Taste of Achar

ボリウッド映画とインド生活時の忘備録。。。

-Bharat/भारत (2019)-

Bollywood No.020

-Bharat/भारत (2019)-

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16JUN'2019

-ICON CINECONICにて鑑賞-

 

2019年のEIDもSalman Khanです。

hirobkk.hatenablog.com

EID映画を劇場鑑賞するのは我が家の恒例。

今年で7年連続。

Chennai Express(2013)
Kick(2014)
Bajrangi Bhaijaan(2015)
Sultan(2016)
Tubelight (2017)
Race3(2018)

2013年のChennai Express以外は全てSalman主演

hirobkk.hatenablog.com

achar.pssamphran.com

 

しかし現在のところ本作が最後のEid映画になります。

まさかこの時、新型ウィルスで2続けてEidに映画が見れなくなるとは思いもよりませんでした。

テキトーに解説

ストーリーは1947年印パ分離から始まります。。。

インド史に興味がある方であれば、まずはこの印パ分離から入るでしょう。

映画のロケーションとなるパンジャーブは独立時ラドクリフラインが引かれた地です。

ラドクリフライン---印パ分離の国境線、このラドクリフラインは独立当日まで公表されなかったため大混乱をまねいたそうです。独立当日、ムスリムパキスタンへ、ヒンドゥーはインドへと移動をしますが、すでに宗教問題が爆発しておりお互いに異教徒を生きて帰すな!と大虐殺が行われました。詳しくは印パ分離を調べればいろいろ出てくるはずです。

主人公のBharatは家族と共に現パキスタン(Laholeだったかな?)で暮らしています。

冒頭でBharatは学校で先生達の話しを盗み聞きし、印パ独立を迎え国境周辺が大混乱していることを知ります。

Bharatは家に帰り鉄道員をしている父Gautam(Jackie Shroff)にその事を伝えますが、

父は笑ってそんなことはない、国境駅はいたって平和だよ!とBharatをたしなめます。

そこへ駅に1本の電話が、、、父の顔色が変わり汽車が駅に到着。。。。

汽車はほぼ満席で埋まっていたと考えられますが、生存者はいません。。

全員国境通過前にヒンドゥー教徒に虐殺をされていたのです。

その光景を見て父はBharatの話が真実だと知ります。

インド人であるBharat一家は急いでインド行の汽車に乗り込もうとしますが、すでに駅はカオス。

アクシデントが重なり最終的にインドに避難できたのはBharat,と母(Sonali Kulkarni),弟,妹の4人。

父と妹のGudiya は汽車に乗れませんでした。。

別れ際に父はBharatにデリーの姉の店で待つよう、そして必ず家族一緒に暮らすように伝えます。。

が、父にはパキスタンの暴動がすぐそこまで来てました。。。

 

実際の光景(1947)

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これが悪名高き【避難/殺戮列車】で本作でも悲惨な描き方をしてました。

この場面を描いた作品としては Gadar(2001)が有名

Gadar(2001)

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Gadarでは無敵のSunny Deolがヒロインを救出しましたが、

今回その立場になるBharatはまだ子供、父はただの鉄道員でそのような力は持っておりません。

 

こちらの小説も参考になります。

Midnight's Children/Salman Rushdie

奇しくも作者のサルマン・ラシュディ氏は1947年分離独立の2か月前ににインドで産まれています。

真夜中の子供たち〈上〉 (Hayakawa Novels)
真夜中の子供たち〈上〉 (Hayakawa Novels)
 

Midnight's Children(2012) 

こちらは映画の方

Deepa Mehtaによって映画化されました。

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デリーに到着したBharat一家は叔母の店に世話になり、Bharatは家族を支える為あらゆることをします。

そして17年後の1964年青年となったBharat(Salman Khan)はサーカスのスターとして家族を支えていました。サーカスではRadha(Disha Patani)と恋仲にもなりましたが、弟の事故を機にサーカスを去ります。

 

1970年代

さらに金を稼ぐべく石油の発掘作業員の面接に向かいます。

面接時、チーフエンジニアのKumud(Katrina Kaif)に名前を聞かれた再、

「Bharat」と返答。

苗字を聞かれたところでこの映画の名言が飛び出します。

Bharatという名前がインド人であることを表している、この名前があるだけで充分だと、幼いころ父に言われている。

因みに父の苗字はKumarです。この名からヒンドゥー教徒であることもわかります。

Bharat---インド人によるインドの呼称。インド人がBharatと名乗る事でインドを意味する。

いろいろすったもんだありBharatはKumudど共にサウジアラビアの石油掘削に向かいます。。。

当然、当地でBharatとKumudは恋に落ちるのですが、BharatはKumudの求婚を拒否。。

その理由とは、、、

この辺がちょっとわからなかったのですが、結婚によって父との約束(家族が一緒にいること)が守れなくなるみたいな感じでした。

そしてVISAの期限切れ、妹の結婚式を機にBharatはインドへ戻ります。

妹の結婚式に参加していたBharatをKumudが突然訪れます。

Kumudは結婚はしないでかまわないので二人の関係を続けていこうと決心してきたのです。。。

 

そしてKumudが新しく就いた仕事をきっかけにBharatによるパキスタンに残していった父と妹探しが始まるのです。。。

ここから先は涙なしで見られません。。。。。

 

不覚にも終盤は感極まってしまいました。

隣に居たインド人夫婦も奥さんは平気な顔してましたが、旦那さんは号泣!

この映画は男性の方がグッとくるんですかね。。

 

Cast

Salman Khan as Barat

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最近のSalmanモノに近い役でした。

Bajrangi Bhaijaan(2015)

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同じくパキスタンとの国境モノ

この作品でも劇場で涙腺を緩ましてしまったんです。。。

Tubelight(2017)

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こちらは中国国境モノ

hirobkk.hatenablog.com

 

流石にKatrinaとの相性はいいですね。

次回作は年末の【Dabangg3】

監督がPrabhu Devaになるのでダンスシーンがとうなるのか見ものです。

 

Katrina Kaif as Kumud Raina

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いや~今回は良かったんじゃないですか?

個人的に彼女の演技やダンスの評価は低いんですが、今作は良かったと思います。

Salmanと違い出ずっぱりではなかったですが、キャリアベストに近いと思います。

今年はこれ1本だけ次回作は

Rohit Shetty監督/Akshay Kumar共演のSooryavanshi

Rohit ShettyにAkshay Kumarですからド派手アクション+コメディみたいな感じかな?

Salman同様Filmfare Awardにはあまり縁がありません、ノミネート3回で意外にも受賞歴はありません!

おススメ3本!

前述の通り演技の評価は低いのでKatrinaが出演している中でって事ね。

Jab Tak Hai Jaan(2012)

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Yash Chopra最後の監督作。

ひじょうに美しい映画ですが、Katrinaのダンスはなかなか酷い。。。

演技が悪くはなかったですが、SRKとAnushka Sharmaが上を言ってました。

当時劇場に3回通ってしまいました。。。

 

Zindagi Na Milegi Dobara(2011)

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出番は多くなかったですが、この映画のKatrinaは本当に美しい。。。

インドではあまりないロードムービー

男性陣3人の演技がすばらしく、作品もよくできています。

 

Mere Brother Ki Dulhan(2011)

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HITはしませんでしたが個人的に好きなので。。。

オープニングでImran Khanが珍しくノリノリで踊ってます。


Mere Brother Ki Dulhan - Full Title Song | Imran Khan | Katrina Kaif | Ali Zafar | KK

半分おバカ映画ですが、なかなか楽しめます。

Ali Zafar(パキスタン俳優)のおバカ度は必見!

印パ問題で2016年以降出演できてません。。。

 

Jackie Shroff as Gautam Kuma

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序盤と終盤にちょろっと出ただけですが雰囲気は抜群に良かったです。

90年代~2000年代初めのトップスター

今は息子のTigerが活躍してます。

 

Sunil Grover as Vilayti Khan

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本作のベストはこの人です。

本職はコメディアンですのではまり役ではありますが。。。

 

その他、Tabu , Sonali Kulkarniの一世代前の美人女優を登場します。

 

Music Scene

特に印象に残る曲はなかったんですが、しいて言えば。。。


Full Video: Aithey Aa | Bharat | Salman Khan,Katrina Kaif |Vishal & Shekhar ft. Akasa, Neeti, Kamaal

Katrinaにはこんな感じで踊らせてあげたいですね。。

もうおかしなヒップホップ風の振り付けはやめてあげてください!

 

Location

アブダビ、スペイン、マルタ、パンジャブ、デリーですが、最後にBharat一家がたどり着くAttari(パンジャーブ州)が印象的です。

Samjhauta Express(印パ友好列車)のインド側の最終駅。ここから先は両国の情勢次第でオープン/クローズを繰り返してます。

 

まとめ

本作はOde to My Father (2014)という韓国映画のオフィシャルリメイク作。

オリジナルは未見ですので機会があれば見てみたいですね。

 

元々ヒロインはPriyanka Chopraでしたが、Nick Jonesとの婚約準備の為降板してます。 

撮影前のキャンセルですからギリギリOKですかね。

 

EIDのSalmanモノに基本外れはないですが、昨年ズッコケた分今年は気合いれてきました。ストーリー等とても興味深いテーマですのでチャンスがあれば是非見ていただきたい! 印パ分離の歴史を少し知っておくとより楽しめます、というか泣けます。。。

 

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-Kabhi Khushi Kabhie Gham.../कभी खुशी कभी ग़म (2001)-

Bollywood No.019

Kabhi Khushi Kabhie Gham.../कभी खुशी कभी ग़म (2001)

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日本では第15回東京国際映画祭で登場。

自分はその2年後、第17回東京国際映画祭で初めてみました。

この年の東京国際は韓国や中国映画でも魅力的な作品が多くほぼ映画館に入り浸っており計20作品ほど見た覚えがあります。

 

当時の邦題はKabhi Khushi Kabhie Gham...「時に喜び、時に悲しみ」と直訳ではありますがいい題名を付けていました。

それが2008年某社配給で上映された際「家族の四季」と訳の分からん題名をつけられてました。旧邦題が使えなかったようですが、もうちょっとなんとかならんかなあ~と思いましたね。

日本でも公開されDVDも出ているようなので観られている日本人の方が多いと思います。どのような評価をされているかわかりませんが、ボリウッドにおいて一度は観なければならない映画の一つではあります。

インド在住時、ケーブルテレビの普及によって1年に3回位は観ていたのですが、

未だに泣き所ではうるっときてしまい、実にいい映画だと思わされます。

 

 

テキトーに解説

日本語版もでており恥ずかしくて解説などできません。

簡単あらすじのみ。。。

この映画は大富豪Raichand家の物語です。

主人Yashvardhan(Amitabh Bachchan)

妻Nandini(Jaya Bachchan)

長男Rahul(Shah Rukh Khan)

次男Rohan(Hrithik Roshan /Kavish Majmudar )

ナニーSayeeda(Farida Jalal)

 

物語はRohanが寄宿学校から戻ってきたところから始まります。

家に帰る前に祖母に会いに行ったRohanは兄Rahulが実は血のつながった兄弟ではない事、あることを理由に家を出ていかなくてはいけなくなった事を知らされます。

そして回想シーンへ

Rahulはロンドンでの留学を終え帰国。

そこで待っていたのは父の会社でのビジネスと親同士がきめた幼馴染Naina(Rani Mukerji)と結婚だった。

しかしRahulはあるきっかけで知り合ったAnjali(Kajol)と恋に落ち、いろいろあった結果勝手に結婚をしてしまう。(このプロセスは非常に重要ですが端折ります)

Yashvardhanは期待を裏切ったRahulを許せず「お前はもううちの子ではない!」と勘当してしまいます。

この時Rohanは既に寄宿学校に入っていた為、兄が家をでていく本当の理由は知らず。。。

そしてRahulはAnjaliとともに家をでます。

その時Anjaliは義父に認められていない結婚とはいえ、「まだプラナー(ヒンドゥーの最上級の敬意)を済ませてない!」とぐずります。。。

しかしそんなことが許されないのはRahulもNandiniもわかっており、二人を見たAnjaliも不可能であることを悟ります。

そして、成長し全てを知ったRohanは再び家族を一つに戻そうと行動します。

 

ここからが後半。

まずは二人の居所を知る為、Sayeedaの娘Rukhsaar(Simone Singh)を訪ねます。

そして二人とSayeeda、Anjaliの妹でRohanの幼少期の友人であるPoojaがロンドンで暮らしていることを知る。

 

Rohanはなんとか父を説得しロンドン留学に成功。

そして舞台はロンドンへ。

ロンドンの大学では成長したPooja(Kareena Kapoor)が学園でブイブイいわせてます。

※この時のkareenaはまさにはまり役!

そこへRohanが現れますがPoojaは目の前のイケメンがRohanだと気が付きません。

幼少期のRohanは太っており現在のイケメンでクールな人物とはかけ離れているのです。

しかしRohanは幼少期にやりとりしたある言葉を発する事で早々とPoojaにネタバラシをします。Poojaの協力を経てなんとかRahulに近づこうって事なんですね。

予定通りRahul宅へ居候をする事に成功するRohan

ここでRahulへ名乗る名前は「Yash」

ここででてくるYashは監督Karan Joharの父Yash Joharと父同然の存在であるYash Chopraからオマージュされてます。

因みにKranは当初二人の義理の娘の話で進めていたそうですが、Aditya Chopra(Yash Chopraの長男でありRani Mukerjiのご主人)のアドバイスにより二人の兄弟に変更しました。

 

そしてRohanは再び家族を一つにしようと行動をします。。。

 

Rahul家滞在中にいくつかの感動シーンとすばらしいミュージックが入ります。

 

感動シーン① 兄弟の再開

Poojaの手ほどきで再開を果たしたRahulとRohan

この時点でRahulは目の前の青年がRohanだとは知りませんが、二人が握手する前の壁にはNandiniの写真があり二人を見つめているところが泣かせます。因みにRohanは半泣きです。


Brother From India - Movie Scene - Kabhi Khushi Kabhie Gham - Shahrukh, Kareena, Hrithik

 

感動シーン② RohanとSayeedaとの再会

Rohanの雰囲気に何かしら気が付いていたSayeedaはRohanが靴の紐をうまく結べないところで確信します。Rohanは幼少期から靴紐が自分で結べずSayeedaに結んでもらっていたのです。このシーンをAnjaliにも目撃され続けざまにバレます。

因みに自分が一番弱いシーンがこのシーン


A Very Emotional Scene - Hairthik Roshan - HD

 

感動シーン③ Rahulへのネタバレ

RahulとAnjaliの子Krishに学校の発表会で、Rohanは幼少期Rahulに言われた言葉をKrishに教えます。それを聞いたRahulはYashがRohanであることを知ります。

ここも感動シーンですがちょっと弱め。


Krish's Performance - Emotional Scene - Kabhi Khushi Kabhie Gham - Kajol, Shahrukh Khan

 

感動シーン④ 再会

終盤Rohanはうまい事いって両親をロンドンへ来させます。そこで偶然を装ってRahul/Anjaliを両親と再会させることに成功!

このシーンはFilmfare AwardsでBest Scene of the Yearを受賞しました。


London Visit - Emotional Scene - Kabhi Khushi Kabhie Gham - Shahrukh Khan, Amitabh Bachchan

Yashvardhanが落とした雑誌を拾ってあげながらさりげなくプラナームを行うAnjali..

それに満足して立ち去ろうとするAnjaliをRohanとPoojaが止めます。

ここから先に進まずして家族が一つになれないからですね。

この辺はKajolの演技がすばらしい。

ここで泣かない人は人ではない!

 

Cast

Shah Rukh Khan as Rahul Raichand

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以外にも 今までシャールク作品は1本しか記事にしてませんでした。

hirobkk.hatenablog.com

今更いうことはないです。 

本作での演技も素晴らしく、ダンスシーンもシャールクらしさがでてます。

因みにRahulの幼少期を演じているのは( セリフなし)は実の息子Aryan。

女性陣との共演はこの映画の後も多いですが、Amitabh Bachchan,Hrithik Roshanとの共演は極めて少ない。特にHrithik Roshanとは特別出演を除くと本作のみです。

特筆すべきは結婚後一時半引退状態となるKajolと最後の共演(復帰後は多数共演あり)。

90年代のBest Jodiである二人の映画(90年代)をご紹介。

決して共演回数は多くないのですが、印象が強烈!

Dilwale Dulhania Le Jayenge【DDLJ】(1995)

Kuch Kuch Hota Hai(1998)

の2本はあまりにも大きい映画ですので別の機会で紹介。

 

Karan Arjun(1995)

年間No.2ヒット、上に居るのはDDLJですのでSRKの1,2

だったんですね。

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二人の他Salman Khan共演。

素晴らしい映画であり、とにかく故Amrish Puriの悪ぶりがとんでもない。

監督はHrithikの父Rakesh Roshan,音楽は叔父Rajesh Roshan,若き日のHrithikはAssistant directorを務めてます。

 

Kajol as Anjali Sharma 

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本作でのベスト俳優の一人でしょう。

Kajolの為に設定された役とも思え、彼女の魅力がふんだんに盛り込まれています。

本名:旧Kajol Mukerji-本作でも共演しているRani Mukerjiとは従妹同士

        現Kajol Devgan-当然ご主人はAjay Devgan(下記を見ると解りますが普通の人間ではありません)です。

hirobkk.hatenablog.com

hirobkk.hatenablog.com

 本作以前、90年代のおすすめ作品を2本紹介

Gupt: The Hidden Truth(1997)

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Boddy Deol主演の1997年の年間TOP6

共演はManisha Kiralaとその他曲者俳優大勢!

本作ではKajolは悪役を演じており、キャリア唯一の

Filmfare Award for Best Villain/最優秀悪役賞

を受賞してます。

 

Dil Kya Kare(1999)

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今でもコンスタントに映画を製作し続けているDEVGAN FILMS(オーナーはもちろんAJAY)の第2弾作品。

Karan Johar作などの超大作を除けば個人的にKajolのベスト作品!

 

ここから下の方々も上の2名と同じくトップ中のトップ。

今回は短めに端折り別の作品で個人的詳細をあげていきます。

 

Hrithik Roshan as Rohan Raichand

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とてもデヴュー2年目の演技ではありません。

若い時から父のアシスタントなどを経てそうとう勉強したことが想像できます。

またデヴュー作からそうですが、ダンスのレヴェルは当時のボリウッドでは群を抜いています。ここ10年ぐらいですといきなり踊れる俳優(Tiger ShroffやRanbir Kapoorなど)もでてくるようになりましたが、当時は間違いなくボリウッドのベストダンサーでしょう。

Ek Pal Ka Jeena from Kaho Naa Pyaar Hai(2000)


Ek Pal Ka Jeena Ek Pal Ka Full Song (Kaho Na Pyar Hai)Hd720p(Ashraf Rahmani)

今や伝説となるLucky Aliが歌うこのナンバー

これ新人がする踊りでしょうか!

最近は年に1作程度の出演で、あまりHITにも恵まれてません。

 

Kareena Kapoor as Pooja "Poo" Sharma

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本作は正にはまり役でした。

ほぼ地で演技をしていたのではないでしょうか。

ダンスクオリティも高く流石Raj Kapoorの一族です。

現Saif Ali Khan婦人。

結婚後もコンスタントに映画に出続けてましたが、

さすがに出産後出演ペースがおちました。

hirobkk.hatenablog.com

 

Amitabh Bachchan as Yashvardhan "Yash" Raichand

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説明不要!

もはや外国人が語れる存在ではありません。

本作公開時で59歳。

過去作品の3分の1も見れていないので自分に語る資格はありません。

現在78歳、バリバリの現役です!

若い時はあまりノリノリのダンス音楽など踊ってなかったような(たいしてみてないけど)気がしますが、本作以降チョイチョイ踊ってますね。

Jhoom from Jhoom Barabar Jhoom(2007)

当時65歳!この映画での出番はオープニングクレジットのこの曲だけでしたが、完全に本編を食ってしまう存在感!
Jhoom - Full Song | Jhoom Barabar Jhoom | Amitabh Bachchan | Shankar Mahadevan

 

Rock N RoLL Soniye from Kabhi Alvida Naa Kehna(2006)


KANK | Amitabh Bachchan | Shahrukh Khan | Rani | Kajol | Abhishek | Preity

親子でノリノリ、Abhishekがかなり調子に乗ってるんですよねえ。。

【Dhoom2】でHritikhとかぶった時は気の毒でしたけど。。。。

因みにこの親子の身長はおなじ191cm...

 

Jaya Bachchan as Nandini Raichand

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もちろんAmitabh Bachchan婦人で往年の名女優です。

本作ではFilmfare Awards/Best Supporting Actressを受賞。

 

その他のサブキャストも豪華!

Rani Mukerji as Naina Kapoor-前半のみの出演。Rahulに好きな女性ができるとあっさり身を引きます。
Farida Jalal as Sayeeda -作中重要な役をこなしてました。インド映画でお母さんと言ったら自分の場合はこの人。
Simone Singh as Rukhsaar-Sayeedaの娘役。最近はTVで活躍しているようです。かなりの美人ですが映画ではインパクトを残せませんでした。しいて言えば【Being Cyrus(2006)】です。
Alok Nath as Bauji Sharma-インドのお父さん役と言えばこの人、Amrish PuriやOm Puriとは違う優しいタイプね。

 

Music Scene

Music DirectorはJatin-Lalitの兄弟コンビ!!
90年代から2006年まで活躍しました。
2007年以降はJatin Panditのみで活動してますが大きなHITは" Dabangg(2010)くらい。

兄弟で残した功績の方が遥かに上回ってますね。

Dilwale Dulhania Le Jayenge(1995)
Kuch Kuch Hota Hai(1998)
Mohabbatein(2000)
Chalte Chalte(2003)

などなど。。

本作での音楽はどれも素晴らしいですが、当時からずっとインパクトを与え続けているのはこの3曲。

Bole Chudiyan


K3G - Bole Chudiyan Video | Amitabh, Shah Rukh, Kareena, Hrithik

Kavita K. Subramaniamの歌声が素晴らしい。

この曲のKareenaの振り付けを友人の娘(5歳くらい)がよくコピーして踊ってくれました。当然リアルタイムで見ていたわけではないのでどれだけこの映画が見られているかがわかりますね。まだDVD,YOU TUBEなどで繰り返し見られる時ではなかったのでTVだけで見てるんですよね。。

 

Say Shava Shava


K3G - Say Shava Shava Video | Amitabh Bachchan, Shah Rukh Khan

上述の通りAmitabh Bachchanのりのりのナンバー。

VocalもAmitabh Bachchan本人が歌ってます。

自分の誕生日にこんなセッティングをする親父がいたら楽しいでしょうなあ。

 

You Are My Soniya


K3G - You Are My Soniya | Kareena Kapoor, Hrithik Roshan

 これもHrithikのダンスナンバー!

ですが振り付けがEk Pal Ka Jeenaと似ています。。。

この曲も女の子に人気のナンバーで、

 DOR(2006)では砂漠に住む地味な女性が(Ayesha Takia)踊っています。

hirobkk.hatenablog.com

 音楽はほぼ100点満点!

当時最高のメンバーを集め、俳優陣とともにオールスターメンバーです。

タイトルトラックはレジェンド"Lata Mangeshkar"

メインはAlka YagnikとSonu Nigam

その他Udit Narayan, Sunidhi Chauhanも参加してます。

 

Location

 主にムンバイとロンドンで撮影。

驚く事に前半のAnjaliとSRKが出会うChandni Chowkのシーンはムンバイのスタジオセットです。

 

まとめ

 繰り返しますが素晴らしい映画で必見です。

それでも2001年のNo.1 Hitは【Gadar】が取ります。

愛国心(Gadar)が家族(K3G)をわずかに上回りました。

しかし2001年の主役はこの2本ではありません。

モンスタームービー【Lagaan】がこの年の主役!

hirobkk.hatenablog.com

 どれもいい映画ですが、個人的にはK3Gを選びます。

やはりテーマが古風でインド独自のエンターテイメント性があります。

現在この手の映画がつくられることはほとんどなくなってしまい寂しい限りですね。。。

つまるところ

この映画はなにがいいのか?

見ればわかる!

そういう映画です。

是非、ご鑑賞ください。。。

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-Salaam-e-Ishq: A Tribute to Love/सलाम-ए-इश्क़ (2007)-

Bollywood No.018

Salaam-e-Ishq: A Tribute to Love/सलाम-ए-इश्क़ (2007)

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女房は初鑑賞

Trailerを見た時にSalmanの雰囲気がよく、音楽もいい(担当はShankar-Ehsaan-Loyの3人)、監督はKal Ho Naa Ho(2003)以来の第2作目になるNikkhil Advani。

タイミングが悪くインドで見る時間が取れず、最初に見たのはインドにて友人が持っていた海賊版VCD。。。。 

テキトーに解説とCast

6組のカップルのオムニバス映画

当初は全く関連性のない6組でしたが、映画が進んでいくにつれ関わりがでてきます。

①Gia(Ayesha Takia)とShiven(Akshaye Khanna)

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Shivenは友人のJuggy(Vishal Malhotra)からの問いかけをきっかけにGiaとの結婚を前にマリッジブルーに。。。。。

ひとまずGiaとの婚約を解消するためいろいろな手を打ち最終的にはJuggyが録画したビデオの記録を元にGiaと別れることができます。

しかし、心の中にあるGiaへの思いが残り、、、ぼうっと車を運転したところフラッと飛び出してきた通行人を撥ねてしまいます。

この通行人の女性と女性の夫を見てShivenはGiaとの事を後悔し行動にでます。。。

Akshaye Khanna as Shiven

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父は名優Vinod Kanna(故人)、兄も俳優のRahul Kanna

初期の頃はあまり好きな俳優ではなかったので、作品もみてませんでした。

デヴューはHimalay Putra(1997)父:Vinod Kanna共演-未見です。

India-Pakistani War(1971)をベースとしたオールスターキャスト映画Border(1997)で一定の評価も受けました。

そしてTaal(1999)ではAishwariya Rai / Anil Kapoorと共演し映画はSuper Hit!

2001年最大のヒット作Dil Chanta Haiではついに Filmfare Awards Best Supporting Actorを受賞!単独主演ではないですが、これで完全にトップスターへいくはずなのですが、、、、低迷します。。。

Humraaz(2002)の評価は高かったですが、この後の作品ではパッとしません。

そして2007年にGandhi, My Father(2007)で久々に日の目を見ます。映画の質がよくガンディーのダメな長男がまさにはまり役でした。その間、36 China Town(2006)でもいい雰囲気のインスペクターをしてましたし本作での演技も悪くなかったと思います。しかしちょいちょいしょうもない役をやってしまうんですよね。

Naqaab(2007)はBobbyとのダブル主演!どちらもぱっとしない時期を数年過ごしこの2007年に蘇り、本作でも好演!

その後のAkshayeですが良くも悪くも安定した演技をしており個人的には比較的好きな俳優になりました。

 

Taal(1999)

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役柄は非常に情けなく世間知らずのボンボンにも関わらず、最後はAishwariyaとハッピーになるという話。Anil Kapoorの好演、俳優デビュー前のShahid Kapoorがバックダンサーで出演してます。

インド在住時、Taalのロケ地が近所だったこともあり何度かロケ地には訪れています。

hirobkk.hatenablog.com

 

Aaja Nachle(2007)

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Makhuri Dixitの復帰作(Devdas(2002)から5年振り)で共演。

出番はそれほど多くはなかったですが、比較的重要な役をこなしてます。

落ち着いた雰囲気のいい演技をしてました。すでに若手ではなかったですが、いい役者になってきたなと感じたのを思い出します。

 

Tees Maar Khan(2010)

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どうしようもない映画でしょうもない役を披露。完全におバカに徹しており本当に真面目にやっているのかと思わせる演技ですが、何故か彼の演技が印象に残っているのです。この映画で真面目に演技をしているメイン俳優がいたのか?と思わせるできでありWアクシェイはただ遊びに来ただけでしょう。

 

Ayesha Takia as Gia

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彼女は👇をご覧ください

achar.pssamphran.com

 

 ちなみにこの年(2007)は6作に出演。

 

②Rahul(Salman Khan)とKamini(Priyanka Chopra)

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Karan Jhoharの映画にでる野望を持つアイテムガールのKaminiは注目を集める為、世間のイメージとは違い、実は一途な清純派で幼馴染のRahulというボーイフレンドがいると明かします。ところが仕事でロンドンに行く前の空港に突然Rahulを名乗る青年が現れます。。。このRahulはKaminiとマネージャーにある商談をもちかけ偽装カップルを続けることに。。。

Salman Khan as Rahul

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恐らく本ブログ内で一番登場しているのがSalman Khan

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今回はこの映画の公開された2007前後に触れてみます。

 

1980年代後半から活躍を続けてきたSalmanにとって2006-2008年は低迷期といえます。Aishwariyaと破局した後には彼女と同じような女優を据えて映画を撮ったりとおかしな事をしておりました。

この時期は単独主演では難しかったのか主演級を数人引き連れて出演してました。それでもこの映画のSalmanは非常にかっこよくやはりSalman健在と思ったものです。興行的にはこのSalaam-e-IshqもズッコケたのですがSalmanがいる以上、鑑賞に値するでしょう。

因みに低迷といっても同年本作でも共演しているGovindaとのコメディは大ヒットしました。

Partner(2007)

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Priyanka Chopra as Kamini

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 彼女もこちら👇

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現在では完全にトップ女優の地位にいますが、彼女の覚醒は翌年(2008)以降になります。

 

③Raju(Govinda)とStephanie(Shannon Esra)

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婚約者を探しに来た外国人とローカルTAXIドライバーのお話し。

彼女に一目ぼれしてしまったTAXIドライバーが自分の気持ちを隠しながら彼女の目的を果たすために協力をしていきます。そして結末は予想通りに。。。

 

Govinda as Raju

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調子のいいTAXIドライバーを好演。

やはりこのメンバーの中ではダンスでの表現力は別格です!

現在のBollywoodの中でダンスを得意とする俳優はかなり多くなってきましたが、依然としてGovindaの世界観を持ったダンスマスターはでてきておりません。

久しぶりにGovindaのダンスを見ましたが痺れますね。

本作では他の共演者とダンスでの絡みはありませんでしたが、上述のPartner(2007)でのダンスシーンはSalmanにはちょっと気の毒でした。二人で並んで踊るシーンが多くレベルの差が歴然でしたね。

2004-2008は議員活動と俳優業を両立させてましたが、撮影で議会を欠席するなどスケジュールに問題でて結局俳優業に専念することになります。


IIFA 2007 Salman Khan & his partner Govinda's performance in Yorkshire Part 8

 

相手のStephanieさんは全く知りません。

南アフリカの俳優兼歌手の方のようです。

 

④Ashutosh(John Abraham)とTehzeeb(Vidya Balan)

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Ashutoshはヒンドゥー教徒でありながら、親の反対を押し切ってイスラム教徒のTehzeebと結婚をします。ある時Tehzeebが仕事の取材中に列車事故に遭い記憶をなくしてしまい、AshutoshはTehzeebの記憶を取り戻すべく奔走します。

そんな時、TehzeebがShivenの運転する車にひかれ。。。。

この偶然の出会いをきっかけにAshutoshとTehzeeb、そしてShivenの人生が進んでいきます。

 

John Abraham as Ashutosh

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Johnはこちら👇

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背が高く、2枚目でありながら終始アホずらでシリアスな演技をしてました。

今作は全くダメでしたね。。。

 

Vidya Balan as Tehzeeb

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この人も現在では大女優といっていい存在になりました。

ボリウッドデビューしてまだ2年しか経っていないキャリアで出演。

小休止といったところでしょうか?特筆するような演技はしておりませんでしたが、この後一気にトップ女優に登り詰めます。

Parineeta(2005)

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Bollywoodデビュー作

この映画なくしてVidya Balanは語れない。必見です!

作品もよかったですが、いきなり素晴らしい演技していました。

原作は1914年 Sarat Chandra Chattopadhyayによって書かれています。

もちろんインドではDevdasの作者としても有名です。

ISHQIYA(2010)

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ポスターをみてもわかるように癖のある二人(Naseeruddin Shah、Arshad Warsi)との共演。とにかくVidyaが色っぽい。
 

⑤Ramdayal(Sohail Khan)とPhoolwati(Isha Koppikar)

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特に語るべきものはナシ。

なぜこのストーリーが映画に必要だったのか?未だにナゾです。

 

Isha Koppikar as Phoolwati

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当時好きな女優の一人でしたが、本作では完全にSohailワールドに付き合わされてしまいました。共演者をみるとこの辺の位置づけなんですかね。。。

2009年にホテル経営者と結婚し現在は半引退。。。

因みに彼女はテコンドーで黒帯を持っており36 China Town(2006)のダンスシーンでちょこっと片鱗を見られます。


www.youtube.com

 

 

Ek Vivaah... Aisa Bhi(2009)

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運のいいことにインド在住時に唯一といっていいIsha主演映画を観ることができました。Hitはしませんでしたが、なんか好きな映画なんですよね。

Nov'2007 NEW RIALTO at Amritsal にて

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ここはお気に入りの映画館で何度も通いました。

当時一番安いチケットはコンクリートの地べた座りで、シートはちょっと高い。

 

Sohail Khan as Ramdayal

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Salmanの5つ下の弟。

俳優、プロデューサー、脚本、監督をこなします。

Maine Pyaar Kyun Kiya?(2005)でコメディ俳優として独特の世界を披露。その後のコメディシーンもそれ一辺倒で本作ではIshaを巻き込みます。

しかし近年演じたTubelightではしっかりと演技ができるところも見せてくれました。 

hirobkk.hatenablog.com

 

Seema(Juhi Chawla)とVinay(Anil Kapoor)

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結構時間を使っていましたが、ストーリーとしてはとても弱くこれも必要だったのかなあ?と感じてしまいました。

Anil Kapoor as Vinay

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Raceで1度登場してます。

achar.pssamphran.comAnil Kapoorについてはもっといい役の時に書きたいですね。

因みにこの映画の翌年にSlumdog Millionaire(2008)に出演します。

 

Juhi Chawla as Seema

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Anil Kapoor同様往年のトップスターですが、今回の演技ですが常に難しい顔をしており彼女の魅力が出ていませんでした。

結婚する前(1995年に実業家のJay Mehtaと結婚)はSRKとの共演が多く90年代を代表するฺBest Jodiでした。

演技以外のところでは夫のMehta氏、SRKと共に自分が応援しているKolkata Night Ridersの共同オーナーを務めてます。
 

そして監督さん

Nikkhil Advani

Kuch Kuch Hota Hai(1998)

Mohabbatein(2000)

Kabhi Khushi Kabhie Gham...(2001)

と3本でKaran Joharの助手を務め、満を持してKal Ho Naa Ho(2003)で監督デヴュー。

しかしKal Ho Naa Hoはどう見てもKranの映画であり実質今作が監督デヴューといってもいいでしょう。

本作も含め脚本も書くのですがどうも今のところ映画をヒットさせることができません。自分が好きなタイプの映画をつくるんですがパッとしませんね。。

多分センスはいいんだけど監督としての才能がないのかもしれませんね。

あっ忘れてました。

D-Dayは良かったです。彼にしては珍しくアクションスリラー見たいな映画です。

D-DAY(2013)

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Music Scene

音楽は監督の1作目と同じShankar-Ehsaan-Loy。

流石です。

全体的にバランスよく、特に下記2曲は秀逸!

 

Ya Rabba


Ya Rabba (Full Song) Film - Salaam-E-Ishq

Kailash Kherが歌うバラード。

 

Title Song


Salaam-E-Ishq (Full Song) Film - Salaam-E-Ishq

この曲のGovindaのダンスは一つ抜けたレベルで踊ってます。

構成もよくShankar-Ehsaan-Loyっぽい仕事ですね。

 

Location 

Mumbai、Delhi近郊、Rishikesh、Londonで撮影されていたようですが、6ストーリー  あるのでインド国内で他の地域でも撮影されているかもしれません。

 

総 評

 流石に6つのストーリーをうまくつないで映画をつくるのはむずかしいと感じました。

どうしてもいくつかのストーリーは雑になり必要性を感じなくさせます。

それでも監督のもつオシャレな雰囲気がよくでておりヒットはしませんでしたが個人的には好きな映画で楽しめました。

女房もそれなりに楽しんだようでしばらくは鼻歌で

「サラ~ム イシュク イシュク イシュク サラ~ム イシュク~ 」なんて口ずさんでます。

 

 今回のDVDはT-series発売した、激安DVD。一応オリジナルです。

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-Dostana/दोस्ताना (2008)-

Bollywood No.017

Dostana (2018) 

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自宅にてDVD鑑賞

女房は初鑑賞

 

自分はインド在住時Amritsarの" Adarsh Cinema "で鑑賞してます。

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Yash Raj FilmsとDharma Productionsによって公開前からかなり宣伝をしておりキャスティングもなかなか魅力てきで期待度は高い!

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アムリトサル市内の看板

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TVでのプロモーションもかなり行われており、公開前にミュージックビデオがかかりまくってましたね。

自分も公開前に珍しくCDの正規版を購入しました。普段CDを買う事はまずないのですが、プロモーションに引っかかってしまった。。すり込み効果はすごいです。。

テキトーに解説

二人のプレイボーイが異国に滞在するため(滞在許可証を得る為)にゲイのカップルになりすますコメディ映画。

映画のテーマは題名どおりFriendship(Dostana)なんですが、あまり重きを置いておらず非常に軽い映画です。

ここにゲイを持ってくるところ。。。Karan Jhoharが絡んでいることをプンプン匂わせますね。

1980年公開の同名作がありますが、あちらはコメディ色はありません。もう少し男臭くてアクションが入ります。

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この2作、ストーリーに繋がりはありませんが、

1980年版のプロデューサーはYash Johar で主演はAmitabh Bachchan

2008年版はプロデューサーはKaran Johar で主演はAbhishek Bachchan

とともに息子が担当。

ヒロインのZeenat Aman(1980年)とPriyanka Chopra(2008)はともにモデルでミスコン受賞者といった共通点があります。

 

Cast

Abhishek Bachchan as Sameer "Sam" Kapoor

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 ちょっと演技が嘘くさいですが、なかなか良かったですね。

この辺りからマルチ俳優?としての才能を見せ始めます。そもそも演技はそれほどうまくないと思うんですよね。。。演技はたいしたことないがいい役者というか。。。

デビューしてからの数年はこれでもかっ!てくらい二枚目を演じようとします。

両親が偉大だとおかしなスタートをきれないんでしょう。。。

デビュー作は髭面....同年デビューのHrithik Roshanとはえらい違い!

どちらもヒロインと共に同時にデビュー

 

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左はAbhiとKareena Kapoorの【Refugee/2000】

右はHrithikとAmeesha Patelの【Kaho Naa Pyaar Hai/2000】

まあここでモンスタームービー(Kaho Naa Pyaar Haiはスーパーヒット)と被ったとこでツイてないんですよね。。。

 

仕事はあるんで毎年4~5本に出演しますがパッとしません。ダンスのセンスも感じられないのに本人はうまくやってる!と勘違いをしています。

この時期の映画では【Mumbai Se Aaya Mera Dost(2003)】なんかは好きですが彼の評価は上がりません。

しかし2004年に転機を迎えます!

本作と同じくJohn 共演の【DHOOM(2003)】がヒット

主題歌をタイ人シンガーのTata Youngが歌い話題になりました。

同年リリースの【YUVA】での演技も評価されついに賞👇までとっちゃいます。

Filmfare Award for Best Supporting Actor

 

この年を期にコメディとドラマを両方こなせる俳優として一流の仲間入りをします。

現在はあまり単独で大きな役をやっていないようでのんびりやってますね。。。

 

一応大物俳優なのでおすすめを2本紹介。

やはりAbhiといえばコレです。

【Delhi-6(2009)】

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近年、Delhiを舞台にした映画では最高の作品です。

なんといってもキャスティングがすばらしい。

 

【Bluffmaster!(2005)】

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Priyanka共演のコメディ

Abhi主演のコメディ作品としてはNo.1でしょう。


2017は出演なし、2018年も1本

2020年にはKahaani(2012)のスピンオフ作品Bob Biswas(2020)がアナウンスされました。

KahaaniでSaswata Chatterjeeが演じた怪しい殺し屋Bob Biswasのストーリー。ちょっと面白そうなんですが上手くいけば今年の8月頃に公開されるようです。

 

John Abraham as Kunal Chopra

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まさにJohn Abrahamといった役でした。

モデルを経て2003年に【JISM】でデビュー!

見た目で俳優を続けるのかと思いきや、キャリア初めから良作に出演してしっかりとした演技を見せます。

Akshay Kumar共演のGaram Masala(2005)ではコメディ作に出演しその後も頻繁にコメディ映画に出てます。

最近は出演作も年に1,2本と絞ってきましたが、1,5流辺りで順調にキャリアを続けてます。

Johnの3本

【Water (2005)】インド/カナダ合作

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Deepa Mehta監督、Elements trilogyの最終作

脚本はなんと若き日のAnurag Kashyapです。

名女優Seema Biswasとの共演ですのでJohnは大抜擢と言っていいでしょう。

 

【No Smoking (2007)】

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監督、脚本Anurag Kashyap

とにかくJohnがかっこいい!

 DorのAyesha Takia共演  

achar.pssamphran.com

 

【ROCKY HANDSOME(2016)】

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何故か先ほどタイのケーブルTVでやってました。タイ語吹き替え字幕なし。。。

タイトルはふざけてますが、Johnがなかなか良かったです。

どうも韓国映画のパクリものらしいですな。。。

 

Priyanka Chopra as Neha Melwani

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2007年まではまだ映画のお飾りのような感じでしたが2008年でようやく演技、ダンスが認められます。2008年にPriyanka出演作を4本インドでみましたがダンスがうまくなったなあと感じ、Fashonではいい演技をするようになってました。

近年はアメリカのシリーズに重きを置き、ついにアメリカ(カナダ?)の歌手と結婚してしまいましたね。

 2019年はFarhan Akhtar共演の【The Sky Is Pink】に出演

 

Bobby Deol as Abhimanyu "Abhi" Singh 

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さあ!

来ました!Bobby!

hirobkk.hatenablog.com

映画中盤から登場!

KunalとSamに操られる人のいい役ですが、終盤二人(Kunal&Sam)のキスシーンでは得意のアホ面がでてました。

今回はダンスなどもなくBobbyにしては落ち着いた演技でしたね。

  

Music Scene

音楽プロデューサーはVishal–Shekharのコンビ!

彼ららしいノリのいい音楽が集約されてます。

冒頭にも書きましたが、とにかくTVのプロモが凄くTVと購入したCDで映画を観る前に音楽は網羅してました。

公開前のプロモでは👇がかかりまくっており

【Maa Da Laadla】


Dostana - Maa Da Laadla Video | Priyanka Chopra, Abhishek, John

このバージョンよりエンドロールで流れる3人のダンスVIDEOの方が有名。

公開後はこちら👇がヒット

【Desi Girl】


Dostana - Desi Girl Video | Priyanka Chopra, Abhishek, John

この音楽でPriyankaは"Desi Girl(インド女子みたいな意味でしょうか)"の称号がつきました。2011年にはJohnとAkshay主演で"Desi Boyz"なる映画もつくられました。

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こちらはおバカ映画でなかなか面白いです。 

 

まとめ

何故かAbhiの演技に対しての評価が高く、各賞にノミネート。

受賞はIIFAでのコミックロールとScreen AwardでJohnとのBest Jodi

Karan Joharが自らをミューチャーしたようなテーマを持ってきて製作した映画のように感じました。ダンス、音楽、キャストは素晴らしく見ていて眠くなるようなことはないでしょう。

かる~い感じで楽しく見れました。

 

オリジナルCDとDVD

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-God Tussi Great Ho / गॉड तुस्सी ग्रेट हो (2008)-

Bollywood No.016

God Tussi Great Ho (2008) 

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2021/5/30 コロナ自粛中自宅にてDVD鑑賞・・・

映画館で映画をみるのはいつになるのだろう。。。

しかたなく自宅で食事しながら気楽に見れる作品をチョイス

2008年はインドにおりましたが、わざわざ4時間もバスに乗って見に行く作品ではないと判断し劇場へは行かず。。 

テキトーに解説

TVキャスターのArun(Salman Khan)はとにかくついていない男で、事あるごとに自分のツキのなさを神に愚痴ってました。

仕事もあまりうまくいかず、片思いの同僚キャスターのAlia(Priyanka Chopra)には自信がなく思いを告げられずにいます。

ある時、二人のいるTV局にRocky(Sohail Khan)がやってきます。

彼はAliaの大学の同級生であり度々Arunの邪魔をします。

Rockyは悪知恵が働き要領がいいので、ついにArunがAliaとキャスターを務める新番組をArunの代わりを務めることになります。

RockyはArunが新番組をスポンサーへプレゼンテーションをするために用意したDISCを入れ替えるなど裏工作を講じArunはプレゼンを失敗。そして局をクビになります。

 

再び神に頭にきたArunはふたたび空に向かって文句を言い、最後は母にもらったお守りを空にブン投げます。

そのお守りは神に届くことになり、ここで神様の登場!

 

翌朝、Arunにどこからか求人の電話があり『ハイアット・ホテルの1801号室』に来るよう指示があります。

そこで待っていたのは白いスーツに白いネクタイをした長身のでイカす神様(Amitabh Bachchan)が待ってました。Arunはここぞとばかりに神様に直接文句を言います。神様は余裕をもってArunの話を聞き、最終的に自分の方がうまく神の力を使える!というArunに10日だけ神の力を授けるのです。。。

そして、Arunは神の力を持つ人間として10日間を過ごしていきますが。。。。

 

ハリウッド映画に詳しい方ならすぐにピンとくるでしょう。

この作品ジム・キャリー主演の【Bruce Almihty(2003)】と内容がほぼ同じ。

ここで何故 " リメイク " という言葉を使わないかといいますと、監督/脚本のRumi Jaffreyが「この作品は他の映画のリメイクではない! インドに伝わる民話をインスパイアして制作した!」と言い張ってます。

ツキのない男が神の力を授かり人間界でその力を使う話が被るところは百歩譲っていいでしょう、ですが主人公がTVのレポーターで被っているのはどうなんでしょう?インド民話にTVレポーターはでてこんでしょう?

こんな怪しい行動をしているRumi Jaffreyですが、昨年亡くなったスシャント・シン・ラージプートといくつか将来の作品について共有していたそうで、彼の自殺後に警察の取り調べを受けて話題になりました。

www.pssamphran.com

 

Cast

Salman Khan as Arun Prajapati

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当ブログでは断トツの最多出場!

2000年代のSalmanは三枚目のついてない男の役をいくつかの作品で演じてます。

Mujhse Shaadi Karogi(2004) 、Maine Pyaar Kyun Kiya?(2005)、Jaan-E-Mann(2006)あたりがそれに該当しますが、流石にSalman Khan! 見事に同じ雰囲気の演技でワンパターンです。

今回の役柄も特に難しいことはやってませんが、神の力を得る前と後で表情等雰囲気が変わります。前は愚痴っぽいダメ男、後は余裕のある二枚目といった感じでした。

 

共演陣は強力ですが、本作でも改めてSalman Khanの商品価値の高さを思い知らされました。この人の作品は明らかに演技力とは違った魅力があります。

同じジャンルの魅力を持った俳優はボリウッド俳優はそう多くはないですね。。

挙げるとしたらSanjay Duttくらいでしょうか。。

 

今後もTiger 3 など期待作がありますが、コロナでどうにもなりません。。。

 

Priyanka Chopra as Alia Kapoor

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作中Salmanとの関係はMujhse Shaadi Karogi(2004)と似てました。 

achar.pssamphran.com

今作のPriyankaはここ数年伸ばしてきたアクティングキャリアからしたらややレベルダウン。2008年は本作の後にFashion , Dostanaとありますので気合の入れ方が違ったかもしれませんね。

特になし、Mujhse Shaadi Karogiと同様お飾りに近く、しかもグレードダウン。

 

Amitabh Bachchan as God

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長身に白のスーツに白髭、そして両手をポケットに突っ込んで登場。。。

ズルいんですよね!こんなイカす神様が出てきたらみんな持っていっちゃいます。

出演時間は短いですが、インパクト抜群!

本作はSalmanが主演していたのでまだよかったですが、

Jhoom Barabar Jhoom(2007)では完全にもっていってしまいました。

出演はAbhishek Bachchan、Preity Zinta、Bobby Deol、Lara Duttaとかなり強力なメンバーでしたが脚本の悪さも手伝って映画で最もインパクトがあったのはこの人👇

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因みにこの時のAmitabh Bachchanは演技してません! 基本的にはタイトルソングで踊るだけのカメオ出演。。恐るべき存在感です! 流石Big B

 

Sohail Khan as Rakesh Sharma(Rocky)

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言わずと知れたSalman Khan Brothersの三男坊。

俳優よりプロデューサーとしての評価の方が高いかもしれません。

Maine Pyaar Kyun Kiya?(2005)での役割とほぼ一緒。

この役でコメディ俳優として評価を得ましたがどうもあまり好きではありません。インド人は彼の演技で大爆笑してますがあまり好みじゃないんですよね。。。

独特のコメディセンスを持っており彼にしかできない演技をします。Sohailは普通に演技をしても上手いのでおかしなことしなくてもいいのかなァと思ってしまいます。

※上手くなった!といった方が正しいかもしれませんが。。2008年のVeerではイマイチ大根臭かったですが、2017年のTubelightは見事でした。なのでここ数年で上達したのか?

 

 

 その他、 Anupam Kher、Dalip Tahil、Sanjay Mishra、Rajpal Yadavが出演。それぞれが"らしい"役を演じてました。

 

Music Scene

ほぼストーリー中の挿入歌程度でした。

唯一エンドロール直前に流れるMorni Bankeのみダンスが入ります。

主演二人の結婚式からエンディングにつながる曲なので出演者がノリノリで踊りまくります。

God Tussi Great Ho

www.youtube.com

神の力を得たArunがダメ男から生まれ変わる際にかかるダンスナンバー

 

Tujhe Aksa Beach Ghuma Du

あまり好きではないですが、この曲が一番ヒットしたようです。

この映画の音楽プロデューサー Sajid-WajidのWajid Khanがシンガーを務めてます。
www.youtube.com

 

Location

Mumbai近郊とFilm Studiaが主な撮影地。

劇中から全く確認できませんでした。

 

まとめ

2008年のボリウッドは当たり年でしたが、本作は見事にコケました。

あまり一生懸命見る映画ではないので、SalmanとSohailの掛け合いとクールな神様を食事でもしながら見るのがいいでしょう。

各主要メンバーにとっては息抜きレベルの作品でした。

 

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-Kedarnath/केदारनाथ (2018)-

Bollywood No.015

Kedarnath (2018) 

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2018/12/16 Major Cineplexにて鑑賞

待ち望んでいた作品!

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テキトーに解説 

感想としてはおおかた予想通り、ロケーションは現地ロケですので素晴らしのですが、内容は中途半端。。

ベースは2013年ウッタラカンド大洪水。

2013 North India floods - Wikipedia

そこにラブストーリーが入り、ラブストーリーに身分差、異宗教問題があります。

前半のMansoor(Sushant Singh Rajput)Mukku(Sara Ali Khan)のラブストーリーはなかなかよくKedarnath周辺の美しい景色をうまく使っています。

お互いが近づくにつれ身分、宗教の違いがこの恋愛関係を困難(不可能?)にしていきます。Mukkuはヒンドゥー教徒でPandit(学者)の家系、Mansoorはムスリムで巡礼者のポーター。。。

一昔前のインド映画に多くあったシチュエーションで、最初はひっそり愛をはぐくんでいくのですが、最後は親又は女性に片思いのワル(Kullu/Nishant Dahiya)がでてきて仲を引き裂くわけです。

二人の問題が家族や周辺を巻き込みグデグデになってきたところに。。。。

Kedarnath上部にある美しい湖Chorabari Talに集中豪雨が起こり、流れ出るMandakini Riverを氾濫させるのです。そしてMandakini Riverのほとりに栄えるKedarnathは大洪水に見舞われます。

ここから人々は洪水との闘いで、宗教だの身分がどうとかやっている場合ではありません。

Mukkuとの問題で一家揃ってKedarnathを出ようとしていたMansoorは比較的安全な場所に避難できたのですが、Mukkuを助けるべく洪水に飲み込まれているKedarnathへ戻っていきます。。。。

 

Cast

Sushant Singh Rajput as Mansoor Khan

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ビハール州パトナ出身の32歳

大学(機械工学)を4年の所3年で卒業しTV界に進出!

ドロップアウトしたわけではなく俳優の道に進むため3年で卒業に必要な全ての事をすまして知ったそうです。特に物理分野ではかなり優秀だったようで、いわゆる秀才の類だったのかもしれません。

 

TVでのキャリアについては全く知りませんがPavitra Rishta(2009)でTV界のスターに昇りつめました。

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そして映画のキャリアは 名作Kai Po Che(2013)からはじまります。

彼の名はこの映画で初めてしりましたがクレジットをみて最初は、

*1Sushant Singhかと思いました。

単独主演ではないですがいきなり名作でデビュー!

奇しくも監督は本作と同じAbhishek Kapoorでした。

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その後、Rajkumar HiraniのPK(2014)でチョイ役を演じ、

M.S. Dhoni: The Untold Story(2016)で単独主演を務め、映画をHITさせます。

初主演でいきなりFilmfare Best Actorにノミネートされるも受賞はAamir Khanへ。。。。

そして今回のKedarnath。。

キャスティングは最高だったと思います。

山に住む素朴で屈強な青年がとてもマッチしてました。

筋肉の付き方も凄く正にポーターの肉体。

次回作はKaran JoharプロデュースのDrive(ハリウッド映画のリメイクらしい)

 

この映画を観たのは2018年の暮れ。

この時から1年半後に帰らぬ人となります。

www.pssamphran.com

鬱病による自死とありますが、未だに残念でなりません。。

 

Sara Ali Khan as Mandakani "Mukku" Mishra

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Saif Ali Khanの娘がデビュー!

Saifの最初の奥さん(現在の奥さんはKareena Kapoor)であるAmrita Singhとの子で、両親の顔を2で割ったような顔をしてます。インドではAmrita SinghよりKareenaに似てるなんて言われてますね。

父のイメージとは違い地味な映画でキャリアをスタートします。

hirobkk.hatenablog.com

序盤のセリフ回しがオーバーでこれが最後まで続くのか?と思いましたが、中盤以降は落ち着いて見れました。上々のデビューではないでしょうか。

美人で雰囲気もいい。

彼女の2作目Simmbaがこの後すぐに公開されましたが、2作ほぼ同時に撮影が行われスケジュールが大変だったようです。

現在まで年1本のペースで出演してますが、未だにKedarnathしか見れてません。

 

Nitish Bharadwaj as Briraaj

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議員活動の為、数年ブランクはありましたがTV、演劇、映画で活躍するキャリア30年のベテラン俳優。

若き日にMahabharatでクリシュナを演じ名を広めました。

やはり演劇で活躍している俳優さんの演技は確かですね。

威厳のある半面、周囲の圧力に負けていく父をうまく演じてました。

 

Nishant Dahiya as Kullu

劇中の印象ではそこそこ年がいっているのかと思いましたが、意外と若いんですね。

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デヴューはMujhse Fraaandship Karoge(2011)

出演作は多くないですが、今作では最初っから最後までワルを演じます。

当初Briraajの長女の婚約者として登場しましたが、勝手に次女のMukkuが自分の婚約者だ!と皆がビックリの発言!

しまいにゃMansoorに集団暴行⇒むりやりMukkuと挙式⇒Mukku自殺未遂⇒Mansoor一家はKedarnathを下山⇒洪水⇒親とともにMukkuの家に逃げ込むも家が崩壊⇒避難?その後登場ナシ!

と最後までいいとこなし。

しかし映画を見ていて、こいつは本当に嫌な男だと感じさせてくれましたのでいい役者さんなんでしょうね。

 

Sunita Rajwar as Daddo

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数本出演作を見ているようですが記憶にありません。

2017年にNawazuddin Siddiquiの自伝An Ordinary Life: A Memoir(2017)にて初恋の相手として暴露されました。彼は突然フラれたためショックで自殺等も考えたと自伝にしるした為、勝手に自伝にウソ?を書かれたとNawazuddin Siddiquiに対しRs 2 croreの訴訟を起こしたのを覚えてます。

An Ordinary Life (BBC Radio Collection)
An Ordinary Life (BBC Radio Collection)
 

Music Scene

音楽はロケーションに合わせた穏やかな曲が多いです。

Namo Namo


Kedarnath | Namo Namo | Sushant Rajput | Sara Ali Khan | Abhishek K | Amit T| Amitabh B

映画の冒頭にかかる曲。

ガルワール地方の映像にマッチしたいい曲です。

 

Qaafirana


Kedarnath | Qaafirana | Sushant Rajput | Sara Ali Khan | Abhishek K | Arijit Singh |Amit T,Amitabh B

MansoorとMukkuのラブストーリーが出来上がっていく、雰囲気のいいデュエットソング。シンガーは二人ともWest Bengal出身、

Arijit SinghはAashiqui 2で完全なトップシンガーになり年間すさまじい数の曲を歌ってます。

Nikhita Gandhiはbollywoodのキャリアは2017年からですが南インドでキャリアを積んでました。

どちらもSara Aliの父Saif Aliの映画(Arijit Singh:Agent Vinod,Cocktail /Nikhita Gandhi:Chef) で歌ってます

 

Jaan'Nisaar


Kedarnath | Jaan 'Nisaar by Asees Kaur | Sushant Rajput | Sara Ali Khan | Amitabh B | Amit Trivedi

宗教や身分差の問題でMansoorはMukkuを遠ざけようとします。

その中で流れる切ない曲。

相変わらず景色がすばらしい

 

Sweetheat


Kedarnath | Sweetheart | Sushant Singh | Sara Ali Khan | Dev Negi | Amit Trivedi | Amitabh B

Sushant Singh Rajputのダンスはほとんど見たことがなかったので新鮮!

Sara Aliも十分踊れる女優さんです。

 

Location

ほぼGauri KundからKedarnathの間で撮影を行ってますが、Jaan ’Nisaarの一部はGauri Kundから南に下ったChoptaで撮影。

洪水のシーンで一部Rudraprayagの市内が写ったような気がしたのですが気のせいか?

 

まとめ

内容にはたいして期待はしてなかったので問題なし。

劇中の綺麗な風景をみていると、本当にガルワールへ戻りたくなりました。

Kedarnathへは自分の住んでいたPuraliから直線距離でたった30km、しかしジープやバスで移動となると丸1日かかります。KedarnathどころかGauri Kundまでも行ったことがありません。Jaan ’Nisaarのロケ地になったChoptaへは2度ほど行ったことがありますが、Kedarnathにはなんとかして行ってみたいですねえ。

 

このKedarnathですが、もちろんChar Damの一つでありインド北部ウッタラカンドにある実際の寺院です。この地の重要度は下記の記事にあるBadrinathと同様。 

achar.pssamphran.com

前述した通りKedarnathには未だ行けてませんが、いつか行ける日が来るのでしょうか?

 

また、Sara Ali Khanにもあまり期待してませんでしたが、意外と表現豊かな女優さんで今後の出演作は見る価値がありそうです。

 

*1:Sushant Singh
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好きな脇役の一人です。悪役かすぐに死んでしまういい人役がおおですね。

-Badhaai Ho/बधाई हो (2018)-

Bollywood No.014

Badhaai Ho (2018) 

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2018.10.21 Major Cineplexにて鑑賞

Sui dhaaga鑑賞時にトレイラーを見て、作品内容とタイミングからして次はここかな~と思っていたら同日公開のNamaste Englandを押しのけて公開してくれました。
achar.pssamphran.com 

この2作品は今年のDUSSEHRA(毎年行われるヒンドゥー教の祭典の一つ)映画として公開され、どちらかといえばNamaste Londonの方がスターパワー(Arjun KapoorとParineeti Chopra)があるのですが、トレイラーを見る限り駄作の臭いがした為Namaste Londonがきたらパスする予定でした。

テキトーに解説

前半はコメディーシーンの連発!

各出演者が笑わせますが、その中で嫁Priyamvada(Neena Gupta) と姑Dadi(Surekha Sikri)、旦那Jeet(Gajraj Rao)の立ち位置、Nakul(Ayushmann Khurrana)とガールフレンドであるRenee(Sanya Malhotra)の関係が何となくわかるようになってます。

そしてDadiにキツイ言葉をぶつけられたPriyamvadaを夫(Jeet)が慰めてからある事件が起こりそれから家族関係から何から何までごちゃごちゃになっていきます。。。。

 

見終わった感想ですが、祖母Dadiの言葉が家族の問題を一気に解決してしまったな。。。と思いました。。。

やはり婆は強しです!

 

Cast

Ayushmann Khurrana as Nakul Kaushik

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 Chandigarh(パンジャーブ州/ハリヤーナー州両方の州都を兼ねています)出身の36歳。もう中堅どころになってきましたね。

あまり彼の映画は見たことないのですが、よくArjun Kapoorと映画祭のホストで出てきて軽快にトークしているイメージがあります。TVのショー番組出身なのでトーク慣れしており話がうまい!

また彼はマスコミュニケーションで大学の修士も持ってます。

彼を見るのはHawaizaada(2015)以来ですが出演自体多くありません。

代表作はもちろんデビュー作Vicky Donor(2012)

因みに奥さんは作家のTahira Kashyap

 

Sanya Malhotra as Renee Sharma

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Dangal(2016)Aamir Khanの娘役を演じました。

あまりよく知りません。。。

ダンスコンテスト出身のようですが、、、、。

美人でダンスも上手いのでこれから頑張って下さい。

 

Gajraj Rao as Jeetender Kaushik

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いい味出してました。

しゃべらずとも雰囲気と挙動で笑わせます。

何本か出演作を見ているようですが彼がでていた覚えがありません。

 

Neena Gupta as Priyamvada Kaushik

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ちょっとアンバランスでした。

演技の問題ではないですが、キツイ目つきで気が強そうな雰囲気を出しているにも関わらず姑のDadiに言われっぱなしで落ち込んでいる事が多かったです。まあそれが発端でこの映画の核がでてくるのですが、、、。

米国アカデミー賞受賞作"Gandhi(1982)/Richard Attenborough監督"の出演者です。

 

Surekha Sikri as Dadi

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口を開けば毒を吐く!と言った役でした。

いろいろな家族の問題を終盤一喝してまとめてしまいます。

その際、Priyamvadaへの毒吐きは彼女の器量を試していた、嫁はどんなに文句を言われても自分へのケアや尊敬の念を忘れなかったと嫁の事を笑う親戚連中を黙らせます。

個人的な見方ですが前半の毒を吐いている時に一瞬Dadiの眼がPriyamvadaを観察するように鋭くなっていたように感じました。これが終盤に繋がっている演技なのかなと。。。

元々舞台を中心に活躍している女優さんです。

Sarfarosh (1999)

Zubeidaa (2001)

Mr. and Mrs. Iyer (2003)

等の良作にも出演してますが映画の出演は12年ぶりだそうです。

 

Mr. and Mrs. Iyer (2003)

出番は多くなかったですが、これが本当に同じ役者さんかと思うくらい雰囲気が違います。やはりいい女優さんです。

ご高齢ですがまだまだ頑張っていただきたい!

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Music Scene

ほぼストーリー中の挿入歌程度でした。

唯一エンドロール直前に流れるMorni Bankeのみダンスが入ります。

主演二人の結婚式からエンディングにつながる曲なので出演者がノリノリで踊りまくります。

Morni Banke


Guru Randhawa: Morni Banke Video | Badhaai Ho | Tanishk Bagchi | Neha Kakkar | Ayushmann K, Sanya M

 

Location

DelhiとMumbai近郊が主な撮影地です。

Nakulの住居はLodhi Colonyらしいですが、New Delhi駅くらいしかわかりませんでしたが。。。。

 

まとめ

演技力のあるキャスト達が楽しく演技をしている映画です。

重すぎないコンセプトを軸にストーリーを組み立てており誰でも楽しめる映画なんですね。

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