Taste of Achar

ボリウッド映画とインド生活時の忘備録。。。

-Animal / एनिमल (2023)-

Bollywood No.047

Animal (2023)

公開から一週間遅れて観に行ってきました。

Barfi!(2012)以降のRanbir Kapoorの演技があまり好きではなく出演作を絞ってみてきてました。今回も大作ではありますがスキップする予定で年内の劇場鑑賞はクリスマス公開SRK主演DUNKI(2023)でフィニッシュかな~なんて気でいました。。。

 

ところが、ふと見かけたオフィシャルの予告編。。。


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Bobby Deolがよさそうだ!

これは見に行かないときっと後悔するということで行ってきました。

 

テキトーに解説

序盤は時系列が行ったり来たりしますが、しっかり見てれば混乱することはありません。

 

老いたVijay Singh(Ranbir Kapoor)は父親への愛着が病的に強い子供でした。しかし父のBalbir Singh(Anil Kapoor)は仕事の忙しさによってVijaの望むような相手はできなかった。

そのような環境で成長していったVijayの回想から始まります。

Balbirの愛着が不足していたことが原因なのか?かなりぶっ飛んだ学生生活をおくるVijay。姉が学校でイジメを受けていることがわかると教室に乗り込んで機関銃をぶっ放したり、なかなか偏った思想を持つようになります。Balbirは懸念してVijayをアメリカに送ります。数年後アメリカから帰国したVijayは友人の妹の結婚式に行った際に彼女を誘惑し結果的に結婚してします。

再度アメリカにわたって二児の父となったVijayはBalbirがヒットマンに撃たれたことを知り8年ぶりにDelhiに戻ります。

Balbirは一命をとりとめましたが、Vijayは必ず犯人を殺すと宣言!

まずVijayは故郷のパンジャーブに向かい大叔父のDalbir(Prem Chopra)に会い、親族の手を借りる手はずを整えます。

その後ある程度犯人に目星をつけたVijay、会社の顧問で信用のできるMishra叔父(Shakti Kapoor)の協力を得て犯人特定します。

なんと犯人は姉の旦那であるVarunだったのです。

Varunはただのビジネスマンなので殺すのはたやすいですが、今回の実行犯は別にいました。

Asrar率いる殺し屋集団。

AsrarはVijayを始末するべくVijayが商談で訪れているホテルへ200人の部隊で襲撃をかけますが、Vijayがここであっているのは武器商人のFreddy、、、彼は100%Made in IndiaのガトリングガンをVijayに売りつけておりガトリングガンを使って敵を一網打尽にします。

最後にAsrarも倒しますがVijayも大けがを負い意識を失います。。。

 

2週間後、意識を取り戻したVijayは心不全を患っておりその後心臓も移植。。

回復し始めたVijayに心臓移植のドナーの婚約者Zoya(Tripti Dimri )が姿を現します。

 

妻のGeetanjali(Rashmika Mandanna)とも言い争いが絶えないなかVijayはZoyaとの距離を縮めてしまい二人は恋に落ちます。本気でVijayに恋をしてしまったZoyaは自分が何のために近づいたのかをVijayに打ち明けてしまいます。

ZoyaはスコットランドにいるAbrar(Bobby Deol)が仕掛けたハニートラップだったのです。

AbrarはVijay達に殺されたAsrarの弟でVijayに復讐をするためにZoyaを送り込んでいたのです。なぜAsrar達がVijayやBalbirにそこまで固執するのか?

その理由はVijayの祖父の時代までさかのぼります。

実はVijayとAbrarは親戚同士、Vijayの祖父達(恐らくDalbirとDadamal/suresh oberoi)とAbrarの祖父Shamsherは兄弟同士でしたがShamsherは家業の中で不正を行ったため家族から追放されました、その後Shamsherの子AzimがBalbirの前に現れ財産の分け前をもらいに来るのですがBalbirは拒否。その報復としてAzimは子供たちの前で自身の体を焼いて自殺します。それをみたAbrarは口がきけなくなり現在に至ります。

これらの一件によりAzimの息子たち(4人?)はBalbirへの復讐に燃えているのです。

 

それらを知ったVijayは先手をとりスコットランドのAbrarのアジトへ襲撃をかけます。

手下をやられたAbrarとAbid(Saurabh Sachdeva)はプライベートジェットで国外へ脱出を画策するもVijay達に離陸を阻止される。。

ここからがこの映画のハイライト!

兄弟であり男同士の最後戦いをするためVijayとAbrarは手下の銃を引っ込めさせ拳のみで戦います。

個人的にはこの作品の魅力の50%がここに集約されていると思います。

ただの殴りあいの中にコミカル、兄弟愛、家族愛、バイオレンスがはいる約10分のシーン。

最後にAbrarの喉を切るシーンはちょっとやりすぎ感はありますが、素晴らしいシーン。

格闘シーンにもかかわらず涙してしまいました。。。

 

Abrarを倒したVijayはBalbirとのわだかまりを清算しこの物語は終わります。

妻のGeetanjaliがVijayと離婚し子供とアメリカへ飛びたとうとするシーンもありますが、あの感動ものの格闘シーンを見た後では入ってこない。。。

 

Cast 

Ranbir Kapoor in a dual role as Ranvijay "Vijay" Singh and Aziz Haque

今までの記事の中で何度か書いてますが、どうもこの人の演技が好きになれない。。巧いんですがバシッと!はまってこない。。なので最近は出演作を全て見ているわけではない。。

昨年、Brahmāstraは見ましたが、これもいイマイチでしたね。。

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すでにFilmfare Award for Best Actorを3度受賞しておりほぼ父親のRishi Kapoorに肩を並べたと言っていいでしょう。。

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次回作はまだアナウンスがありませんが次はあまり力んでない作品が見てみたいですね。

Bobby Deol as Abrar Haque

さて、今回この作品を急遽みることにしたのは彼が出ている予告編を見たため。
およそ30年ほど前から自他ともに彼のファンであることは世界的に有名な話ですが、ついにBobby復活の時が来ました。

2021年までの詳細は過去記事にあるので詳細は省きます。

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本作は201minと久々に3時間越えの超大作!しかもミュージカルシーンはほぼなし!

そのなかでBobbyの出演シーンは30くらいじゃないだろうか?

それでもこのインパクト!

50本近い出演作のほぼ全てを見てきましたが恐らく本作はキャリアベスト!

彼が出ているシーンすべてに目を奪われます。

特に真ん中の画像は3人目の妻(イスラム教徒に改宗し一夫多妻制)の結婚式の最中にAsrarが殺されたニュースを聞きプッツンしてしまったシーン。。
作中のBobbyは口がきけないので声は一切発しません。。

この口元に指をあてるシーンはすでにインドではトレンドとなっているのか?あらゆるメディアで見られます。

 

そして最後の格闘シーン!

素手でVijayと戦うシーンですが、大半はBobbyが優勢。。しかしVijayを下敷きにしポケットかた煙草を取り出し吸い始める(これも名シーン)など余裕があります。

最後は完全に負けたわけではないのにVijayにナイフで喉を切れられることを選びました。

その際Vijayからは祖父・親のいざこざで我々兄弟同士が殺しあわなくてはならない!この辺でやめにしないか?と言われます。。しかしBobbyはしぐさで"やれ!"とVijayに指示。。。

恐らく、もう死ぬことでしか引っ込みがつかないとこまできていると思ったんでしょう。。

このあたりは音楽も手伝って切ない。。。

不覚にも涙してしまいました。。。

恐らくほぼパンパンの劇場で涙を流したのは自分だけで、Bobbyのファンも自分だけでしょう。。

 

このボリウッドに残る名シーンでは完全に主役のRanbhirを上回る存在感でした。

いままでBobbyのキャリアにこんあことがあっただろうか?

まさにキャリアベストの演技でした。

願わくばFilmfare Award for Best Suporting Rollを受賞してほしい。。

出演時間がもう少し長ければほぼ確定と言えますがちょっと短いのと年末のDunkiが気になりますね。

今年の話題作はほぼ見てきましたが、派手なアクションが多く演技賞に絡むような俳優はあまりいません。個人的にはぶっちぎりでBobby Deolなんですがどうかな~

 

Anil Kapoor as Balbir Rajdheer Singh

もう一線を引いたな~と思わせるAnil Kapoor。

今回のように若手や主演の父親役が多くなっていくのかな。。。

もちろん表現力は抜群なんだけど難しい顔してセリフにいくらか喜怒哀楽をつけているだけ。。これは彼の魅力とは程遠い演技です。

できればキャリア終盤にもう一花咲かせてほしいな。。。

Rashmika Mandanna as Geetanjali "Geeta" Iyengar

南インド界のスター女優!なんだけどよく知らない。。。

最近になってボリウッド映画数本にでてますが、本作以降はまた南インドで出演するみたい。。

すごくかわいらしい女性で演技も若いのに素晴らしいです。

またボリウッドで出てほしい女優さんの一人ですね。。。

 

その他

オールドファンにお馴染みの役者さんが数名活躍

Suresh Oberoi、Prem Chopra、Shakti Kapoor

などがそうですが、皆さん悪役・コメディとなんでも旨い!

特に今回はShakti Kapoorがいい雰囲気だしてましたね。

 

そしてほぼ初めて見る役者さん

Tripti Dimri ---ハニートラッパーのZoya役、ちょっとインド人離れした顔立ちの美人だなーと思っていたら彼女Delhi生まれだけどGarhwaliの血を引いているんですね。

今後、主演をはることは難しそうでですがすごく綺麗な方なのでもう一度見てみたいですね。

Saurabh Sachdeva---Abrarの兄Abidを演じました。コミカルでキレてて短い出演時間ながらもかなりのインパクトがありました。

こちらは正真正銘のUttarakhand出身、Garhwalのお隣KumaonのHaldwani出身。

演技指導者なので今後の出演作はどうですかね?いままで10本くらいに出演してますが彼の出演作は見たことがありませんでした。

 

Music Scene

Jamal Jamaloo

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Bobby Deolが登場するシーンで使用。結婚式でかかる軽快な曲のオリジナルはペルシャ民謡だそうです。

 

Saari Duniya Jalaa Denge

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どんな事があっても愛するもの(家族・兄弟)を守る!といった歌。

チャンディーガル出身の歌手Pratik Bachanが切なく歌い上げます。

まさにVijayとAbrarの最終決戦にマッチした歌であり、互いの家族を守るために闘わなくてはならない兄弟の切なさが出てます。

2023年ボリウッドの名シーンであるとともに名曲でもあります。

まとめ 

素晴らしい映画でした!

正直バイオレンス色が濃くてあまり好きなタイプの作品ではないのですが、Bobby Deolだけで見る価値があります。

その他、異常なまでの父親コンプレックス、家族愛、兄弟愛などが描かれている作品。

最近なら日本での公開もあり得そうですが、年齢規制は出そうですね。

近いうちに一人でもう一度見に行くと思いますが、次はさらにじっくり堪能してきたいと思います。

 

-Drishyam / दृश्यम (2015)-

Bollywood No.046

Drishyam (2015)

8年も前の作品ですが、久々にイマイチ話題性のない作品を見ました。

というのも飛行機の中で他に見るものがなかったから。。。

Ajay Devgnは相変わらずのゴリゴリ役なのはポスター見るだけでわかります。

見る気になったのは久々にShriya Saranが見れるから。。

2015年は10年に一度おとずれるボリウッド映画のアタリ年!

その中で年間Top19 Hitとたいした実績は残せませんでした。

とりあえず機内の暇つぶし程度に鑑賞。

 

 

テキトーに解説

あまり語ることはなし。。。

ざっくり言えば火曜サスペンスに出てきそうなストーリー。。。

主人公Vijay(Ajay Devgn)の娘がストーカー・暴漢被害にあい、成り行き上そのストーカーを殺してしまう。

死体を土に埋め証拠を隠滅し自らのアリバイを作っていきます。

 

殺されたストーカーの母親は警察の警視Meera(Tabu)でいろいろな目撃情報からVijayを犯人とほぼ断定して捜査をすすめる。。。

最終的にはアリバイを崩せずAjayは無罪放免、Meeraは行き過ぎた操作により追放となってしまう。

この作品、最後の〆で度肝を抜かれます。

Meeraと夫のMahesh(Rajat Kapoor)がロンドンに旅立つ前真実をVijayに尋ねます。

Maheshは今までの事に対して真摯に謝罪をし『我々はこのまま行方不明の息子を待っていていいのか?それとも待つことは無駄なことなのか?』と暗にこれ以上問い詰めないので真実を教えてほしいと問います。

因みにこの話を聞いているときのVijayは腕を組みかなり上からこの話を聞いてます。

彼ならの息子を殺害したのは一応Vijayの女房と娘です。

Vijayは彼らに答えます

Maheshの態度に対し、あなたのように謙虚でありたい、自分も行いに後悔している。。。しかししかたなかったと。。。二度と戻ることのない場所へ追い払ったと、はっきりではないがあなたの息子を殺害したと告白します。

 

そして驚愕のとどめの言葉!

『仕方なかった、、家族を守るためなら何でもやるよ。。そんな時に善悪は関係ないんだ。。すまない。。。』

 

黙って聞くMaheshと泣きじゃくるMeeraでした。。。

 

言いたいことはわかるけど、、、これは映画なのです。。。

家族の為ならなんでもやるの意味合いがまずいよね。。。

『家族の為なら、たとえ火の中水の中』ならいいんだけど、、、『家族の為ならあんたの息子をぶっ殺して埋めてしまう!』で〆てます。

この作品から影響を受ける若者何も出てきちゃうじゃないか心配になります。。

 

Cast 

Ajay Devgn as Vijay Salgaonkar

キャラ設定からして特別頑張って演技するような役ではありませんでした。ほぼそのまま演じてちょっと入れ時に力入れればいいだけ。。ほぼ本人そのままだったと思われます。

Ajayはたまにこんな作品にでてくれるのがいいですね。。この作品AjayがでてこなかったらB級作品間違いありませんでした。。。

Ajayを紹介するのは久しぶり!

作品ではNo.2のShivaay以来!

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このShivaayは通算100本目の出演作との事で自信で監督・制作・主演をしてます。

作品ではないですがそのShivaayでの超絶テクを細かく紹介した記事もあります。

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今後の作品ですが、2024年にデカいのが待ってます!

大ヒット作Singhamシリーズ第三作『Singham Again』があります。

Singham Returns(2014)を見逃しているので見ておかないといけませんね。

 

Shriya Saran as Nandini Salgaonkar

ヒンドゥー語映画では目鼻立ちのくっきりした美人で、デビュー当時から南インド映画にでているので南部の方か?と思いきやなんとインド北部Uttarakhand州、Haridwar出身。

ヒンドゥー語映画ではたいした作品にはでてませんでした、自分の中で印象ついたのはEmraan Hashmi共演のAwarapan(2007)。

いかがわしいことばっかりでいっこうにまともな作品に出なかったEmraan Hashmiが演技派としてブレイクしたといっていい作品。

Awarapanから本作まで8年経ってますが美貌は衰えず。。。相変わらずきれな女優さんです。

因みに日本で大ヒットとなったこの作品にも出演しているそうです。

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Tabu as Inspector General Meera Deshmukh 

美しいと言えばこの人も相変わらず綺麗ですね。。

初めて見た時からずっときれいなんですよ。

まだきちんと紹介したことはありませんが、彼女の出演作も相当見てます。

キャリア初期から演技力を評価されておりFilmfare AwardsではCritics Awards(批評家)部門で最多受賞歴を誇ります。

名女優Shabana Azmiの姪にあたり、Farhan Akhtarとも遠縁の関係。

この美貌ですが結婚歴はありません、そのせいか映画出演も大きなブランクを開けずほぼ毎年コンスタントに出演してます。

その辺りの詳しいところはいつか紹介したいと思います。

 

本作でのTabuですが、まあこれもよくやるちょっと怖い高圧的なご婦人を演じてます。Ajay同様あまり力を入れて演技する必要はありませんでしたね。。

 

Rajat Kapoor as Mahesh Deshmukh

でた!

ほぼ大根役者の域ですが、なぜか出演作は多い。

劇団出身で演技の勉強もしてきてますが、いまいち才能には恵まれなかったのか?

しかしFilmmakerとしては超一流、彼が監督・脚本などを担当する作品にはすぐれた役者があつまり自動的に魅力的な映画が出来上がります。

特に、Vinay Pathak , Ranvir Shorey , Neha Dhupia , Saurabh Shuklaあたりの曲者俳優ですね。。

Music Scene

このような作品なので特筆する曲はなし 

まとめ 

主要キャストそのままでなぜかDrishyam 2(2022)が公開されてます。

自分が思うよりインド人の評価がたかかったのか?それとも制作側がただつくりたかっただけなのか?

よくわからんがいつか飛行機の機内のリストにでてきたら見てみよう!

 

個人的には劇場に足を運んでみるような作品ではないと感じましたが、見てからじゃないとわからないので結局運んじゃうのね。。

正直みたいなももんがないので何もいいようがないですが、なかなか見ることのできないShareya Saranを見ることができるってとこくらいか。。。

-Tiger 3 / टाइगर 3 (2023)-

Bollywood No.045

Tiger 3 (2023)

今年のDiwaliはSalman Khan!

公開初日の初回上映で見てきました。

通常はEid公開に合わせてきますが今年は満を持してDiwaliにTiger 3できました。

この作品の見所

1.Tiger(2012)から始まるYRF Spy Universeシリーズ第五弾!

2.ロマンスのイメージが強いManeesh Sharmaがシリーズ初監督!

3.Pathaan(2023)を見た方はだいたい察しがついてると思いますが、どこかでPathaan(SRK)が特別出演!

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それ以外は恐らくミッションインポッシブルの型落ちストーリー&アクションみたいなもんでしょうが、PathaanとTigerのコラボで十分稼げます。

 

テキトーに解説

特にひねったストーリーではありません。

キャストが普通だったらただのアクション映画です、パート3になってネタがマンネリ化してきた感があります。

すでにTiger4 / Tiger vs Pathaan もアナウンスされてます。

次回作への布石として考えれば十分な作品かもしれません。

 

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Cast 

Salman Khan as Avinash "Tiger" Singh Rathore, a RAW agent

Salmanの演技もマンネリ、、、今回の作品は彼にとって楽な仕事だったと思います。見せ場はやっぱりPathaanとの絡み。

もうすぐ58歳になるので次回Tiger4(2025)公開時は60歳になっていることになります。

SRKは予告通りならあと1作でアクション映画は引退する可能性がありますが、近年のSalmanはアクション一辺倒なのでどうするのか?

コメディセンスも高いのでまたまたBiwi(1999) , No Entry(2005) で見せた演技を観てみたい。

現在のところ次回作の正式アナウンスはありません。

Katrina Kaif as Zoya, an ISI agent

前作のアクションが良かったので今回は数段落ちました。

これは年齢によるものもあるんでしょうね。。。

Maine Pyaar Kyun Kiya?(2005)で初めてみた女性がもう40歳になり結婚もしました。年間の出演数が多いわけではないですが、ボリウッドの女優で40歳まで毎年安定してヒット作に出続ける人はそういません。

以前にも書いてますが彼女のダンスがやはりどうしても好きになれません、インド舞踊的な柔らかさがなくどんな曲でも社交ダンスを踊っているように見えちゃうんですよね。

Partner(2005)でGovinda , Salmanとノリノリで踊っている曲の時はまだ体が硬くて見ていられなかった。


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彼女はBang Bang!(2014)"Uff"で見せたような優雅のが似合ってますね。


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Emraan Hashmi as Aatish Rehman, an ex-ISI agent

完全にキャスティングミス!

なぜこのオファーを受けたのかな~

彼の魅力が全く生かされてなかった。。。

そもそもアクションもさほどうまくないのにラスボスをやらせて普通にTigerと格闘をするなんて。。。

好きな俳優さんだけにちょっと今回は残念。。

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次回作はキャリア初のテルグ語映画がアナウンスされてます。

 

その他

シリーズお気に入りの俳優であったGavie Chahal(Captain Abrar)。

第一作ではなかなか重要で存在感のあるサブキャスト、第二作では悪⇒善側として描かれるようになったため表情に迫力がなくなり存在感が半減。

そして本作インパクトは一切なく中盤であっさりと殺されてしまいました。

まあ仕方ないですね。。。

Music Scene

音楽はPritam。最近の曲は全く響いてこない。ボリウッドソングにあきてしまったのか?わからないが今作の音楽も印象に残りませんでした。

ということで今回もおすすめ曲はなし。

まとめ 

公開初日ということもありそこそこ集客もあってシアター内も盛り上がりました。

Pathaanとの共演が次回作の布石となっており本作でも一番興奮した場面です。

興行収入はあがるでしょうが利益がどれだけ出るのか?

そろそろYRF Spy Universeシリーズもスターパワーだけでは支えられなくなってきました(製作費がバカ高いし。。)。

シリーズ自作はHrithikの" War 2 (2025) "である事は本作のエンディングで明らかになってます。

まだPathaanともTigerとも関わってないので何かありそうですね。

こうご期待!

 

-Dabangg 3 / दबंग ३ (2019)-

Bollywood No.044

Dabangg 3 (2019)

Dabangg(2010)で熱狂し、Dabangg 2(2012)のコミカルさには笑いました。

7年開けて第3弾が登場!

何故か期待を感じず、、、公開時に劇場にもいかず、、、ここにきてようやく見ました。。

前2作と同様制作はArbaaz Khan Productions

Salmanの実弟Arbaazの制作会社でArbaaz自身も続けて出演してます。

 

テキトーに解説

シリーズのレギュラーであるSonakshi Sinhaの見せ場がいまいち少なかった印象。

主人公のチュルブル・パンディ(Salman Khan)が警官になり現在のチュルブルになった経緯が描かれており、前2作と比べると若干変わった趣向。

自身の恋人を殺した相手を現代で復讐を果たす?(復讐というよりは悪党退治か?)ストーリーの中に今まで通り豪快でユーモアあふれるテイストを含ませている。

今回、監督がPrabhu Devaに変わったことにより南インド映画の派手なアクションやダンスが期待されますが、元々南テイストの強い作品なので彼に変わったメリットは感じられませんでした。

見どころと言えばPrabhu Devaのダンスが少しでもみられるってところか。。。

Cast 

Salman Khan as A.S.P. Chulbul Pandey

今まではチュルブル節前回で演じていればよかったですが、今回はチュルブルになる前の過去が描かれてますので少し演技の難易度が上がってます。

それでも完全にSalmanにピタリのキャラを演じているので問題はありません。

流石にマンネリ化してきたので次回?(今回の終わり方からパート4もありそう。。)は気合を入れなしてほしいですね。

本作以降の活躍ですが、Covid-19もあり特筆するものはなし。。。当たり年の本年も特別出演のPathaan(2023)はHITしましたが、プロデューサーも務めたKisi Ka Bhai Kisi Ki Jaan(2023)はFlopでした。

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Diwali作品でDabanggと同じくシリーズ3作目となるTigerに期待がかかります。

Sonakshi Sinha as Rajjo Pandey

ダブルヒロインっぽくなったので見せ場が減りました。

Dabang(2010)でデビューしたSonakshi、デビュー直後は大スターとの共演が続き快進撃をつづけてましたがCovid-19を機会に出演作も激減。

映画にもでてますが、2023年はTVシリーズのヒロインをつとめました。

はっきりとした顔立ちにぽっちゃりしたスタイルで90年代以前のボリウッドヒロイン(Rekhaは別)を思わせます、現在のヒロインはすらっとした欧米系の女優が主流ですので彼女のようなタイプは貴重ですね。

おススメ3本

Rowdy Rathore(2012)

完全に遊びで演技しているAkshay Kumaarと息の合った演技をしており彼女のはまり役でしたね。

Lootera(2013)

デビュー以来初めてシリアスな演技に挑戦!

全体的な評価は高くありませんでしたが、音楽と共になぜか気に入ってしまった作品。

恐らくロケーションが自分が住んでいたエリアに近く、たまに遊びに行っていたDalhousieというのが大きい。。

R... Rajkumar(2013)

Rowdy Rathoreと同じPrabhu Deva監督作。

同じノリの作品ではありますが、アクション・ダンス・ストーリーともにこちらの方がよく練られています。

Saiee Manjrekar as Khushi Chautala

Dabbang(2010)でアホの親父を演じたMahesh Manjrekarの実の娘。

意外と美人でビックリしましたが、あまり大成する雰囲気はありませんでした。本作以降は主にテルグ映画で確約しているみたい。。

Sudeepa as Balwant "Bali" Singh

南インドで活躍するスター俳優、残念ながらほとんど知りません。

ルックスがいいので冒頭はスマートな悪を演じてましたが、だんだんキャラ設定が雑になってきてしまい最終的にはキレ度50%ぐらいの中途半端な悪役になってました。

Dabbangシリーズはラスボス役がかなり重要なのですが、1のSonu Sood / 2のPrakash Rajに比べるとちょっと弱かったです。

 

Arbaaz Khan as Makhanchand "Makkhi" Pandey

Chubul Pandeyの弟役で今作ももちろん登場。パート1からのロクデナシぶりに比べたらマッキーも随分成長しました。潜入捜査を単独でこなしたりいろいろと役に立ってます。

しかし相変わらず体が硬くアクションシーンがしょぼい。。。

 

Music Scene

Dabanggシリーズは同じ雰囲気を持つ曲を次回作でも流すパターンができており、今回もそのように音楽がつくられてましたが、全くの期待外れ!すでにネタが尽きたのか?パート1の音楽が突出して凄すぎたためどうしても型落ち感を感じてしまいます。

ということでおすすめ曲はなし。

 

まとめ 

かなり遅れての鑑賞でしたが予想通りハマる作品ではありませんでした。

次回作もつくるのかわかりませんが、そろそろいいんじゃないのかな?

ただしChulbul Pandeyのキャラはもったいない。。

とにかく今回の不完全燃焼はDiwaliの『Tiger 3』で晴らさせてもらいましょう!

 

-Jawan / जवान (2023)-

Bollywood No.043

Jawan (2023)

インパクト大!のこのポスター、ようやく公開されました。

今年の1月公開の『Pathaan』に続いてのアクションスリラー映画。

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大まかにいえば似たような作品、Pathaan以降3作品程度はアクションを続ける!と公言しているSRK、年齢的にもこの3作で肉体美を披露するのは終わりかもしれません。。。

公開してまだ一週間ですが、すでに歴代Topの数字をたたき出したPathaanの数字を上塗りする勢いです。あくまで興行売上の数字であって収益ではありません。

 

先日先だって公開された『Gadar 2』も強烈な売上をだしてますが、これを上回るのは確実でしょう。

テキトーに解説

環境・医療問題などインドで長く問題となっている社会問題を政府等への脅迫!といったやり方で解決していくプロット。

政府を脅して出させたお金は被害にあっている農民などへ配られるのでただの悪ではないのですがやり方がとっても短絡的。しかし現在のインドにとってこのやり方が最終的な手段になるのか?

最終的には政府の改革といった事よりは、両親の恨みを晴らす!みたいなところがありたまたま宿敵が悪徳政治家になろうとしているところを叩き潰すといった感じ。。。

ですがエンディングまで見ると世界各国のアンタッチャブルな問題を解決するチームであることがわかります。

タイでもそうですが、インドでもエンドロールが流れ始め席を立ってしまう方が多いのですが、この最後のところを見逃してしまうと大変なことになります。

裏の黒幕なんかもここででわかるので必ず最後まで観ましょう!

Cast 

Shah Rukh Khan in a dual role as
Captain Vikram Rathore &Azad(Vikram's son)

ダブルロールを演じることの多いSRK、見ている途中にいろいろ思ったのが、Vikram役はRanveer Singhでもよかったんじゃないかな~なんて思いましたが、Vikramの過去と現在の役割、Deepikaとの相性を考えると結局SRKなのかな。。。RanveerとDeepikaは実夫婦ですがscreenでの見栄えはSRK&Deepikaの方が映えます。

次回作はDiwali Movie " Tiger 3 "のカメオ(恐らくPathaanとして出演)を除くと初めて組むRajkumar Hirani監督の" Dunki(2023) " .

クリスマス週公開予定でかなりの期待作!

Deepika Padukone as Aishwarya Rathore, Vikram's wife

回想シーンで出演シーンは短いですが、圧巻の存在感!

ボリウッド贔屓が入っているとは思いますが、一応ヒロインのNayanthara(南インド界のスター女優)を食ってました。

絞首刑になるシーンはストーリーから泣けるシーンなのですが、あれがAmish Patelでは泣けない!やはりDeepikaの演技力ですよね。

Raveer Singhと結婚したことでいつまで映画に出続けてくれるのか解りませんが現在のコンディションを維持している限りは彼女の出演作は必見です。

SRKとはPathaanに引き続き通算8回目(カメオ出演含む)

Sanjay Dutt as STF officer Madhavan Naik

特別出演扱いとはいえこの人は無視できません!

ボリウッド映画には驚きの特別出演がよくあります、このサプライズでガツンとテンションを上げたいため事前の細かいキャスティングなどは偶然目にしない限り全く調べないようにしてます。よってSanjay Duttがクレジットされていることは全く知りませんでした。

登場シーンは中盤以降でしたが、彼の登場はインドの劇場で割れるような歓声があがったことは間違いありません。

もちろん本劇場でも歓声をあげましたが、騒いだのは自分ひとりぼっち。。。周りの客は少ないながらも全員インド人と思われますが、、、一人立ち上がってしまいました。。

心の中で『あんたらそれでもインド人か!?』と。。。

 

爆弾テロ関与で投獄、現在ステージ3の癌から回復中と波乱万丈ですが、やはり商品価値はすさまじい!

投獄されても看守たちより偉く人気が高いのでほぼ別荘暮らしだったとのうわさもあり、投獄されても新作に出演など彼の取り巻きは突っ込みどころ満載!

 

以前より落ちたものの本作でも存在感は抜群! 終盤で出番は終了?「えっ!Sanjayの出番こんなもんなの?」と思わせますが、エンドクレジット中に再登場!大事な種明かしと、続編を匂わせるセリフを残していきます。「続編の舞台はスイスかも?」

 

その他の主要キャストはほぼ南インド映画界から、かなりのメンバーですがほとんど作品を見たことがありませんのでざっくりと印象だけ。。。

 

Nayanthara as Narmada Rai----一応この映画のヒロインですが、役柄のせいかインパクトはありませんでした。

 

Vijay Sethupathi as Kalee Gaikwad----ラスボス、映画はほとんど知りませんが、昨年TVシリーズ『Farzi』でShahid Kapoorと共演。コミカルで不器用な偽札捜査員を好演!彼の映画を見てみたいな~なんて思っていた矢先でした。恐らくタミル映画ファンには知らない人はいない南インド映画界でのスーパースター。

 

その他Priyamani、Sanya Malhotraなど知った顔も出演してましたね。

 

Music Scene

印象に残る音楽はありませんでした。。

似たようなダンスソングだったのであまりひきつけられませんでしたね。

まとめ 

スターパワーは凄いんですが、Pathaanと比べるとストーリー・アクションの娯楽性に欠け今一つといった印象。それでもDeepika , Sanjayの登場シーンを見るだけで十分おつりがきます。

とにかくSanjay Dutt登場シーンは痺れた!

これだからボリウッド映画はやめられませんね!

次回はDiwali公開のTiger 3 かな? 恐らくSRKがPathaan役でゲスト出演するでしょう。

 

-Padmaavat / पद्मावत (2018)-

Bollywood No.042

Padmaavat (2018)

この作品、元々2017年末の公開でタイでもアナウンスがありました。公開直前になりタイトル変更などいろいろと問題がでて2018年1月に延期、実質この延期で劇場での鑑賞ができませんでした。

宗教・歴史・偉人が絡むと必ず横やりが入って延期になるのがインド映画。仕方ないですね。。。

Sanjay Leela Bhansali監督作ということで映像美は◎確定!

女房はGoliyon Ki Raasleela Ram-Leela(2013)を見に行って依頼BhansaliのファンになってしまいBajirao Mastani(2015)に連れて行かなかったことでエライ恨まれました。

 

今回もそうですがBhansaliのロマンスは完全にDeepika PadukoneとRanveer Singhを主演に置くようになります。そりゃあ恋に落ちて結婚(2018)もするよね!

 

テキトーに解説

先程調べたところなんと!この作品も日本で公開されているとの事!

凄い時代になりましたね。。2000年代まではボリウッド映画を何とか日本で公開しよう!と頑張っている友人が周りにいたのでその苦労を知ってます。

今ではしっかり配給ついてインド映画だけの映画祭なんか日本で開催されているようです。

なのでストーリーはあまり触れる必要はないでしょう。

 

それでも個人的に付け加えておきたいことが一つ。

この作品の元となっているのは1300年代初頭のメーワ―ル王国、現在のUdaipur,Rajsamand,Bhilwara,Chittorgarhがメーワ―ル王国の領土だったそうな。。この4都市のうちRajsamandを除く三都市には訪れたことがあります。この映画の時代背景ではChittorgarhが首都となっておりストーリーの半分以上はChittorgarh城周辺が舞台とされている。

Chittorgarhには友人がいたことで2週間くらいの滞在をしており、そこそこ大きなこの町をじっくり案内してもらった事もあります。その時にパドマーヴァティーの話を聞かされた記憶はあるも当時は一切興味がなく名前以外はなにも頭に残りませんでした。

ただこのChittorgarh城壁は美しくとても大きかったことは印象にあります。

映画を観終わると再訪したくなる気持ちがでてきましたね。。

 

Cast 

Deepika Padukone as Padmavati

なんと!いつの間にか37歳となってました。

自分がまだインドに住んでいたOm Shanti Om (2007)でデビュー

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特別気に入った女優さんではないですが彼女の出演作を劇場でよく見てます。

Om Shanti Om(2007)
Main Aurr Mrs Khanna(2009)-cameo
Cocktail(2012)
Race2(2013)
Yeh Jawaani Hai Deewani(2013)
Chennai Express(2013)
Goliyon Ki Raasleela Ram-Leela(2013)
Finding Fanny(2014)
Happy New Year(2014)
Brahmāstra: Part One – Shiva(2022)-cameo
Pathaan(2023)

2013年は4本も劇場でみてるんですね。

2015-2021に全く見てませんが、彼女の出演本数が減ったのとCovid-19が理由でしょう。

本作ではタイトルと同じPadmavatiを演じてます。

序盤はRatan Singh(Shahid Kapoor)との出会い、それからは一途な愛を貫く大人の女性です。最終的にAlauddin(Ranveer Singh)との直接的なからみはなかったのですがその辺に

Alauddinの滑稽さと最後のJauharのドラマを引き立てていました。

*Jauhar---ラージプートの風習。ラージプートがムスリム軍に敗れる時、女性・子供は略奪・奴隷・レイプなどを避けるため金品と共に業火の中に集団で身を投げました。いわゆる女性の集団焼身自殺。

 

彼女の一番の見どころはこのJauharの時でしょう。夫の死を聞かされたあと冷静沈着にJauharの準備をしチットールガル城址内に用意された業火に先頭を切って入って行きます。この時の所作が美しく印象的です。この辺りはさすがSanjay Leela Bhansaliといったところ。。。

 

最近Pathaan(2023)でバリバリのアクションを演じたばかりですが、次回作もアクションがアナウンスされてます。

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Project K (2024)

テルグ・ヒンディー語の二言語同時撮影。

supernatural actionというよくわからないジャンルの作品。

Amitabh Bachchan, Prabhas(バーフバリシリーズ)共演。

巨額な製作費をかけておりバーフバリやRRRを追いかけるような作品なのか?

しかしプロットなどから嫌な予感しかしない。。

 

Ranveer Singh as Alauddin Khalji

本作と同じ2018年に共演のDeepikaと結婚。

インドにいた頃、彼はまだ大学生で俳優にもなってませんでした。タイに移住してからの映画デビューだったのでまだ若手のイメージでいたらいつの間にかFilfareを複数回受賞しあっという間にボリウッドのトップになりましたね。

コミカルな演技が上手い役者でしたが現在はあらゆる役で活躍。

本作では謀反でムスリムの王になり危険な雰囲気を常に出してました。それでも途中Padmavatiの美貌の評判を耳にしてからはどうにかして彼女の顔を見たい!それだけで追っかけまわしていたように見え、この辺りはRanveerが演じるムスリムの王っぽくていい。

最後は相手国を制圧するよりPadmavatiの顔を一目見る為に全精力を注いでおり、最後はJauharを行うPadmavatiの後ろ姿のみしか見れず地団駄踏んでいたのが滑稽。

次回作は

Rocky Aur Rani Ki Prem Kahani

共演はAlia Bhatt。撮影途中で妊娠したため映画の完成が延期になりました。このAliaは日本でも評判のRRRに出演していたようで知名度がグン!と上がったそう。もしかしたら日本で公開するかもしれませんね。。

どのような出演になるかしりませんが他の共演者が凄い!

Dharmendra、Jaya Bachchan、Shabana Azmi特にこの三名はボリウッドのレジェンド!!そもそもDharmendraなんて身体動くのか?

 

Shahid Kapoor as Ratan Singh

あぁ。。。この役Shahid Kapoorじゃないといけなかったの。。。

確かに首が長くて太く真っすぐ綺麗に立ち上がっているので王のたたずまいはある。

しかしこの映画はRanveer Singhの映画でありShahidは三番手と言っていいでしょう。

Bhansaliの作品は初めてなのでレギュラーの二人をサポートする役になっていて少し残念。

それでも立ち回りのシーンなどは気品があり流石、この人はニタニタすると二枚目なのにどうしようもない男にもみえますが気合をいれれば気品のある王になる。

彼の作品を見るのはかなり久しぶり。

劇場で見たShaandaar(2015)以来。

Kabir Singh(2019)すらまだ見てない。。

これはいけませんね。。

Aditi Rao Hydari as Mehrunisa

いつの間にか、、彼女も36歳。。

いまだカワイイ盛りです。

Delhi-6(2009)でちょこっと出ているところが気になり、調べたところAamir Khanの義姪との事。London, Paris, New York(2012)でAli Zafarの相手役を演じるなど主役級にもなりますがその後全くノッテこれず、、、現在は南インド映画界に身を置いているようです。

気になっているのが彼女の次回作

Gandhi Talks(2023)

タミル映画のようですがこの映画はサイレントなんです。

タイトルもそうですがちょっと興味ありますね~

 

Jim Sarbh as Malik Kafur

さて、わざわざ取り上げる役者さんなのか?と思いましたが、本作での根っからの悪役が素晴らしかった! 殺しをなんとも思わず、楽しんでいる感もある中で主君であるAlauddin Khaljiには常に忠実。

全く知りませんでしたが、調べてみるとGangubai Kathiawadi(2022)にジャーナリスト役ででてる、確かにこのトラボルタ顔はいましたね。

本作ではFilmfare Best Supporting Actorにノミネート(2回目)されておりしっかり評価はされてる。

彼はちょっとクレイジーな悪役なんかが似合うので、今度は現代劇での悪を見てみたい役者さんです。

Anupriya Goenka as Nagmati

女房が「この人何かにでてなかったか?」と気が付く。。。最初は自分もピンとこなかったのですが、そういえば先日彼女の出演作を見たばっかりでした。

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この作品でRAWエージェント、Kabir(Hrithik Roshan)の忠実な部下役。

またTiger Zinda Hai(2017)でも看護師役で出演してます。

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メインのキャラクターではなかったのですが何となく気になってた女優さんです。

Asinに雰囲気がにているな~なんて思ってたんですが彼女の出身はUP(ウッタルプラデーシュ)。*Asinはケララ州出身

2023年以降の出演スケジュールが見当たらないのでまたモデル業をメインにするのか?

 

Music Scene

オリジナルソングは監督のSanjay Leela Bhansali、Guzaarish(2010)からは自身の監督作は全て作曲も行ってます。この辺の多才さが音楽シーンで極上の映像美をつくりだすのでしょう。

Ghoomar


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ラジャスターンの同名のフォークダンスを元にしておりDeepikaが美しい。

因みにこの時のDeepikaの装飾品は3kgあったそうです。

本来Ghoomarはラジャスターン地方での結婚式・お祭り・宗教行事などで踊られます。

歌はShreya Ghoshal、彼女のインタビューではその他に3曲ほど録音したそうですが冒頭にあるように脚本の削除、タイトル変更など公開前にいくつかのトラブルがあり彼女の曲も削除されたそうです。

 

Jauhar's Thema

Padmaavat | Climax | Jauhar Scene | Scene 13 | Deepika Padukone | Ranveer Singh | Shahid Kapoor - YouTube

Jauharは集団自殺行為にあたるようで動画サイトで視聴規制があります。

このラストシーン前までは本作のタイトルはAlauddin又はMewar(王国)でいいんじゃないか?とも思わせましたが、やはりPadmaavat。。。

Ratan SinghとAlauddinの対決に平行して行われるJauharの儀式が行われるラストの10分は圧巻!
映画なのでかなり美しく描かれ持っていると思われますが、本当にこんなことが行われていたのか?と驚愕します。

 

まとめ 

公開前にすったもんだありましたが、これだけイスラム軍を悪党・外道の描写にすると流石に横やり入りますね。Alauddinにも今一つドラマ性が足りませんでした。

*因みに監督のBhansaliはジャイナ教徒

悲しいかな。。。主演の二人が監督のお抱え俳優(お気に入り)とはいえShahidが出ていてこの扱いとは。。。こだわりの強い監督でShahidもBhansali映画は初出演なのでこんなものか。。。

 

しかし本作の出来としては十分楽しめます。最終的にはJauharという特殊な儀式がありますが、Ranveer Singh、Jim Sarbhの超真面目なんだけどコミカルな演出、Shahidの王の品格、なんといってもDeepikaの美しいラストシーンが目を引きます。

最終的にはさすがBhansaliと思わせる場面でしたね。

この後Gangubai Kathiawadi(2022)をとってますが、最新作にも期待です。

 

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-War / वॉर (2019)-

Bollywood No.042

War (2019)

公開時にどうしようか迷ってスルーした作品、Tiger Shroffがどうも受け付けられなくて。。。しかし先日Pathaanを見たときに本作が若干からんでいたこともあり4年越しで鑑賞。

 

テキトーに解説

とにかくこの映画の見どころはストーリーやなんやかんやよりHrithik RoshanTiger Sheroffの共演に尽きる!

どちらもデビュー時から超人的なダンススキルがあり同世代の俳優と比べると別格の存在。

二人の年の差はHrithik(49),Tiger(32)と17年の開きがあり時代背景を加味するとHrithikがどれだけ飛びぬけた存在だったかがわかります。Hrithikの前にいたのは近い所でGovindaくらい、さらに遡るとMithun chakraborty、Jeetendraとなり明らかにダンスのスタンスが違う。

Tigerの年代では既にHrithik RoshanやShahid Kapoorを見ることができたのです。

事実Tigerは幼少期のアイドルとしてHrithik Roshanの名前を出してます。

 

本作では常に絡んでいる二人ですが、ダンスシーンでは序盤の一曲がメイン。二人とも超絶なダンスを披露しているのですがどうもTigerの動きはHrithikのCoolさはなくエレガント!体操やバレエの競技者みたいな体の使い方します。

 

ストーリー

日本でも公開されたようなので細かい所はいいでしょう。

YRF Spy Universe の第三弾

第一弾/Ek Tha Tiger(2012)、第二弾/Tiger Zinda Hai(2017)は既に鑑賞済。

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第四弾 Pathaan(2023)は先日見に行ったばかり。

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Pathaanの中でKabir(Hrithik Roshan)の名前が出ており、今年のDiwaliにはTiger 3(第五弾)も公開するので本作は見て行かないといけません。

 

基本的なパターンは同じ

RAWのエースエージェントである主人公が自分のチームを持ち悪事を捌く(基本的には悪を皆殺し)ストーリー。その中でRAWを抜けて謎の行動をとったりしますが、最後には戻ってきます。007やイーサン・ハントを複数で行うようなものか? しかしそれぞれの個性が全く違うのでこのシリーズはどれも面白い。

 

因みに本作はいくつかのハリウッド映画(スパイアクション)をインスパイアしてるそうですが、ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジ共演のフェイスオフ(1997)からのインスパイアが分かり易い。顔を整形して相手に入り込んでますからね。。

Cast 

Hrithik Roshan as Major Kabir Dhaliwal

公開当時でも40代半ば、ダンスのキレが異常です

ここ数年はやたらと若いガールフレンドと一緒にいるところを話題にされてますが仕事はきっちりするのがHrithik Roshanです。

キレがあるのでアクションの見栄えも良くDhoom2(2006)から13年経ってますが本作のアクションの方が動きがいい。

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特に大きな演技力を要するわけではないですがTigerやPathaanにあるユーモアな演技もあり中途半端なストーリーと演技ではこのYRF Spy Universeに配役はされません。

これから落ちるとAgent Vinod(2012)のSaif Aliみたいになっちゃいます。

本作の後、Covid-19に入り出演がありませんでしたがVikram Vedha(2022)ではそのSaif Aliと共演(都合がつかず身に行けなかった、、、)

2024年には『Fighter』がアナウンスされてます(本作は元々Fighersというタイトルでした)。監督がSiddharth AnandであることからWarの続編のような気がしますがプロデュースがYash Raj Filmじゃないんで違うみたい。。

Tiger Shroff as in a double role as Captain Khalid Rahmani 

若手と思っていたらもう32歳。

彼の作品はA Flying Jatt(2016)しか見ていないのでよくわかりませんが、得意に見えるアクションですが演技力が足りないので動きは凄いが迫力が足りない。

彼のドラマを見てみないとわかりませんのでこちらで新作が見れる機会があったら見てみましょう。

今更ですが。お父さんは80年代~90年代のトップスターJackie Shroff。

Bharat(2019)では短い時間でしたが主人公の父親を好演! バリバリのメインキャストを張っていた頃を知っている人には寂しい感じもしますがいわゆる世代交代ですね。。

奇しくもHrithikとはMission Kashmir(2000)で敵対する役を演じFilmfare Awardsにノミネートされてます。

未だにJackie ShroffがDevdas(2002)でFilmfare Awardsをとれなかったのが不思議でなりません。

Vaani Kapoor as Naina Sahni

Shuddh Desi Romance(2013)でデビューしたパンジャービー。

本作の前に三年間のブランクがあったせいか、出演時間は短い。

キーパーソンにはなりましたがさほど特別な演技力は必要ありません。

ただ、最初の印象は顔のパーツが大きくてちょっとくどかったのですが、見ていくうちに何故か魅力的にみえてきて短時間の出演はちょっと寂しい。。。

次回作の情報は要チェックです。

Music Scene

音楽はVishal–Shekharの二人。

最近見る映画の音楽担当はこの二人ばかり。

Himesh Reshammiyaの最大風速は強烈でしたがこの二人は最大値はHimeshほどではないですがトップにいる年数が異常に長い。

Jai Jai Shivshankar


www.youtube.com

やはりこの曲。

Tigerからしたら子供の頃からの夢がかなったHrithikとの共演でしょう。

まとめ 

他のYRF Spy Universe作品と同様。飽きずにエキサイティングできる作品。

L.O.C(インドパキスタンコントロールライン)やKargilなんて言葉がでてきますが映画の中で唐突にでてきても解らない、しかもKargilとはインドの一都市の名称なのですが、ここではKargil戦争の中身をさしてます。こういったところまでわかるとより楽しめるのですが、ランボーを見るような感覚ですかね。。

さてYRF Spy Universeの次回作、Tiger(2023)なわけですが相変わらずプロデュースはAditya Chopra。これはいいんですが、監督がManeesh Sharmaになってます。第四弾まではそれなりに納得できる監督でしたがちょっと嫌な予感がしますね。。

キャリヤはそれなりにありますが、アクションの経験がほとんどと言っていいほどない。しいて言えばアクションスリラーと言えるFan(2016)でしょうか。

 

駄作だろうが何だろうがTiger 3は必見なので観に行きますけどね。。。

 

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