Bollywood Star file.1
Bobby Deol
本名: Vijay Singh Deol 現在54歳 既婚、2児の父。
もし偉大な父や兄がいなければ、彼はとっくに役者からはさよならしていたでしょう。
このBollywood Star シリーズを自分の好みにより彼から始めます。
インド在住時でいろいろと映画ロケ地を周ったりしていると現地の人と映画の話なんかをするわけです。そうすると『あんたは誰が好きなの?』なんてことになります。
自分の居住していたエリアであるHP(ヒマーチャルプラデーシュ)、ウッタラカンド辺りと比較的訪問する事の多かったUP(ウッタルブラデーシュ)、ウェストベンガル、ビハール、デリー限定ではありますが、90%は男性で、もうほとんどSalman Khan(サルマン・カーン)なんです。ほんとうに。。。
シャールクやアーミル、リティックもちらほらいましたが。。。
不思議な事にアミターブ・バッチャンの名前が全くでてこなかったので、一度アミターブ層の方(当時30歳以上の男性)に
「Amitabh Bachchan好きな人はあまりいないんだねえぇ?」
なんていうと
「何言ってんだお前は!みんな好きに決まってんだろ?インドで好きな俳優は誰か?って聞く事はBig-Bの他に誰が好きなんだ?って意味になるわけ、わかる?」
これは言い過ぎだと思いますがなかなかの名言ですね。
で、「ところでお前は誰が好きなんだ?」
となり
「ボビー・デオール....」
「嘘でしょ?あまえ頭おかしいんじゃない?サルマーンより好きなの?」
ってな事がありました。
説明できないんですよね、だらしない感じとか自分がいかしてると勘違いしてそうなとこがいいんじゃないかと思います。実際好きというよりは他の俳優陣と別枠に置いているだけなんです。。
何故ボビーデオール?
ダンス⇒はっきり言って下手な部類。満足げのノリノリ感は見ていてこっぱずかしいくらい。
顔⇒鼻の下が長くだらしない感がでてます。
演技⇒とにかく情けない顔は得意
オーラ⇒なし、全くなし
ここで自分が惹かれたのが自己満足のノリノリダンス、実に気持ちよさそうに踊るんですよね!
流石に年取ってからはリズム感が多少でてまとまってきましたが、それではボビーの魅力は半減です。
このところ本当に露出が減ってしまい寂しい限りですが、2018年IIFAでタイに来た時は見に来たかったですが、とにかく情報をキャッチしたのが遅く願わず。。。
キャリア
偉大な父ダルメンドーラの次男。幼少時に父と少しだけ共演してますが本格的なデビューはBarsaat(1995)。映画もSuper HitしFilmfare Award for Best Male Debutを受賞。
そしてSoldier(1997)のHitでトップ俳優に近いとこまで来ますが、あまり出演作は増えません。
2000年代に入ってから年間2~4本くらいの作品に出演しHumraaz(2002)では初めてFilmfare Award for Best Actorにノミネートされます。
突如2007に年間6本出演しますが、単独主演作でことごとくズッコケてしまいVaada Raha(2009)以降主演映画はなく今後もアナウンスされてません。
一時期は新人女優との共演が多かったのですが、一回きりの競演で再共演する事があまりありませんでした。噂では奥さんがおっかなく新人女優と変なことにならんよう仕事させなかったとか言われてましたね。
個人的には大変魅力のある俳優なのですが、演技や表情にB級感があり単独の主演はちょいきつい。。。
それでも頑張るボビーを応援してます。
とにかくこんな表情ばっかりしてるんですね。
おススメ 5作品
現在まで43作に主演しており、数えてみたらそのうち35作品を観ていました。正直3割くらいは内容など覚えてません。
順位をつけることはとても困難でしたが以下5作品を抜き出しました。
Nanhe Jaisalmer(2007)
とにかくJaisalmerのロケーションの美しさと当時乗りに乗っていたHimesh Reshammiyaの音楽が秀逸です。
ストーリーですが砂漠に暮らすボビー・デオールの大ファンを公言する少年のところにボビー(本人役)が訪れるといった信じがたい話です。いいきれますこのような(ボビーの大ファン)少年は絶対にいません!
ちょっと無理があるんですよねえ。。。本人役にしないでキャラクターを作ってボビーが演じればよかったじゃないかなあ。。なぜこのような映画をつくろうと思ったのか理解できません。
しかし自分にはこのふざけたコンセプトが魅力的で映画館に足を運んでしまいました。。
California Children Film Festivalで優秀賞を受賞
Sonu NigamによるNanhe Yaar....が秀逸!
Jab Se Tumse Hui Dosti (Video Song) | Nanhe Jaisalmer | Bobby Deol & Dwij Yadav
Dosti: Friends Forever(2005)
残念ながらこの作品もHitせず。。。
つっこみどころがいくつかあるストーリーですが、それをごちゃごちゃいうのは野暮。
特にこの時点でLara Duttaは演技、ダンスができてません。彼女は体が硬いんですよね。
この作品に限らずですがたまにボビーがプレイボーイ役をします。あのだらしない表情でよくプレイボーイを配役しますよね。
Teri Banegi Yeh Dulhaniya
Teri Banegi Yeh Dulhaniya | Dosti-Friends Forever Songs | Akshay Kumar | Kareena Kapoor | Lara Dutta
Alka Yagnikの歌声がすばらしい。
ボビーが赤ジャケ・センターでノリノリで踊り始めますがやはりダサい。
中盤参入してくるカリーナ、アクシェイにあっという間に食われます。
ここからの3作品はボビー作品のなかでは断トツの上位3本(個人的に)
Bichhoo(2000)
ボリウッドに数あるパクリ映画でも伝説級のパクリ物。
言わずと知れたリュック・ベッソン監督/ジャン・レノ主演 「レオン/Leon:1994」のストーリーほぼ丸パクリ+α作品。
あの顔で寡黙な殺し屋をやります。
レオンとの相違
- 殺し屋のなる経緯が詳しく描かれている
- 踊る
- 笑う
- 観葉植物⇒サソリ(Bichhoo)
- マティルダ(ナタリー・ポートマン当時13歳))役⇒キラン(Rani Mukerji当時22歳)。Bichhooの設定も12,3歳の設定でしたが無理があります。この映画友人(バングラディッシュ人)と一緒に見ていたのですがキラン登場シーンで「子供じゃないじゃん!大人じゃん!」と突っ込んでました。
※麻薬捜査官がヤク中、レオンの牛乳好きなところは同じ
上記をみると分かるようにレオンファンにはツッコミどころ満載です。
しかし考えてくださいレオンが殺しに行く前に途中で踊りまくるんですノリノリで。。。見てみたいでしょう。。。
しかしこの映画の真の魅力は麻薬捜査官役Ashish Vidyarthiの演技です。
ファンの方には怒られますがここに限ってはオリジナルのゲーリー・オールドマン(彼の演技も素晴らしかったですが)の上を行くキレっぷり!
最も好きなロールアクターの一人でBichhooでの演技も素晴らしいです。
いろいろBichhooの魅力について書きましたが、興行としては当然コケてます。
Jeevan Mein Jaane Jaana
Once You Fall In Love Full Song | Bichhoo
伝説のダンスシーン
もうノリノリすぎてどうしようもありません。
序盤のボビーの頭フリフリダンスは多くのインド人が真似してました。
Ekwari Tak Le
個人的にはボリウッド史上トップクラスのダンスシーン。
シーンに入るプロセス、Malaika Arora(ダンスの名手)とボビーのアンバランスなペアダンス、振付等最高です!やはりボビーありきのシーンなんです。殺し屋のくせにだらしない表情をしすぎ。
Soldier(1998)
現在までボビー最大のHit作品
1998年の興行収入は年間なんとNo.2
上にいるのはモンスタームービーKuch Kuch Hota Haiだけ。
サポートキャストに名優をそろえデビュー2作目の新人Preity Zintaをヒロインに添え成功しました。
相変わらずボビーは怪しい(長髪、パーマ、グラサン)ですが名優ぞろいのこの作品で見事いに主役を務めました。
その中での伝説的シーンがこれ☟
Bobby Deol Burns Jojo's Teeth | Soldier Scene
学園の暴れん坊JoJoを退治するこのシーンは誰もが知っている名シーン
因みにこの映画でもAshish Vidyarthiが渋い演技をしてます。
Badal(2000)
不作の年であった2000年の中でHitを記録
ボリウッド映画の魅力がふんだんに詰まった名作
家族愛、ロマンス、アクション、復讐などなど
多少B級感はありますが、最初から最後まで目が離せません。
この映画でもRani Mukerji、Ashish Vidyarthiと共演
Jugni Jugni
"Jugni Jugni" Film Badal Ft. Bobby Deol, Rani Mukherjee
故Amrish Puriのステップがかわいい。ボビーも最初は閉鎖的で加わってませんが結局ノリノリで踊りだします。
その他Deolファミリー映画としてApne(2007),Yamla Pagla Deewana(2011)なども寡作です。
デオール家
偉大な父(ダルメンドーラ)を中心とした俳優一家です。
今回はボビーの回ですのでざっと紹介。
父:Dharmendra(Dharam Singh Deol)
説明不要、すでにキャリア50年を超えているボリウッドのレジェンド。
まずはSholay(1975)から観ましょう。
賞にはあまり縁がなくFilmfareの主要部門の受賞はおろかノミネートも少ないです。
Filmfare 6回のノミネートで受賞は0(Lifetime Achievement Awardで受賞)
圧倒的に男性のファンが多く、現在でいえばSalman Khanのポジションにちかいかもしれませんね。
兄:Sunny Deol(Ajay Singh Deol)
いつの間にか64歳になっている無敵のスーパーヒーロー。
おススメはいろいろありますが、
Ghatak(1996)を観てほしい。
1996年にインドで観たせいか、思い入れが強いです。
Filmfareは6回のノミネート(Ghatak含む)、2回の受賞
義母:Hema Malini
父ダルメンドーラの2番目の妻
トップ女優であり、Bharatanatyam(バラタナティアム:インド南部のクラシカルダンス)の名手
以外にもFilmfareの女優賞はダルメンドーラと共演のSheeta Aur Geeta(1973)1回のみ(ノミネートは11回)。
しかし常に抜群の存在感を誇る大女優です。
異母妹:Esha Deol
現在は結婚もして半引退状態です。
単独で主演を貼れるような女優ではなかったので特筆する作品はあまりないですね。
しいていえばFardenn Khan共演のJust Married(2007)が良かったですね。
Filmfareでは新人賞をとっただけでその後は縁がありません。
従弟:Abhay Deol
ファミリーの中では一番演技に対しての評価が高い人かもしれません。
味のあるいい役者さんです。
Ahista Ahista(2006)なんかが好きですが、彼の魅力はRoad, Movie(2010)に詰まってます。
Hema Maliniの姪:Madhoo
義母の姪なので実際血縁関係にはないですね。
かなりの数の作品に出演してますがRoja(1992)位しか見た記憶がありません。
総評
とにかく20本くらいみていただければ彼の魅力がわかるはずです。
暇な方は是非!
最近は単独主演映画がありませんが、昨年Netflix映画で主演を務めました。
Netflixというものを使っていないので未見ですが、明らかにおバカなダンスは披露していないようです。
Class of '83
そして現在アナウンスされているのは
Love Hostel
Class of '83に続いてShah Rukh Khan夫妻のRed Chillies Entertainmentの制作。
シャールクはどうしちゃったんでしょう?
ここにきてのボビー期用とは。。。
Vikrant Massey , Sanya Malhotraの若手二人と共演ですが大丈夫ですかね。。。
二人ともキャリアは長くないですがなかなかの演技派。
題名はLove Hostelですが前作に続きクライムスリラーのようです。
メンバーからタイに入ってくることはないと思いますが何とか見ておきたい作品ですね。
以上、Vijay Singh Deol(Bobby Deol)の紹介でした。