Taste of Achar

ボリウッド映画とインド生活時の忘備録。。。

-Tiger 3 / टाइगर 3 (2023)-

Bollywood No.045

Tiger 3 (2023)

今年のDiwaliはSalman Khan!

公開初日の初回上映で見てきました。

通常はEid公開に合わせてきますが今年は満を持してDiwaliにTiger 3できました。

この作品の見所

1.Tiger(2012)から始まるYRF Spy Universeシリーズ第五弾!

2.ロマンスのイメージが強いManeesh Sharmaがシリーズ初監督!

3.Pathaan(2023)を見た方はだいたい察しがついてると思いますが、どこかでPathaan(SRK)が特別出演!

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それ以外は恐らくミッションインポッシブルの型落ちストーリー&アクションみたいなもんでしょうが、PathaanとTigerのコラボで十分稼げます。

 

テキトーに解説

特にひねったストーリーではありません。

キャストが普通だったらただのアクション映画です、パート3になってネタがマンネリ化してきた感があります。

すでにTiger4 / Tiger vs Pathaan もアナウンスされてます。

次回作への布石として考えれば十分な作品かもしれません。

 

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Cast 

Salman Khan as Avinash "Tiger" Singh Rathore, a RAW agent

Salmanの演技もマンネリ、、、今回の作品は彼にとって楽な仕事だったと思います。見せ場はやっぱりPathaanとの絡み。

もうすぐ58歳になるので次回Tiger4(2025)公開時は60歳になっていることになります。

SRKは予告通りならあと1作でアクション映画は引退する可能性がありますが、近年のSalmanはアクション一辺倒なのでどうするのか?

コメディセンスも高いのでまたまたBiwi(1999) , No Entry(2005) で見せた演技を観てみたい。

現在のところ次回作の正式アナウンスはありません。

Katrina Kaif as Zoya, an ISI agent

前作のアクションが良かったので今回は数段落ちました。

これは年齢によるものもあるんでしょうね。。。

Maine Pyaar Kyun Kiya?(2005)で初めてみた女性がもう40歳になり結婚もしました。年間の出演数が多いわけではないですが、ボリウッドの女優で40歳まで毎年安定してヒット作に出続ける人はそういません。

以前にも書いてますが彼女のダンスがやはりどうしても好きになれません、インド舞踊的な柔らかさがなくどんな曲でも社交ダンスを踊っているように見えちゃうんですよね。

Partner(2005)でGovinda , Salmanとノリノリで踊っている曲の時はまだ体が硬くて見ていられなかった。


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彼女はBang Bang!(2014)"Uff"で見せたような優雅のが似合ってますね。


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Emraan Hashmi as Aatish Rehman, an ex-ISI agent

完全にキャスティングミス!

なぜこのオファーを受けたのかな~

彼の魅力が全く生かされてなかった。。。

そもそもアクションもさほどうまくないのにラスボスをやらせて普通にTigerと格闘をするなんて。。。

好きな俳優さんだけにちょっと今回は残念。。

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次回作はキャリア初のテルグ語映画がアナウンスされてます。

 

その他

シリーズお気に入りの俳優であったGavie Chahal(Captain Abrar)。

第一作ではなかなか重要で存在感のあるサブキャスト、第二作では悪⇒善側として描かれるようになったため表情に迫力がなくなり存在感が半減。

そして本作インパクトは一切なく中盤であっさりと殺されてしまいました。

まあ仕方ないですね。。。

Music Scene

音楽はPritam。最近の曲は全く響いてこない。ボリウッドソングにあきてしまったのか?わからないが今作の音楽も印象に残りませんでした。

ということで今回もおすすめ曲はなし。

まとめ 

公開初日ということもありそこそこ集客もあってシアター内も盛り上がりました。

Pathaanとの共演が次回作の布石となっており本作でも一番興奮した場面です。

興行収入はあがるでしょうが利益がどれだけ出るのか?

そろそろYRF Spy Universeシリーズもスターパワーだけでは支えられなくなってきました(製作費がバカ高いし。。)。

シリーズ自作はHrithikの" War 2 (2025) "である事は本作のエンディングで明らかになってます。

まだPathaanともTigerとも関わってないので何かありそうですね。

こうご期待!

 

-Dabangg 3 / दबंग ३ (2019)-

Bollywood No.044

Dabangg 3 (2019)

Dabangg(2010)で熱狂し、Dabangg 2(2012)のコミカルさには笑いました。

7年開けて第3弾が登場!

何故か期待を感じず、、、公開時に劇場にもいかず、、、ここにきてようやく見ました。。

前2作と同様制作はArbaaz Khan Productions

Salmanの実弟Arbaazの制作会社でArbaaz自身も続けて出演してます。

 

テキトーに解説

シリーズのレギュラーであるSonakshi Sinhaの見せ場がいまいち少なかった印象。

主人公のチュルブル・パンディ(Salman Khan)が警官になり現在のチュルブルになった経緯が描かれており、前2作と比べると若干変わった趣向。

自身の恋人を殺した相手を現代で復讐を果たす?(復讐というよりは悪党退治か?)ストーリーの中に今まで通り豪快でユーモアあふれるテイストを含ませている。

今回、監督がPrabhu Devaに変わったことにより南インド映画の派手なアクションやダンスが期待されますが、元々南テイストの強い作品なので彼に変わったメリットは感じられませんでした。

見どころと言えばPrabhu Devaのダンスが少しでもみられるってところか。。。

Cast 

Salman Khan as A.S.P. Chulbul Pandey

今まではチュルブル節前回で演じていればよかったですが、今回はチュルブルになる前の過去が描かれてますので少し演技の難易度が上がってます。

それでも完全にSalmanにピタリのキャラを演じているので問題はありません。

流石にマンネリ化してきたので次回?(今回の終わり方からパート4もありそう。。)は気合を入れなしてほしいですね。

本作以降の活躍ですが、Covid-19もあり特筆するものはなし。。。当たり年の本年も特別出演のPathaan(2023)はHITしましたが、プロデューサーも務めたKisi Ka Bhai Kisi Ki Jaan(2023)はFlopでした。

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Diwali作品でDabanggと同じくシリーズ3作目となるTigerに期待がかかります。

Sonakshi Sinha as Rajjo Pandey

ダブルヒロインっぽくなったので見せ場が減りました。

Dabang(2010)でデビューしたSonakshi、デビュー直後は大スターとの共演が続き快進撃をつづけてましたがCovid-19を機会に出演作も激減。

映画にもでてますが、2023年はTVシリーズのヒロインをつとめました。

はっきりとした顔立ちにぽっちゃりしたスタイルで90年代以前のボリウッドヒロイン(Rekhaは別)を思わせます、現在のヒロインはすらっとした欧米系の女優が主流ですので彼女のようなタイプは貴重ですね。

おススメ3本

Rowdy Rathore(2012)

完全に遊びで演技しているAkshay Kumaarと息の合った演技をしており彼女のはまり役でしたね。

Lootera(2013)

デビュー以来初めてシリアスな演技に挑戦!

全体的な評価は高くありませんでしたが、音楽と共になぜか気に入ってしまった作品。

恐らくロケーションが自分が住んでいたエリアに近く、たまに遊びに行っていたDalhousieというのが大きい。。

R... Rajkumar(2013)

Rowdy Rathoreと同じPrabhu Deva監督作。

同じノリの作品ではありますが、アクション・ダンス・ストーリーともにこちらの方がよく練られています。

Saiee Manjrekar as Khushi Chautala

Dabbang(2010)でアホの親父を演じたMahesh Manjrekarの実の娘。

意外と美人でビックリしましたが、あまり大成する雰囲気はありませんでした。本作以降は主にテルグ映画で確約しているみたい。。

Sudeepa as Balwant "Bali" Singh

南インドで活躍するスター俳優、残念ながらほとんど知りません。

ルックスがいいので冒頭はスマートな悪を演じてましたが、だんだんキャラ設定が雑になってきてしまい最終的にはキレ度50%ぐらいの中途半端な悪役になってました。

Dabbangシリーズはラスボス役がかなり重要なのですが、1のSonu Sood / 2のPrakash Rajに比べるとちょっと弱かったです。

 

Arbaaz Khan as Makhanchand "Makkhi" Pandey

Chubul Pandeyの弟役で今作ももちろん登場。パート1からのロクデナシぶりに比べたらマッキーも随分成長しました。潜入捜査を単独でこなしたりいろいろと役に立ってます。

しかし相変わらず体が硬くアクションシーンがしょぼい。。。

 

Music Scene

Dabanggシリーズは同じ雰囲気を持つ曲を次回作でも流すパターンができており、今回もそのように音楽がつくられてましたが、全くの期待外れ!すでにネタが尽きたのか?パート1の音楽が突出して凄すぎたためどうしても型落ち感を感じてしまいます。

ということでおすすめ曲はなし。

 

まとめ 

かなり遅れての鑑賞でしたが予想通りハマる作品ではありませんでした。

次回作もつくるのかわかりませんが、そろそろいいんじゃないのかな?

ただしChulbul Pandeyのキャラはもったいない。。

とにかく今回の不完全燃焼はDiwaliの『Tiger 3』で晴らさせてもらいましょう!

 

-Jawan / जवान (2023)-

Bollywood No.043

Jawan (2023)

インパクト大!のこのポスター、ようやく公開されました。

今年の1月公開の『Pathaan』に続いてのアクションスリラー映画。

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大まかにいえば似たような作品、Pathaan以降3作品程度はアクションを続ける!と公言しているSRK、年齢的にもこの3作で肉体美を披露するのは終わりかもしれません。。。

公開してまだ一週間ですが、すでに歴代Topの数字をたたき出したPathaanの数字を上塗りする勢いです。あくまで興行売上の数字であって収益ではありません。

 

先日先だって公開された『Gadar 2』も強烈な売上をだしてますが、これを上回るのは確実でしょう。

テキトーに解説

環境・医療問題などインドで長く問題となっている社会問題を政府等への脅迫!といったやり方で解決していくプロット。

政府を脅して出させたお金は被害にあっている農民などへ配られるのでただの悪ではないのですがやり方がとっても短絡的。しかし現在のインドにとってこのやり方が最終的な手段になるのか?

最終的には政府の改革といった事よりは、両親の恨みを晴らす!みたいなところがありたまたま宿敵が悪徳政治家になろうとしているところを叩き潰すといった感じ。。。

ですがエンディングまで見ると世界各国のアンタッチャブルな問題を解決するチームであることがわかります。

タイでもそうですが、インドでもエンドロールが流れ始め席を立ってしまう方が多いのですが、この最後のところを見逃してしまうと大変なことになります。

裏の黒幕なんかもここででわかるので必ず最後まで観ましょう!

Cast 

Shah Rukh Khan in a dual role as
Captain Vikram Rathore &Azad(Vikram's son)

ダブルロールを演じることの多いSRK、見ている途中にいろいろ思ったのが、Vikram役はRanveer Singhでもよかったんじゃないかな~なんて思いましたが、Vikramの過去と現在の役割、Deepikaとの相性を考えると結局SRKなのかな。。。RanveerとDeepikaは実夫婦ですがscreenでの見栄えはSRK&Deepikaの方が映えます。

次回作はDiwali Movie " Tiger 3 "のカメオ(恐らくPathaanとして出演)を除くと初めて組むRajkumar Hirani監督の" Dunki(2023) " .

クリスマス週公開予定でかなりの期待作!

Deepika Padukone as Aishwarya Rathore, Vikram's wife

回想シーンで出演シーンは短いですが、圧巻の存在感!

ボリウッド贔屓が入っているとは思いますが、一応ヒロインのNayanthara(南インド界のスター女優)を食ってました。

絞首刑になるシーンはストーリーから泣けるシーンなのですが、あれがAmish Patelでは泣けない!やはりDeepikaの演技力ですよね。

Raveer Singhと結婚したことでいつまで映画に出続けてくれるのか解りませんが現在のコンディションを維持している限りは彼女の出演作は必見です。

SRKとはPathaanに引き続き通算8回目(カメオ出演含む)

Sanjay Dutt as STF officer Madhavan Naik

特別出演扱いとはいえこの人は無視できません!

ボリウッド映画には驚きの特別出演がよくあります、このサプライズでガツンとテンションを上げたいため事前の細かいキャスティングなどは偶然目にしない限り全く調べないようにしてます。よってSanjay Duttがクレジットされていることは全く知りませんでした。

登場シーンは中盤以降でしたが、彼の登場はインドの劇場で割れるような歓声があがったことは間違いありません。

もちろん本劇場でも歓声をあげましたが、騒いだのは自分ひとりぼっち。。。周りの客は少ないながらも全員インド人と思われますが、、、一人立ち上がってしまいました。。

心の中で『あんたらそれでもインド人か!?』と。。。

 

爆弾テロ関与で投獄、現在ステージ3の癌から回復中と波乱万丈ですが、やはり商品価値はすさまじい!

投獄されても看守たちより偉く人気が高いのでほぼ別荘暮らしだったとのうわさもあり、投獄されても新作に出演など彼の取り巻きは突っ込みどころ満載!

 

以前より落ちたものの本作でも存在感は抜群! 終盤で出番は終了?「えっ!Sanjayの出番こんなもんなの?」と思わせますが、エンドクレジット中に再登場!大事な種明かしと、続編を匂わせるセリフを残していきます。「続編の舞台はスイスかも?」

 

その他の主要キャストはほぼ南インド映画界から、かなりのメンバーですがほとんど作品を見たことがありませんのでざっくりと印象だけ。。。

 

Nayanthara as Narmada Rai----一応この映画のヒロインですが、役柄のせいかインパクトはありませんでした。

 

Vijay Sethupathi as Kalee Gaikwad----ラスボス、映画はほとんど知りませんが、昨年TVシリーズ『Farzi』でShahid Kapoorと共演。コミカルで不器用な偽札捜査員を好演!彼の映画を見てみたいな~なんて思っていた矢先でした。恐らくタミル映画ファンには知らない人はいない南インド映画界でのスーパースター。

 

その他Priyamani、Sanya Malhotraなど知った顔も出演してましたね。

 

Music Scene

印象に残る音楽はありませんでした。。

似たようなダンスソングだったのであまりひきつけられませんでしたね。

まとめ 

スターパワーは凄いんですが、Pathaanと比べるとストーリー・アクションの娯楽性に欠け今一つといった印象。それでもDeepika , Sanjayの登場シーンを見るだけで十分おつりがきます。

とにかくSanjay Dutt登場シーンは痺れた!

これだからボリウッド映画はやめられませんね!

次回はDiwali公開のTiger 3 かな? 恐らくSRKがPathaan役でゲスト出演するでしょう。

 

-Padmaavat / पद्मावत (2018)-

Bollywood No.042

Padmaavat (2018)

この作品、元々2017年末の公開でタイでもアナウンスがありました。公開直前になりタイトル変更などいろいろと問題がでて2018年1月に延期、実質この延期で劇場での鑑賞ができませんでした。

宗教・歴史・偉人が絡むと必ず横やりが入って延期になるのがインド映画。仕方ないですね。。。

Sanjay Leela Bhansali監督作ということで映像美は◎確定!

女房はGoliyon Ki Raasleela Ram-Leela(2013)を見に行って依頼BhansaliのファンになってしまいBajirao Mastani(2015)に連れて行かなかったことでエライ恨まれました。

 

今回もそうですがBhansaliのロマンスは完全にDeepika PadukoneとRanveer Singhを主演に置くようになります。そりゃあ恋に落ちて結婚(2018)もするよね!

 

テキトーに解説

先程調べたところなんと!この作品も日本で公開されているとの事!

凄い時代になりましたね。。2000年代まではボリウッド映画を何とか日本で公開しよう!と頑張っている友人が周りにいたのでその苦労を知ってます。

今ではしっかり配給ついてインド映画だけの映画祭なんか日本で開催されているようです。

なのでストーリーはあまり触れる必要はないでしょう。

 

それでも個人的に付け加えておきたいことが一つ。

この作品の元となっているのは1300年代初頭のメーワ―ル王国、現在のUdaipur,Rajsamand,Bhilwara,Chittorgarhがメーワ―ル王国の領土だったそうな。。この4都市のうちRajsamandを除く三都市には訪れたことがあります。この映画の時代背景ではChittorgarhが首都となっておりストーリーの半分以上はChittorgarh城周辺が舞台とされている。

Chittorgarhには友人がいたことで2週間くらいの滞在をしており、そこそこ大きなこの町をじっくり案内してもらった事もあります。その時にパドマーヴァティーの話を聞かされた記憶はあるも当時は一切興味がなく名前以外はなにも頭に残りませんでした。

ただこのChittorgarh城壁は美しくとても大きかったことは印象にあります。

映画を観終わると再訪したくなる気持ちがでてきましたね。。

 

Cast 

Deepika Padukone as Padmavati

なんと!いつの間にか37歳となってました。

自分がまだインドに住んでいたOm Shanti Om (2007)でデビュー

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特別気に入った女優さんではないですが彼女の出演作を劇場でよく見てます。

Om Shanti Om(2007)
Main Aurr Mrs Khanna(2009)-cameo
Cocktail(2012)
Race2(2013)
Yeh Jawaani Hai Deewani(2013)
Chennai Express(2013)
Goliyon Ki Raasleela Ram-Leela(2013)
Finding Fanny(2014)
Happy New Year(2014)
Brahmāstra: Part One – Shiva(2022)-cameo
Pathaan(2023)

2013年は4本も劇場でみてるんですね。

2015-2021に全く見てませんが、彼女の出演本数が減ったのとCovid-19が理由でしょう。

本作ではタイトルと同じPadmavatiを演じてます。

序盤はRatan Singh(Shahid Kapoor)との出会い、それからは一途な愛を貫く大人の女性です。最終的にAlauddin(Ranveer Singh)との直接的なからみはなかったのですがその辺に

Alauddinの滑稽さと最後のJauharのドラマを引き立てていました。

*Jauhar---ラージプートの風習。ラージプートがムスリム軍に敗れる時、女性・子供は略奪・奴隷・レイプなどを避けるため金品と共に業火の中に集団で身を投げました。いわゆる女性の集団焼身自殺。

 

彼女の一番の見どころはこのJauharの時でしょう。夫の死を聞かされたあと冷静沈着にJauharの準備をしチットールガル城址内に用意された業火に先頭を切って入って行きます。この時の所作が美しく印象的です。この辺りはさすがSanjay Leela Bhansaliといったところ。。。

 

最近Pathaan(2023)でバリバリのアクションを演じたばかりですが、次回作もアクションがアナウンスされてます。

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Project K (2024)

テルグ・ヒンディー語の二言語同時撮影。

supernatural actionというよくわからないジャンルの作品。

Amitabh Bachchan, Prabhas(バーフバリシリーズ)共演。

巨額な製作費をかけておりバーフバリやRRRを追いかけるような作品なのか?

しかしプロットなどから嫌な予感しかしない。。

 

Ranveer Singh as Alauddin Khalji

本作と同じ2018年に共演のDeepikaと結婚。

インドにいた頃、彼はまだ大学生で俳優にもなってませんでした。タイに移住してからの映画デビューだったのでまだ若手のイメージでいたらいつの間にかFilfareを複数回受賞しあっという間にボリウッドのトップになりましたね。

コミカルな演技が上手い役者でしたが現在はあらゆる役で活躍。

本作では謀反でムスリムの王になり危険な雰囲気を常に出してました。それでも途中Padmavatiの美貌の評判を耳にしてからはどうにかして彼女の顔を見たい!それだけで追っかけまわしていたように見え、この辺りはRanveerが演じるムスリムの王っぽくていい。

最後は相手国を制圧するよりPadmavatiの顔を一目見る為に全精力を注いでおり、最後はJauharを行うPadmavatiの後ろ姿のみしか見れず地団駄踏んでいたのが滑稽。

次回作は

Rocky Aur Rani Ki Prem Kahani

共演はAlia Bhatt。撮影途中で妊娠したため映画の完成が延期になりました。このAliaは日本でも評判のRRRに出演していたようで知名度がグン!と上がったそう。もしかしたら日本で公開するかもしれませんね。。

どのような出演になるかしりませんが他の共演者が凄い!

Dharmendra、Jaya Bachchan、Shabana Azmi特にこの三名はボリウッドのレジェンド!!そもそもDharmendraなんて身体動くのか?

 

Shahid Kapoor as Ratan Singh

あぁ。。。この役Shahid Kapoorじゃないといけなかったの。。。

確かに首が長くて太く真っすぐ綺麗に立ち上がっているので王のたたずまいはある。

しかしこの映画はRanveer Singhの映画でありShahidは三番手と言っていいでしょう。

Bhansaliの作品は初めてなのでレギュラーの二人をサポートする役になっていて少し残念。

それでも立ち回りのシーンなどは気品があり流石、この人はニタニタすると二枚目なのにどうしようもない男にもみえますが気合をいれれば気品のある王になる。

彼の作品を見るのはかなり久しぶり。

劇場で見たShaandaar(2015)以来。

Kabir Singh(2019)すらまだ見てない。。

これはいけませんね。。

Aditi Rao Hydari as Mehrunisa

いつの間にか、、彼女も36歳。。

いまだカワイイ盛りです。

Delhi-6(2009)でちょこっと出ているところが気になり、調べたところAamir Khanの義姪との事。London, Paris, New York(2012)でAli Zafarの相手役を演じるなど主役級にもなりますがその後全くノッテこれず、、、現在は南インド映画界に身を置いているようです。

気になっているのが彼女の次回作

Gandhi Talks(2023)

タミル映画のようですがこの映画はサイレントなんです。

タイトルもそうですがちょっと興味ありますね~

 

Jim Sarbh as Malik Kafur

さて、わざわざ取り上げる役者さんなのか?と思いましたが、本作での根っからの悪役が素晴らしかった! 殺しをなんとも思わず、楽しんでいる感もある中で主君であるAlauddin Khaljiには常に忠実。

全く知りませんでしたが、調べてみるとGangubai Kathiawadi(2022)にジャーナリスト役ででてる、確かにこのトラボルタ顔はいましたね。

本作ではFilmfare Best Supporting Actorにノミネート(2回目)されておりしっかり評価はされてる。

彼はちょっとクレイジーな悪役なんかが似合うので、今度は現代劇での悪を見てみたい役者さんです。

Anupriya Goenka as Nagmati

女房が「この人何かにでてなかったか?」と気が付く。。。最初は自分もピンとこなかったのですが、そういえば先日彼女の出演作を見たばっかりでした。

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この作品でRAWエージェント、Kabir(Hrithik Roshan)の忠実な部下役。

またTiger Zinda Hai(2017)でも看護師役で出演してます。

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メインのキャラクターではなかったのですが何となく気になってた女優さんです。

Asinに雰囲気がにているな~なんて思ってたんですが彼女の出身はUP(ウッタルプラデーシュ)。*Asinはケララ州出身

2023年以降の出演スケジュールが見当たらないのでまたモデル業をメインにするのか?

 

Music Scene

オリジナルソングは監督のSanjay Leela Bhansali、Guzaarish(2010)からは自身の監督作は全て作曲も行ってます。この辺の多才さが音楽シーンで極上の映像美をつくりだすのでしょう。

Ghoomar


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ラジャスターンの同名のフォークダンスを元にしておりDeepikaが美しい。

因みにこの時のDeepikaの装飾品は3kgあったそうです。

本来Ghoomarはラジャスターン地方での結婚式・お祭り・宗教行事などで踊られます。

歌はShreya Ghoshal、彼女のインタビューではその他に3曲ほど録音したそうですが冒頭にあるように脚本の削除、タイトル変更など公開前にいくつかのトラブルがあり彼女の曲も削除されたそうです。

 

Jauhar's Thema

Padmaavat | Climax | Jauhar Scene | Scene 13 | Deepika Padukone | Ranveer Singh | Shahid Kapoor - YouTube

Jauharは集団自殺行為にあたるようで動画サイトで視聴規制があります。

このラストシーン前までは本作のタイトルはAlauddin又はMewar(王国)でいいんじゃないか?とも思わせましたが、やはりPadmaavat。。。

Ratan SinghとAlauddinの対決に平行して行われるJauharの儀式が行われるラストの10分は圧巻!
映画なのでかなり美しく描かれ持っていると思われますが、本当にこんなことが行われていたのか?と驚愕します。

 

まとめ 

公開前にすったもんだありましたが、これだけイスラム軍を悪党・外道の描写にすると流石に横やり入りますね。Alauddinにも今一つドラマ性が足りませんでした。

*因みに監督のBhansaliはジャイナ教徒

悲しいかな。。。主演の二人が監督のお抱え俳優(お気に入り)とはいえShahidが出ていてこの扱いとは。。。こだわりの強い監督でShahidもBhansali映画は初出演なのでこんなものか。。。

 

しかし本作の出来としては十分楽しめます。最終的にはJauharという特殊な儀式がありますが、Ranveer Singh、Jim Sarbhの超真面目なんだけどコミカルな演出、Shahidの王の品格、なんといってもDeepikaの美しいラストシーンが目を引きます。

最終的にはさすがBhansaliと思わせる場面でしたね。

この後Gangubai Kathiawadi(2022)をとってますが、最新作にも期待です。

 

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-War / वॉर (2019)-

Bollywood No.042

War (2019)

公開時にどうしようか迷ってスルーした作品、Tiger Shroffがどうも受け付けられなくて。。。しかし先日Pathaanを見たときに本作が若干からんでいたこともあり4年越しで鑑賞。

 

テキトーに解説

とにかくこの映画の見どころはストーリーやなんやかんやよりHrithik RoshanTiger Sheroffの共演に尽きる!

どちらもデビュー時から超人的なダンススキルがあり同世代の俳優と比べると別格の存在。

二人の年の差はHrithik(49),Tiger(32)と17年の開きがあり時代背景を加味するとHrithikがどれだけ飛びぬけた存在だったかがわかります。Hrithikの前にいたのは近い所でGovindaくらい、さらに遡るとMithun chakraborty、Jeetendraとなり明らかにダンスのスタンスが違う。

Tigerの年代では既にHrithik RoshanやShahid Kapoorを見ることができたのです。

事実Tigerは幼少期のアイドルとしてHrithik Roshanの名前を出してます。

 

本作では常に絡んでいる二人ですが、ダンスシーンでは序盤の一曲がメイン。二人とも超絶なダンスを披露しているのですがどうもTigerの動きはHrithikのCoolさはなくエレガント!体操やバレエの競技者みたいな体の使い方します。

 

ストーリー

日本でも公開されたようなので細かい所はいいでしょう。

YRF Spy Universe の第三弾

第一弾/Ek Tha Tiger(2012)、第二弾/Tiger Zinda Hai(2017)は既に鑑賞済。

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第四弾 Pathaan(2023)は先日見に行ったばかり。

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Pathaanの中でKabir(Hrithik Roshan)の名前が出ており、今年のDiwaliにはTiger 3(第五弾)も公開するので本作は見て行かないといけません。

 

基本的なパターンは同じ

RAWのエースエージェントである主人公が自分のチームを持ち悪事を捌く(基本的には悪を皆殺し)ストーリー。その中でRAWを抜けて謎の行動をとったりしますが、最後には戻ってきます。007やイーサン・ハントを複数で行うようなものか? しかしそれぞれの個性が全く違うのでこのシリーズはどれも面白い。

 

因みに本作はいくつかのハリウッド映画(スパイアクション)をインスパイアしてるそうですが、ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジ共演のフェイスオフ(1997)からのインスパイアが分かり易い。顔を整形して相手に入り込んでますからね。。

Cast 

Hrithik Roshan as Major Kabir Dhaliwal

公開当時でも40代半ば、ダンスのキレが異常です

ここ数年はやたらと若いガールフレンドと一緒にいるところを話題にされてますが仕事はきっちりするのがHrithik Roshanです。

キレがあるのでアクションの見栄えも良くDhoom2(2006)から13年経ってますが本作のアクションの方が動きがいい。

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特に大きな演技力を要するわけではないですがTigerやPathaanにあるユーモアな演技もあり中途半端なストーリーと演技ではこのYRF Spy Universeに配役はされません。

これから落ちるとAgent Vinod(2012)のSaif Aliみたいになっちゃいます。

本作の後、Covid-19に入り出演がありませんでしたがVikram Vedha(2022)ではそのSaif Aliと共演(都合がつかず身に行けなかった、、、)

2024年には『Fighter』がアナウンスされてます(本作は元々Fighersというタイトルでした)。監督がSiddharth AnandであることからWarの続編のような気がしますがプロデュースがYash Raj Filmじゃないんで違うみたい。。

Tiger Shroff as in a double role as Captain Khalid Rahmani 

若手と思っていたらもう32歳。

彼の作品はA Flying Jatt(2016)しか見ていないのでよくわかりませんが、得意に見えるアクションですが演技力が足りないので動きは凄いが迫力が足りない。

彼のドラマを見てみないとわかりませんのでこちらで新作が見れる機会があったら見てみましょう。

今更ですが。お父さんは80年代~90年代のトップスターJackie Shroff。

Bharat(2019)では短い時間でしたが主人公の父親を好演! バリバリのメインキャストを張っていた頃を知っている人には寂しい感じもしますがいわゆる世代交代ですね。。

奇しくもHrithikとはMission Kashmir(2000)で敵対する役を演じFilmfare Awardsにノミネートされてます。

未だにJackie ShroffがDevdas(2002)でFilmfare Awardsをとれなかったのが不思議でなりません。

Vaani Kapoor as Naina Sahni

Shuddh Desi Romance(2013)でデビューしたパンジャービー。

本作の前に三年間のブランクがあったせいか、出演時間は短い。

キーパーソンにはなりましたがさほど特別な演技力は必要ありません。

ただ、最初の印象は顔のパーツが大きくてちょっとくどかったのですが、見ていくうちに何故か魅力的にみえてきて短時間の出演はちょっと寂しい。。。

次回作の情報は要チェックです。

Music Scene

音楽はVishal–Shekharの二人。

最近見る映画の音楽担当はこの二人ばかり。

Himesh Reshammiyaの最大風速は強烈でしたがこの二人は最大値はHimeshほどではないですがトップにいる年数が異常に長い。

Jai Jai Shivshankar


www.youtube.com

やはりこの曲。

Tigerからしたら子供の頃からの夢がかなったHrithikとの共演でしょう。

まとめ 

他のYRF Spy Universe作品と同様。飽きずにエキサイティングできる作品。

L.O.C(インドパキスタンコントロールライン)やKargilなんて言葉がでてきますが映画の中で唐突にでてきても解らない、しかもKargilとはインドの一都市の名称なのですが、ここではKargil戦争の中身をさしてます。こういったところまでわかるとより楽しめるのですが、ランボーを見るような感覚ですかね。。

さてYRF Spy Universeの次回作、Tiger(2023)なわけですが相変わらずプロデュースはAditya Chopra。これはいいんですが、監督がManeesh Sharmaになってます。第四弾まではそれなりに納得できる監督でしたがちょっと嫌な予感がしますね。。

キャリヤはそれなりにありますが、アクションの経験がほとんどと言っていいほどない。しいて言えばアクションスリラーと言えるFan(2016)でしょうか。

 

駄作だろうが何だろうがTiger 3は必見なので観に行きますけどね。。。

 

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-Bluffmaster! / ब्लफ़ मास्टर (2005)-

Bollywood No.041

Bluffmaster! (2005)

好きな映画を久しぶりに鑑賞!

なかなかのメンバー、特に男性陣はクセがありキャスティングです。

紅一点のPriyanka Chopraはまだアイテムガールから一歩進んだ程度の位置で演技などもろもろ今一つ。

本作が公開された2005年はコメディのアタリ年でBox Officeの上位はコメディ映画が多く入ってました、Bluffmaster!もこれに漏れず犯罪コメディ(ロマンス少し)といったジャンルで年間Top8ヒットを飛ばしました。

テキトーに解説

プロの詐欺師であるRoy(Abhishek Bachan)は数々の詐欺を重ね大儲けしていた。時には詐欺に加担していた仲間も騙し悠々と生きていたのだが、恋人のSimi(Priyanka Chopra)に対しては真剣に考えており結婚までこぎつける。

結婚パーティの当日有頂天になって踊りまくるRoyの前にSimiの叔父(Tinnu Anand)が遅れてやってくる。この叔父は以前Royに騙され大金を奪われていた。

すべてがバレたRoy、Simiにも相手にされなくなり人生のどん底へ。。。そんな時、Royの前に現れたのが駆け出しの詐欺師Dittu(Riteish Deshmukh)。Dittuは詐欺師に落ちるきっかけとなった相手Chandru(Nana Patekar)に仕返しをするためRoyに詐欺師のイロハを教えてもらうことに。。。

 

この映画は冒頭のエピソードから最後のネタ晴らしがキモ、ネタバレは禁物。。。

 

公開時に見ているのでかなり久しぶりに観ました。

やはりこの手の映画は二回目は面白さが半減しますね。

前回レビューしたPathaan(2023)はド派手アクションでTiger(Salman Khan)登場シーンなんかは何回見ても声を出して叫んでしまいそう!

Bluffmaster!はストーリーのトリックが良く最後のネタバレが最重要なのでここを知ってしまうと驚きがないのです。久しぶりに見てもオチが強烈なので一度生まれ変わらない限り忘れることはないでしょう。

 

監督はRohan Sippy! お父さんは説明不要!Sholay(1975)を世に送り出したRamesh Sippy。本作の他数本の映画で監督・制作・脚本をしてますがキャリアベストは本作での監督でしょう。

 

Cast 

Abhishek Bachchan as Roy Kapoor

ハマり役でしたね。

キャリア前半は同期のHrithik Roshanに張り合ってかカッコつけまくってましたが、そもそもHrithikが異次元だった、デビューからあんなクオリティで演技をしてた役者はほとんどいません。Ranbir Kapoor、Tiger Shroffだってあんなデビューはできてません。

彼と被ったのがAbhishekの運のなさ。。。

本作の前にもドラマ系の作品で賞をとるなど演技への評価はされてますが、この2005年のDusやBunty Aur BabliのAbhihが彼の魅力が出始めたような気がします。

 

Priyanka Chopra as 'Simi'

個人的にはまだまだアイテムガールの立ち位置。

ダンスもうまくなってきましたがリズム感が足りなく振りが大袈裟!

振付師と監督がOKだしてるから作品になっているんですが、そもそも本当にOKなのか?それとも現状彼女のパフォーマンスレベルがここなのか?

一時期のLara Duttaを思い出します。

演技派普通、セリフ回しは気が抜けておりキャリヤ序盤のSonam Kapoorも同じような事してましたね。

2006 , 2007も多くの作品に出演しSalaam-e-Ishq: A Tribute to Loveの演技なんか好きでしたがやっぱり彼女のブレイク2008年後半まで待たねばなりませんね。

 

Riteish Deshmukh as 'Dittu'

本作のベストはこの人!

彼がボリウッドデビューしたとき、彼のお父さんはマハラシュトラ州の首相をしてました。政治家からの俳優デビューだったのでインド人ではありませんがManisha Koirala(父は政治家、祖父はネパールの首相)を思い出させます。

Tujhe Meri Kasam(2003)で後のワイフとなるGenelia D'Souzaと同時にデヴュー

流石に見てません、彼を見かけたのはHit映画Masti(2004)。Ajay Devgnを筆頭に若手の俳優をしこたま集めたコメディ。その後もスター俳優の横に彼をおいておけば間違いない!とキャリヤを積みますが個人的には未だに本作が彼のベストだと思ってます。

本作での演技が特別良かったのか?他の作品でいい演技ができていないのか?わかりませんが。。

途中まで完全にRoyの子分役を務め、最後のネタバラシ後の演技が他の役者とレベルが違う!Roy以外の出演者は中盤からはほぼ全員が仕掛け人、ネタバレ後に素に戻るわけですが、彼の雰囲気・表情がRoyの子分から一気にプロの顔に変わります。

本作にはAbhi Bachanの他、怪優Nana Patekar、マルチな演技ができるBoman Iraniがキャスティングされている中で一番の評価。

Nana Patekar as 'Chandru'

普通の役は似合わない、怖い・面白い・変人!などはっきりと形容できる役がこの人には似あいます。

今回はこの二面性を持った配役でしたね。

メインではないですが、インパクトはありました。

仕掛け人としての演技派『怖い!』の部類に入りますがShakti: The Power(2003)の方がはるかに怖い(あれは本当に怖かった!完全にいっちゃってます!)

Filmfare Awardは9回ノミネートで4回の受賞!の名優!

今年72才ですが未だ現役!

Boman Irani as Dr. Vijay Bhalerao

仕掛け人の中で、前後の変化が一番なかったのがこの人でしたね。
3 Idiots(2010)でも主要キャラとして出演しているので日本の方も見たことある!と思った方は多いでしょう。

メインを演じることはあまりありませんが、この2005年前後は年間10本出演してます。

本作でも特別気合を入れることなく安定の演技。

Tinnu Anand as Parimal Bajaj

冒頭でRoyに騙され、偶然にも姪っ子Simiの結婚パーティでRoyと再会し彼の正体を一族にばらします。そこからこの映画はスタートし最後のオチにも再び登場!

どの作品に出ても見た目のせいか憎めない、とてもアクセントにある俳優さんです。

本作のような騙され役!みたいなのは得意。

Music Scene

Say Na Say Na


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RoyとSimiの結婚パーティで流れるノリノリのダンスソング!

本作では一番好きなミュージックシーン!

ノリノリのRoyにSimiの叔父がガツンと締めるラストがいい。

 

Right Here Right Now


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珍しくAbhi自らボーカルをとるヒップホップソング。

インパクトで言えばこちらの曲かな、実際TVなどで流れるのはこの曲。

まとめ 

脚本もよくできておりとても楽しい作品ですが、主人公Royへのネタバレが最大のキモなので何度も楽しめる作品ではありません。

全てを知った上で別の楽しみ方をしましょう!

近年の作品でRiteishが気になった方は必見です。

 

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-Pathaan / पठान (2023)-

Bollywood No.040

Pathaan (2023)

公開週に見に行ってきました。

SRKの主演映画はZERO(2018)以来!

Covid-19があったとはいえかなり空きましたね。

※特別出演では数本出てます。

achar.pssamphran.com

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先に話しちゃいますが現在インドではスーパーヒット中!!

まだ一週間も経ってないのに3croreを超えてます。

ボリウッド映画で過去に4croreを突破した作品はありません。

※過去最高はDangal(2016)の387crore、その上をいくBaahubali 2 - The ConclusionとK.G.F - Chapter 2はそれぞれテルグとカンナダ映画になります。

テキトーに解説

*重要な場面のネタバレあり!

基本的にはトム・クルーズ主演『ミッションインポッシブル』シリーズのパクリと言っていいでしょう。本家を最初の3作くらいしか見てないのでよくわかりませんが、いいとこどりしたような作品なのではと思ってます。

しかしここはボリウッド!!!

トム・クルーズではなくシャールクカーン!

当然ものが違います!

イメージからするとトム・クルーズ映画のインド版はリティック・ローシャンがいいと思うんですよね。。実際にKnight and Day(2010)のリメイクBang Bang(2014)はリティックだったし。。。

 

インド版ミッションインポッシブルなのでもちろん事件が起きます。

発端はインド憲法370の廃止。

これは実際に2019年に起きた出来事でArticle 370といえば有名な法律。

インド、ジャンムー・カシミール州には複雑な問題があり何度も紛争が起きていることは世界的に知られてます。

そのジャンムー・カシミール州に自治権を与える法律が370条。

今までこの法律により州は独自のルールを作ってました。

州外のインド人が物件を購入したり定住することを禁止なんてのがそれにあたります。

これが廃止すると言うことは他の州都同じようにインドのルールが適用されるようになります。

そうなるとカシミールにいる過激派やパキスタンが敏感になるわけですね。

映画はこの370条廃止を発端にパキスタンの将軍がインドへの復讐を試みるとこからスタート。

 

Story

370条廃止のニュースを聞いたパキスタンの将軍Qadirはガンに侵されており死期が近いと感じてます。死を前にインドへの復讐を考えテロ組織「Outfit X」と契約を結びます。このOutfit Xのボスが元RAW(インドの諜報機関)のJim(John Abraham)、RAWのリストで彼はすでに死亡していることになっていますが彼による偽装だったのです。

 

元RAWのPathaan(SRK)はRAWの上官であるNandini(Dimple Kapadia)はカーネルSunil(Ashutosh Rana)の許可を経てOutfit Xの計画を阻止するためにチームを派遣します。この時はJimに軍配があがります。

 

その後Pathaanは"Raktbeej"と呼ばれるワードとDr.Rubina(Deepika Padukone)の名前を知ります。Rubinaのいるスペインへ飛ぶPathaanですがここでJimのグループにとらわれてしまいます。しかしこのRibina!実はISI(パキスタンの諜報機関)で彼女の助けでPathaanはJim一味から逃げることができました。

 

*アクションは派手で見栄えがいいのですが、やや動きが硬くスロー この辺は主要キャストの高齢化などもあるのかな。。。

 

ここでRubinaはPathaanにJimの計画のカギになる"Raktbeej"がモスクワにある事を教えます。

*胡散臭くPathaanが嵌められていくような雰囲気がプンプン。。。

Jimが手に入れる前に"Raktbeej"を入手してしまおうとするRubinaとPathaanですが案の定Rubinaの裏切りにあい"Raktbeej"はJimと組んでいるRubinaの元へ、Pathaanは捉えられて警察へ。。

警察に捕まり移送されるPathaanですがこの時RAWの同僚が単独で助けに!!!

 

*個人的にはココが最高潮!

この同僚の登場でインド中の劇場は割れんばかりの歓声が起こったことでしょう!

流石にしびれました!鳥肌たちました!

素晴らしい演出!

キャスティングも詳しく見てなかったのでビックリしました!こんな感じでTiger(Salman Khan)がでてくるとは。。。

やっぱりボリウッド映画は映画館で見るべきものだ!とつくづく思いましたね。

 

それから3年。。。

PathaanはJimの仲間をアフリカで捉えます。

NandiniからはJimが二つの長距離巡航ミサイル を手に入れたこと、Rubinaがパリで見つかったことを聞かされます。

早速パリに飛ぶPathaanはなんなくRubinaと接触することができました。

RubinaはISIの指令とはいえこのような悪事に手を貸していたことに罪悪感を持ってました。そして"Raktbeej"とは人間の命を奪うウィルス体であることを告げます。

ここからはPathaanと協力してJimとQadirの企みを止める為行動するのです。

 

現在"Raktbeej"は二つのオーブに閉じ込められJimの手の内にありますが、PathaanのチームとRubinaの働きで一つを奪取!!

この奪ったウィルスを研究所に持って帰りますが、ここにはJimのトラップが仕掛けてあり研究室にいたメンバーとNandiniが感染、最後は全員自殺します。

 

*ここからがクライマックス!

 

Jimはインド政府に向けて24時間以内にカシミールからインド軍を撤退させることを要求(これがQadirの要求でしょう)。

Pathaan達はJimの基地を攻撃しますがウィルスはミサイルには挿入されておらずデリー行きの旅客機の中に設置されてました。

ウィルスを止めるコントローラーを持っているのはJim、逃亡するJimをPathaanが追いかけます。最終決戦地は二人が空から不時着した古い崖の上の家屋。

ピンチもありながら最後にPathaanはJimを倒し、起爆装置を止めることに成功!

これで事件は解決しPathaanはRAWに復帰となりエンディング。。。

 

オマケのストーリー

最後のクレジットでTigerとPathaanがRAWの次の世代について語り合いますが、二人の意見は今の若いやつらはどいつもこいつもダメだ!まだまだ頑張らんといかんな~って事でした。

 

Cast 

Shah Rukh Khan as Pathaan

今作以降しばらくはアクションをメインとして映画に出演すると発表してます。

流石に年を重ねてきており、肉体造りが大変なのでしょう。

数年に一回の頻度でこのタイプの映画をすると都度身体造りをしなくてはいけません。年に2,3本同タイプの役をやれば肉体の維持で済みますね。

他のタイプの映画は年をとってもまだ演じられるってとこでしょうか。。

 

やはりKing Khan!

華があります。今回適役のJohnが悪に徹していたのでSRKが演技に多様性を出してました。

このブログ内のボリウッド映画記事ではSRK

が四連発中!!(特別出演含む)

 

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すでに散々語っているので詳しくは別途ご覧ください。

今回のPathaaは賞レースに関わってくるような約ではないのであまり気にしてませんが、今年の映画のラインナップによってはノミネートくらいはされるかもしれませんね。

特筆すべくはSalman Khan主演の『Tiger 3』のクレジットにSRKに名前があります。もしかしたらPataanとしてTigerとの再共演があるかもしれません。

 

John Abraham as Jim

最近、警察、エージェントやインド軍の英雄的な役割が多かったですが今回は相手に周るテロリスト役。

元RAWで作戦中に家族を殺されテロリストになったという過去があるので完全悪といった感じではありませんが、、、。

これを見て思い出されるのがDHOOM(2004)のヒール

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デビュー2年目でしたがとにかくカッコいいヒールでした。

最後の死に方(本当に死んだかはわからない)もカッコよくいい終わり方だったので今回もJimには格好いい死に方を期待しましたが、期待外れ。。。

2023年にはTehranがアナウンスされてますが役名はまたしてもDCP(警察副長官)なんたらかんたら。。。

その他Riteish Deshmukh共演のコメディも控えてます。

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Deepika Padukone as Rubina

ISIの諜報員なのでアクションがメインでした。若いころにあまりアクションはやってなかったのに最近やるようになりましたね。

お父さんは元ナショナルチーム(バドミントン)の選手なので運動神経はいいのかも。。

まともなロマンスやラブコメディの要素がなかったのでアクション以外で見せ場はあまりなかったですね。

正直他の女優さんでもよかったような気がしますがやはりスターパワーは一味違いました。

SRK、Johnとは共演経験あり相性もいいですね。

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特別出演はありますが2023年はこれ一本のみの出演

年齢も40才近くなり結婚もしてますので彼女もこれから出演が減っていくでしょう。

Dimple Kapadia as Nandini

大女優と言っていいでしょう!

夫はRajesh Khanna、Filmfare Award14回ノミネート3回受賞の名優!!全てBest Actor/主演俳優でのノミネート

長女はTwinkle KhannaということなのでAkshay Kumarの義理の母になります。

 

007シリーズのJudi Denchみたいな立ち位置になるのかと思っての起用と思ったら途中でウィルスに感染して死んでしまいました。

SRK同様Brahmāstra: Part One – Shivaに出演してますがあちらはあまりインパクトなし。

流石に60才過ぎてますので主演を演じることはありませんが、今回はそこそこ重要なやくでした。それでも彼女を活かすキャスティングではなかったですね。

Finding Fanny(2014)以降はあまりいい役を演じてません。

 

Ashutosh Rana as Colonel Sunil Luthra

悪役のイメージが強くていつ裏切るのか?と待っていましたがいい人でした。。

War(2019)を見ていれば彼の立ち位置がしっかりしていることが解ります。

暫く見てないので印象が。。。

多分彼をみたのはAwarapan(2007)以来16年ぶり!

 

本作でRAWの責任者の地位は確立したでしょう。

War(2019)では同じ名前で同じ役職を演じており次回作Tiger3(2023予定)でもクレジットされてますので恐らく同じ役でしょう。

 

Salman Khan as "Tiger" 

インド人、ボリウッドファンで事前にクレジットを見てSalman Khanが特別出演のを知ったら必ず期待してしまう!

"RAW"、"SALMAN KHAN"このキーワード二つで十分!

皆さん一体どこで出てくるのか?と緊張しながら見ていたでしょう。

最高の場面でするりと首に巻いたストールが落ちてきたのを見た瞬間に思わず声をだして立ち上がってしまいました。

最近忙しくてSalmanがクレジットされているいことを知らなかったのです。

 

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Music Scene

音楽はVishal–Shekhar

娯楽映画なのでそれなりに盛り上がりのある曲はありましたが、印象に残ったのはこの1曲 

Pathaan's Theme

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ドスの効いた深みのある歌声がいい!

Magdalena Supelが歌ってますが、全く知らない。。。

英国出身でDave Stewart (Eurythmics)、Bob Geldof(The Boomtown Rats)など80'Sの英国シンガーや最近ではJustin Timberlakeのバックコーラスなどされている方のようです。

Vishal–Shekharはインド外のシンガーをたまに引っ張ってきて器用しますがその選定がかなりコア。

 

知っておくとさらに楽しい

以前も書いてますがボリウッド映画を楽しむのには一つの壁があります。

言葉や文化など基本的な事は別ですが、Yash Raj Filmのような大手プロダクションは頻繁に過去の名作や名場面、名キャラクターを新作にちょこっと盛り込んできます。

過去物が分からないと周りが何に笑っているのか?なぜ盛り上がっているのか?といった場面でついて行けません。

今回のPathaanでも数か所あったので解説したいと思います。

1. jm(John Abraham)のセリフ

"Raktbeej"を使ってインド政府にカシミールから24時間以内に軍を引き上げさせる交渉をする時のセリフ

Colonel Sunil「What do you want?」
Jim「What do you think?」

何が望みだ? なんだと思う?といったやり取りですが、Johnは出演作中でこの手のやり取りを頻繁に使ってます。

思い出されるのはI, Me Aur Main(2013)でプレイボーイを演じガールフレンドとのやり取り。

Girlfriend「I Love You」

John「I Love Me Too」

この作品はいわゆるおバカ映画なんですが、セリフも合わせておバカ風に使ってます。

 

2. Tiger登場

前述のお通り別途スーパーヒット映画の主人公登場!

TigerもSalman Khanも知らない

ただ派手で強いおっちゃんが登場し主人公を助けるシーン、インド人が何故エキサイトしているのかわからない

Tigerは知らないけどSalman Khanを知っている

おーSalman Khanが出てきた!知っている俳優が突然出てきたことにビックリ

TigerもSalmanも知っている

もうこの方は事前にSalmanが出演することは知っているでしょう、ただ作中でいつでてくるのか?これを待っていた人です。出てきた瞬間はためていた期待が一気に爆発し絶叫するでしょう。

自分のケースはTigerもSalmanも知っているけどSalmanが出ることを知らなかったケース

多分これが一番エキサイトするパターン

 

3. RAWエージェント

ボリウッドにはRAWエージェントを扱った映画が多くあります。

最近のものではTiger , Kabir , Vinodなんかがそうですが、

本作ではTigerが出演してます。

事件解決後にColonelがPathaanにRAWに復帰するよう依頼します。Pathaanが復帰を躊躇すると、、、Colonelは「今、RAWに一流のスパイはTigerとKabirしかいないんだ!若手を教育してくれよ!」といいます。ここでのKabirはWar(2019)のKabir(Hrithik Roshan)の事でWarの監督Siddharth Anandは本作の監督でもあります。

本来ならHrithikとSRKも共演が長くないのでこちらの方が自然な気がしますが、冷戦を終えたSalmanを登場させた方が盛り上がりますね。

 

このように知っていると楽しい情報はほとんどのボリウッド映画に含まれていると言っていいでしょう。

 

次回とかこの三人がそろったりするのだろうか?

 

まとめ 

ボリウッド映画歴史上最高の興行成績更新に向けて突っ走ってます!作品の質にプラスしてTiger効果も大きいでしょう!

正月明け早々から特大の作品が飛び出しました。だれでも楽しめる娯楽アクション映画で必見の作品でした。

今年はTiger3もあるし期待できる!

 

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