Taste of Achar

ボリウッド映画とインド生活時の忘備録。。。

-Gangubai Kathiawadi / गंगूबाई काठियावाड़ी (2022)-

Bollywood No.053

Gangubai Kathiawadi (2022)

ようやくSRK祭り(no.50-52 3作続けてSRK出演作)が終了、タイでもかなり話題になった本作を鑑賞しました。

タイで評判になったということもあるが、やはりボリウッド映画を観るものとしてSanjay Leela Bhansaliの新作を見ないわけにはいかない。

 

テキトーに解説

物語は主人公Gangubaiの回想からスタートする。

 

後にGangubhaiとなる少女(Alia Bhatt)は、グジャラート州の裕福な家庭に住み、ボリウッド女優になる夢を見ていた。

16歳の時ボーイフレンドとムンバイへ駆け落ちをする、しかしこのボーイフレンドは娼館のポン引きで彼女を1,000ルピーで売ってしまう。

娼館の所有者Sheela(Seema Pahwa)はGanguの容姿を評価します。

ある時暴力的な地元マフィアが客としてGanguの元を訪れますが、彼はGanguに対して暴行を行い、彼女は入院してしまう。Sheelaは最近反抗的なGanguへの教訓として放っておくのですが、Ganguは自身で事を解決しに行きます。

マフィアのボスRahim Lala(Ajay Devgn)へ殴られた傷などを見せ自身の正義も求めます。娼婦がマフィアのボスに訴えに来た度胸を見込んでRahimはGanguを自らの妹分だと宣言!

当然その後、暴行を働いた子分はRahimにボコボコに。。。

この件で娼婦たちの信頼を得たGanguはSheela死後の9年後、娼館のマダムに任命されGangubhaiとなります。

Kamathipura(ムンバイの売春地区)の選挙に新たに立候補したGangubhaiは現職のRaziabai(Vijay Raaz)に勝利する為Rahimの助けを借りるなどして最終的にKamathipuraでの地位を手に入れる。

 

このGangubhaiは実在の人物Gangubai Kothewaliをモデルに作られています。

すでに死後45年経っている人物の話なので誇張されている部分もあるかもしれませんが、彼女はKamathipuraの統治者となったあとも娼館を守るため当時の首相ジャワハルラール・ネルーと会談を行ったり、ポン引きに騙され(娼婦になる意思のない少女)を故郷に送り返してあげるなどされていたようです。

 

Cast 

Alia Bhatt as Gangubai Kathiawadi

主人公Gangubhaiを熱演!

一般的評価が高く本作でFilmfare Award for Best Actressを受賞。

個人的には彼女の演技にフロップをつけます。まず演技の前にミスキャストである事。。かなり背伸びした演技をして一生懸命娼館の主人を演じるも全く貫禄なし!彼女のせいではないのですがこれで賞をとれるとは。。。

ノミネートされた他の女優をみると確かに対立候補が弱かったので消去法なのかな。。

Filmfareではすでに歴代二位の4度の主演女優賞を受賞!2024もかなり高い確率でとりそう。。

そうなると歴代一位のNutan , Kajolに並びます。

 

2024年の次回作は

Jigra(2024)

刑務所からの脱走ものか何からしい。。

Ajay Devgn as Rahim Lala

Gangubhaiを支援する兄貴分Rahim Lalaを演じます。

まあ、、このての役にAjayを置いておけば間違いない!

出演時間もそれほど多くなく特別出演レベルでした。。

 

2024年も4-5先アナウンスされてますが、目玉は

Singham Again(2024)

シーリーズ三作目!

今回はキャスティングがヤバい事になってます!

必見!

Seema Pahwa as Sheela

Ganguが娼館に来た時の主人Sheelaを演じます。

序盤で病死するので出番は多くないですが、強烈な貫禄と演技力!

次に出てくるVijay Raazとならんでこの映画のベストは彼女です。

Aliaのパートで貫禄の話をしましたが、この人の場合そこは十分!本当の娼館のマダムじゃないか?と思わせます。

ほんのりコメディで優しいおばちゃん役やってたりするんですが、流石役者ですね。

Vijay Raaz as Raziabai

Kamathipuraの選挙でGangubhaiの対抗馬を務めたRaziabaiを演じました。

お気に入りのサポートキャストの一人!

前にも記載しましたが2003年に実際に会って話をした事もあります。映画の中の調子に乗ったユーモアのある口調ではなく落ち着いた感じの方でした。

今回ヒジュラ―を演じたわけですがこれもハマり役!衣装やメイクに合わせて最高の演技をしてましたね。

基本的にはコメディ路線ですが、このようなシリアスな作品に出演すると必ずインパクトを残しますね。

Music Scene

ときに特筆すべきシーンは無し。

まとめ 

評価が高い作品でしたが、個人的にはAliaのキャスティングでガクッと質を落とした気がします。90年代くらいの作中で切れた美人女優見たいな演技でしたね。。。

その為かあまり話に入って行けずエンジョイできる作品ではありませんでした。

それでもインパクトを残したVijay Raazはさすが!