Bollywood No.035
Dhoom 2 / धूम 2 (2006)
-DVD鑑賞-
本来は2006年に東京・科学技術館サイエンスホールでJaan-E-Mannに続くボリウッド映画上映第二弾として公開に見るはずでした。しかし以前記載したようにコーディネーターのインド人がインド映画に出演するとか言ってインドに帰ってしまった為、この企画に第二弾はありませんでした。
結局翌年にインドで見ることができたのでよかった。その後1,2回は見たことありますが今回はクリスマスにヒットムービーを見ようとKFCの油でギトギトしたチキンを食べながらDVD鑑賞。
もちろんこの作品にはパート1がありますので気になる方は過去記事をご覧ください。
テキトーに解説
Dhoom⇒ノイズ・騒音の意ですが、一作目に比べるとDhoomが弱くよりドラマになってます。そもそもAbhishekがバイク乗りまわすのは似合わないんですよね。
よって今回のAbhishekはアクションもダンスも抑えめです。流石にHrithikの隣りで踊らせるわけにはいかないでしょう、デヴュー同期ですが明らかに役風が違います。
前作から引き続きACP Jai(Abhishek Bachan)の相棒としてAli(Uday Chopra)が最初から登場。特に凄腕感はないのですがJaiはやたらと腕利きのACPヅラをします。今回のターゲットは凄腕の泥棒 " A " (Hrithik Roshan)。はっきりいってみた目からなにから格が誓いますがスパイに元泥棒のSunehri(Aishwarya Rai)を使ってAの逮捕に挑みます。
Cast
Hrithik Roshan as "A" Aryan Singhania
こういう人にこういった役をやらせるからAbhishekがサポートキャストになっちゃうんですよね。そもそもこのDhoomシリーズはAbhi主演でUdayがサポート+悪役でできあがっている作品。現在までシリーズ3作になりますがだんだんと悪役がビッグネームになってます。
なにが悲しいかってこの年のFilmfare AwardでBest Actor(主演男優賞)にノミネートされたのはHrithik。誰もが感じた『えっ主演はAbhiじゃないの?』
しかし作品も見てしまえばわかります、このDhoom2からは泥棒が主役のルパン三世常態なのです! Abhiは次元(Ali:Uday)を連れてる銭形警部みたいなもんです。
Dhoomの泥棒役John Abrahamはただのカッコいい泥棒でしたが、今回のAryanには生い立ちと不二子ちゃん(Sunehri:Aishwarya)が与えられてます。
また、Hrithikのアクションやダンスは相変わらず超人的であり当時のBollywood映画界で彼を凌駕する存在はいません。
特にアクションでは監督からサンドボード・ローラーブレードなどを要求され危険なスタントも自ら演じたそうです。
Hrithik Roshan主演映画のレヴューは意外にも3KGのみ。
Jodhaa Akbar(2008)のDVDも手元にあるので近いうちに見てみようか。。。
Abhishek Bachchan as ACP Jai Dixit
前作DhoomやDostanaなどのレヴューで詳しく触れているのでここではさらっと。。。
アクションといい、ダンスシーンといい派手なところは全てHrithikに持っていかれてしまいました。ですが、彼の魅力はHrithikとは違います。派手さはないですが時には渋みのあるいい役者であり、コメディもうまい。デビュー直後の様に似合わないダンスや無理やりスーパーヒーローを演じることはありません。
Aishwarya Rai as Sunehri
アレッ? いままで一度も彼女の映画をレヴューしてませんでした。
リオデジャネイロがロケーションになっていたりでセクシーな衣装が多かったですが、彼女にセクシーといったイメージはほとんどの人はもっていないんですよね。もちろん世界一の美女でありセクシーなんでしょうけど。。。
また、Hrithikとのキスシーン(ディープ)など今までほとんどやらなかった(当時付き合っていたVivek Oberoiとの共演で1度だけあり)ことをしたりと話題性はありました。
ミスキャストのような気もしますが、ルックスでもHrithikと五分を張れる女優が必要だったのかな?
2007年に結婚するAbhshek Bachanとはこの年の2本(ほかもう1本はUmrao Jaan)とGURU(2007)を含めて3作連続して共演。
また、本作でFilmfare Award for Best Actressにノミネートされてますが、これはありえません!明らかに数合わせでしょう。。(受賞はFanaaのKajol)
Uday Chopra as Ali
こちらもDhoom(2003)から継続なので特になし。
まさにハマり役!彼以外にAliはありえません!
Bipasha Basu in a double role as Shonali Bose & Monali Bose
先日レヴューしたばかりなので詳しくは👇をご覧ください。
今回は双子のダブルロール。真面目で優秀な女刑事役とちょっとおバカで明るいエージェント(調査員?)でした。女刑事役のほうが彼女っぽかったですね。おバカ調査員はAliのキャラに合わせたのかな?
Music Scene
Dhoom(2004)と同じPritamが手掛けます。Dhoomではタイトルソングが大ヒットしましたが、Dhoom2もなかなかよかった。特にダンスシーンはHrithikが加わったせいかDhoom2のほうが上ですね。
Dhoom Again
こういったダンスシーンを見てるとHrithikの凄さがわかりますね。
プレイバックシンガーはスーパー音楽プロデューサーVishal–ShekharのVishal Dadlani
Dil Laga Na
リオのカーニバルが行われた夜のダンスシーン。皆さんセクシーな衣装で踊ってます。
途中にカポエラが入ってきたりブラジルの文化を入れるなど凝ったつくりです。
唯一Abhishekのみ普段着で他の4人とはほとんど交わりません。これは役柄もあるでしょうが、Hrithikと並べて躍らせるわけにはいかないといった理由も有りそう。。。
Touch Me
個人的には一番好きかな。。。
Abhも一生懸命踊っておりいい首の動きをさせてます。
子供の頃にやっていたヨガが役に立ってる。
Location
ムンバイ(インド)、ナミビア、ダーバン、リオデジャネイロ(ブラジル)
ブラジルでは最初に撮影されたボリウッド映画になったそうです。
中盤以降はほとんどリオでの撮影。
序盤の砂漠シーンはナミビアでダーバンはバイクシーンの撮影が行われたそうです。
ムンバイでの撮影は洪水被害などにあいかなりてこずったみたい。
まとめ
まあ~名作というよりは最高峰のエンターテイメントムービーですね。複数のスターキャストに高いレベルのアクションとダンスシーン。
ロマンスもありますが、特筆すべきはUday Chopra一人入れることでこの映画にコメディ要素があります。
すでにDhoom3は公開されDhoom4は今度こそSRKが泥棒役をやるのでは?と期待されてますがどうもAkshay Kumarが出てきそうですね。