Bollywood No.018
Salaam-e-Ishq: A Tribute to Love/सलाम-ए-इश्क़ (2007)
女房は初鑑賞
Trailerを見た時にSalmanの雰囲気がよく、音楽もいい(担当はShankar-Ehsaan-Loyの3人)、監督はKal Ho Naa Ho(2003)以来の第2作目になるNikkhil Advani。
タイミングが悪くインドで見る時間が取れず、最初に見たのはインドにて友人が持っていた海賊版VCD。。。。
テキトーに解説とCast
6組のカップルのオムニバス映画
当初は全く関連性のない6組でしたが、映画が進んでいくにつれ関わりがでてきます。
①Gia(Ayesha Takia)とShiven(Akshaye Khanna)
Shivenは友人のJuggy(Vishal Malhotra)からの問いかけをきっかけにGiaとの結婚を前にマリッジブルーに。。。。。
ひとまずGiaとの婚約を解消するためいろいろな手を打ち最終的にはJuggyが録画したビデオの記録を元にGiaと別れることができます。
しかし、心の中にあるGiaへの思いが残り、、、ぼうっと車を運転したところフラッと飛び出してきた通行人を撥ねてしまいます。
この通行人の女性と女性の夫を見てShivenはGiaとの事を後悔し行動にでます。。。
Akshaye Khanna as Shiven
父は名優Vinod Kanna(故人)、兄も俳優のRahul Kanna。
初期の頃はあまり好きな俳優ではなかったので、作品もみてませんでした。
デヴューはHimalay Putra(1997)父:Vinod Kanna共演-未見です。
India-Pakistani War(1971)をベースとしたオールスターキャスト映画Border(1997)で一定の評価も受けました。
そしてTaal(1999)ではAishwariya Rai / Anil Kapoorと共演し映画はSuper Hit!
2001年最大のヒット作Dil Chanta Haiではついに Filmfare Awards Best Supporting Actorを受賞!単独主演ではないですが、これで完全にトップスターへいくはずなのですが、、、、低迷します。。。
Humraaz(2002)の評価は高かったですが、この後の作品ではパッとしません。
そして2007年にGandhi, My Father(2007)で久々に日の目を見ます。映画の質がよくガンディーのダメな長男がまさにはまり役でした。その間、36 China Town(2006)でもいい雰囲気のインスペクターをしてましたし本作での演技も悪くなかったと思います。しかしちょいちょいしょうもない役をやってしまうんですよね。
Naqaab(2007)はBobbyとのダブル主演!どちらもぱっとしない時期を数年過ごしこの2007年に蘇り、本作でも好演!
その後のAkshayeですが良くも悪くも安定した演技をしており個人的には比較的好きな俳優になりました。
Taal(1999)
役柄は非常に情けなく世間知らずのボンボンにも関わらず、最後はAishwariyaとハッピーになるという話。Anil Kapoorの好演、俳優デビュー前のShahid Kapoorがバックダンサーで出演してます。
インド在住時、Taalのロケ地が近所だったこともあり何度かロケ地には訪れています。
Aaja Nachle(2007)
Makhuri Dixitの復帰作(Devdas(2002)から5年振り)で共演。
出番はそれほど多くはなかったですが、比較的重要な役をこなしてます。
落ち着いた雰囲気のいい演技をしてました。すでに若手ではなかったですが、いい役者になってきたなと感じたのを思い出します。
Tees Maar Khan(2010)
どうしようもない映画でしょうもない役を披露。完全におバカに徹しており本当に真面目にやっているのかと思わせる演技ですが、何故か彼の演技が印象に残っているのです。この映画で真面目に演技をしているメイン俳優がいたのか?と思わせるできでありWアクシェイはただ遊びに来ただけでしょう。
Ayesha Takia as Gia
彼女は👇をご覧ください
ちなみにこの年(2007)は6作に出演。
②Rahul(Salman Khan)とKamini(Priyanka Chopra)
Karan Jhoharの映画にでる野望を持つアイテムガールのKaminiは注目を集める為、世間のイメージとは違い、実は一途な清純派で幼馴染のRahulというボーイフレンドがいると明かします。ところが仕事でロンドンに行く前の空港に突然Rahulを名乗る青年が現れます。。。このRahulはKaminiとマネージャーにある商談をもちかけ偽装カップルを続けることに。。。
Salman Khan as Rahul
恐らく本ブログ内で一番登場しているのがSalman Khan。
今回はこの映画の公開された2007前後に触れてみます。
1980年代後半から活躍を続けてきたSalmanにとって2006-2008年は低迷期といえます。Aishwariyaと破局した後には彼女と同じような女優を据えて映画を撮ったりとおかしな事をしておりました。
この時期は単独主演では難しかったのか主演級を数人引き連れて出演してました。それでもこの映画のSalmanは非常にかっこよくやはりSalman健在と思ったものです。興行的にはこのSalaam-e-IshqもズッコケたのですがSalmanがいる以上、鑑賞に値するでしょう。
因みに低迷といっても同年本作でも共演しているGovindaとのコメディは大ヒットしました。
Partner(2007)
Priyanka Chopra as Kamini
彼女もこちら👇
現在では完全にトップ女優の地位にいますが、彼女の覚醒は翌年(2008)以降になります。
③Raju(Govinda)とStephanie(Shannon Esra)
婚約者を探しに来た外国人とローカルTAXIドライバーのお話し。
彼女に一目ぼれしてしまったTAXIドライバーが自分の気持ちを隠しながら彼女の目的を果たすために協力をしていきます。そして結末は予想通りに。。。
Govinda as Raju
調子のいいTAXIドライバーを好演。
やはりこのメンバーの中ではダンスでの表現力は別格です!
現在のBollywoodの中でダンスを得意とする俳優はかなり多くなってきましたが、依然としてGovindaの世界観を持ったダンスマスターはでてきておりません。
久しぶりにGovindaのダンスを見ましたが痺れますね。
本作では他の共演者とダンスでの絡みはありませんでしたが、上述のPartner(2007)でのダンスシーンはSalmanにはちょっと気の毒でした。二人で並んで踊るシーンが多くレベルの差が歴然でしたね。
2004-2008は議員活動と俳優業を両立させてましたが、撮影で議会を欠席するなどスケジュールに問題でて結局俳優業に専念することになります。
IIFA 2007 Salman Khan & his partner Govinda's performance in Yorkshire Part 8
相手のStephanieさんは全く知りません。
南アフリカの俳優兼歌手の方のようです。
④Ashutosh(John Abraham)とTehzeeb(Vidya Balan)
Ashutoshはヒンドゥー教徒でありながら、親の反対を押し切ってイスラム教徒のTehzeebと結婚をします。ある時Tehzeebが仕事の取材中に列車事故に遭い記憶をなくしてしまい、AshutoshはTehzeebの記憶を取り戻すべく奔走します。
そんな時、TehzeebがShivenの運転する車にひかれ。。。。
この偶然の出会いをきっかけにAshutoshとTehzeeb、そしてShivenの人生が進んでいきます。
John Abraham as Ashutosh
Johnはこちら👇
背が高く、2枚目でありながら終始アホずらでシリアスな演技をしてました。
今作は全くダメでしたね。。。
Vidya Balan as Tehzeeb
この人も現在では大女優といっていい存在になりました。
ボリウッドデビューしてまだ2年しか経っていないキャリアで出演。
小休止といったところでしょうか?特筆するような演技はしておりませんでしたが、この後一気にトップ女優に登り詰めます。
Parineeta(2005)
Bollywoodデビュー作
この映画なくしてVidya Balanは語れない。必見です!
作品もよかったですが、いきなり素晴らしい演技していました。
原作は1914年 Sarat Chandra Chattopadhyayによって書かれています。
もちろんインドではDevdasの作者としても有名です。
ISHQIYA(2010)
ポスターをみてもわかるように癖のある二人(Naseeruddin Shah、Arshad Warsi)との共演。とにかくVidyaが色っぽい。
⑤Ramdayal(Sohail Khan)とPhoolwati(Isha Koppikar)
特に語るべきものはナシ。
なぜこのストーリーが映画に必要だったのか?未だにナゾです。
Isha Koppikar as Phoolwati
当時好きな女優の一人でしたが、本作では完全にSohailワールドに付き合わされてしまいました。共演者をみるとこの辺の位置づけなんですかね。。。
2009年にホテル経営者と結婚し現在は半引退。。。
因みに彼女はテコンドーで黒帯を持っており36 China Town(2006)のダンスシーンでちょこっと片鱗を見られます。
Ek Vivaah... Aisa Bhi(2009)
運のいいことにインド在住時に唯一といっていいIsha主演映画を観ることができました。Hitはしませんでしたが、なんか好きな映画なんですよね。
Nov'2007 NEW RIALTO at Amritsal にて
ここはお気に入りの映画館で何度も通いました。
当時一番安いチケットはコンクリートの地べた座りで、シートはちょっと高い。
Sohail Khan as Ramdayal
Salmanの5つ下の弟。
俳優、プロデューサー、脚本、監督をこなします。
Maine Pyaar Kyun Kiya?(2005)でコメディ俳優として独特の世界を披露。その後のコメディシーンもそれ一辺倒で本作ではIshaを巻き込みます。
しかし近年演じたTubelightではしっかりと演技ができるところも見せてくれました。
⑥Seema(Juhi Chawla)とVinay(Anil Kapoor)
結構時間を使っていましたが、ストーリーとしてはとても弱くこれも必要だったのかなあ?と感じてしまいました。
Anil Kapoor as Vinay
Raceで1度登場してます。
achar.pssamphran.comAnil Kapoorについてはもっといい役の時に書きたいですね。
因みにこの映画の翌年にSlumdog Millionaire(2008)に出演します。
Juhi Chawla as Seema
Anil Kapoor同様往年のトップスターですが、今回の演技ですが常に難しい顔をしており彼女の魅力が出ていませんでした。
結婚する前(1995年に実業家のJay Mehtaと結婚)はSRKとの共演が多く90年代を代表するฺBest Jodiでした。
演技以外のところでは夫のMehta氏、SRKと共に自分が応援しているKolkata Night Ridersの共同オーナーを務めてます。
そして監督さん
Nikkhil Advani
Kuch Kuch Hota Hai(1998)
Mohabbatein(2000)
Kabhi Khushi Kabhie Gham...(2001)
と3本でKaran Joharの助手を務め、満を持してKal Ho Naa Ho(2003)で監督デヴュー。
しかしKal Ho Naa Hoはどう見てもKranの映画であり実質今作が監督デヴューといってもいいでしょう。
本作も含め脚本も書くのですがどうも今のところ映画をヒットさせることができません。自分が好きなタイプの映画をつくるんですがパッとしませんね。。
多分センスはいいんだけど監督としての才能がないのかもしれませんね。
あっ忘れてました。
D-Dayは良かったです。彼にしては珍しくアクションスリラー見たいな映画です。
D-DAY(2013)
Music Scene
音楽は監督の1作目と同じShankar-Ehsaan-Loy。
流石です。
全体的にバランスよく、特に下記2曲は秀逸!
Ya Rabba
Ya Rabba (Full Song) Film - Salaam-E-Ishq
Kailash Kherが歌うバラード。
Title Song
Salaam-E-Ishq (Full Song) Film - Salaam-E-Ishq
この曲のGovindaのダンスは一つ抜けたレベルで踊ってます。
構成もよくShankar-Ehsaan-Loyっぽい仕事ですね。
Location
Mumbai、Delhi近郊、Rishikesh、Londonで撮影されていたようですが、6ストーリー あるのでインド国内で他の地域でも撮影されているかもしれません。
総 評
流石に6つのストーリーをうまくつないで映画をつくるのはむずかしいと感じました。
どうしてもいくつかのストーリーは雑になり必要性を感じなくさせます。
それでも監督のもつオシャレな雰囲気がよくでておりヒットはしませんでしたが個人的には好きな映画で楽しめました。
女房もそれなりに楽しんだようでしばらくは鼻歌で
「サラ~ム イシュク イシュク イシュク サラ~ム イシュク~ 」なんて口ずさんでます。
今回のDVDはT-series発売した、激安DVD。一応オリジナルです。