが、全て娘への愛があってこそ。。
お咎めはありません。
特筆すべきは最後のアクション
いろいろあって最後は人身売買のボス(警官)と一騎打ちになりますが、対決中に二人もろとも崖(恐らく傾斜70-95度*オーバーハング有)から落ちます。
なんとその間も蹴りやパンチで格闘してます。
Shivaayがすることには違和感はありませんが、彼と同等のスキル、体力を持った人間がいたことです。ブルガリア警官恐るべし。。。(ミルコクロコップみたいな感じの人です)
最後はShivaayに氷柱で成敗されてしまいましたが。。。
Cast
Ajay Devgn (Shivaay)
もはや説明不要、トップ女優"Kajol"の夫でトップ俳優の一人。
最近はアクション、コメディ作がほとんどです。GOLMAALシリーズですっかり味を占めてしまいましたね。
賞レースにはあまり縁がなく(興味なし?) Filmfareでは"Deewangee:2002"で一回だけとってます。*Best Villain Award
個人的にAJAY DEVGNのベストは
"Omkara:2006"
監督はVishal Bhardwaj(the blue umbrella:2005)でオールスターキャストムービー
そしてもう一作
"Once Upon a Time in Mumbaai:2010"
Haji Mastanの伝記映画的な位置づけで全てのメインキャストが素晴らしい演技をしていた。ダンスシーンはないが音楽もいい!
"Dil Kya Care:1999" のドロドロぶり 、 "Cash:2007"の盗人チームのリーダーも良かったけどね。
2017年のDiwaliでは"Golmaal Again"がヒット!⇒今回でシリーズ4作目。
最近はSinghamシリーズみたいに無敵を誇ってましたが、今回は結構ピンチが多かったですね。しかしガトリングガンで腹を貫かれたり、しこたま殴られ、首筋も切られ(しこたま流血もしてました)、右腕も折られ?たのですが不死身は貫きました。
何故か退院した時は左腕を吊ってました。ファイト中は右腕を痛めていたと思いましたが、、、。
最近の出演作で死んだのは"Once Upon a Time in Mumbaai:2010"ぐらいですかね?
AjayもそろそろSunny Deol(不死身)のレベルに入ってきましたね、、、。
しかしまだまだです。。Sunnyはピンチほぼなく、いつも圧倒的です!下半身不随で車いすでも圧倒します。
How to fight when you are on a wheelchair Heroes
もうまわりの野次馬も引いちゃってます。
これインドの映画館で見てましたが、やはり盛り上がりましたねえ~。みんなSunnyが圧倒することは分かっているんですが、、、。
Sayyeshaa Saigal(Anushka)
この映画でBollywoodデビューの20歳
20歳のわりに落ち着いてましたね。美人ですしこれからくるかもしれませんね?
いや但し顔立ちから Soha Ali Khan臭がするのでこないかも。。
なんと母"Shaheen Banu"は"Dilip Kumar"の姪だそうです。
気になるとこで
Saurabh Shukla(在ブルガリア インド大使館員?Anushkaのボス)
いつもこんな役ですが、今回は短かったですね。好きな役者なんで残念です。。
彼の脚本は好きなんですけど最近映画で脚本やりませんね。。役者一本になってしまったようです。
コメディアンのVir Dasもちょこっと活躍してました。
その他、ヨーロッパの俳優陣がでてましたがよく知りません。
ただ、娘のGauraはかわいかったですねえ~*イギリス出身でこの映画まですでに3年の演技経験があるようです。
最後にもう一人、
Markus Ertelt (人身売買ボス:Nikolai)
ドイツのTV俳優さんだそうで筋肉ムキムキです。
始終シリアスな悪党ヅラしてましたが悪党丸出しで良かったですねえ。
Location
インド、ブルガリアで撮影されています。
前半のアジャイが暮らすインドの山村のみMussoorie/ムスーリーで撮られています。
そう!! Garhwal のMussoorieです。ここは2,000mクラスの避暑地でチベット人も多く暮らしています。20年ほど前に一度行ったきりですが、DharamsalaとかSimlaなんかとそう変わらんイメージでしたね。。。もともと山にいる人間にはただ物価の高い場所です。
その他、山のシーンはブルガリアです。
前半の登山シーン、ビバークシーンなどはアルペンのワールドカップで有名なBansko(バンスコ)で撮ってます。
どの場面かわかりませんがハイデラバードでも撮影があったようです。
総評
2016のDiwali映画ですが、商業的にはコケましたね。
Ae Dil Hai Mushkil(Director: Karan Johar)と同時公開で集客が割れたんですかね。
*商業的には共倒れでした。
因みに自分はAe Dil Hai Mushkilを見に行きました。
Shivaay。。。アクションとか良かったんですけどねえ、、、。音楽/ダンスシーンをもっと入れるべきだったと思うんです、この映画のスタイルで入れのは難しいって意見もあるでしょうが、入るような構成にした方がよかったような。。。
これだとただの山岳スリラーでアメリカやヨーロッパで観れる映画と大差ないです。
親子愛も重要なテーマでしたがインドである必要もなかったですね。
シリアスな場面の中にAJAYが固い体を活かしてダンスする方がよかった。。個人的に。。
AJAY DEVGN 制作、監督、主演、、、、これが自分でやりたかったんでしょうね。。