Bollywood No.042
War (2019)
公開時にどうしようか迷ってスルーした作品、Tiger Shroffがどうも受け付けられなくて。。。しかし先日Pathaanを見たときに本作が若干からんでいたこともあり4年越しで鑑賞。
テキトーに解説
とにかくこの映画の見どころはストーリーやなんやかんやよりHrithik RoshanとTiger Sheroffの共演に尽きる!
どちらもデビュー時から超人的なダンススキルがあり同世代の俳優と比べると別格の存在。
二人の年の差はHrithik(49),Tiger(32)と17年の開きがあり時代背景を加味するとHrithikがどれだけ飛びぬけた存在だったかがわかります。Hrithikの前にいたのは近い所でGovindaくらい、さらに遡るとMithun chakraborty、Jeetendraとなり明らかにダンスのスタンスが違う。
Tigerの年代では既にHrithik RoshanやShahid Kapoorを見ることができたのです。
事実Tigerは幼少期のアイドルとしてHrithik Roshanの名前を出してます。
本作では常に絡んでいる二人ですが、ダンスシーンでは序盤の一曲がメイン。二人とも超絶なダンスを披露しているのですがどうもTigerの動きはHrithikのCoolさはなくエレガント!体操やバレエの競技者みたいな体の使い方します。
ストーリー
日本でも公開されたようなので細かい所はいいでしょう。
YRF Spy Universe の第三弾
第一弾/Ek Tha Tiger(2012)、第二弾/Tiger Zinda Hai(2017)は既に鑑賞済。
第四弾 Pathaan(2023)は先日見に行ったばかり。
Pathaanの中でKabir(Hrithik Roshan)の名前が出ており、今年のDiwaliにはTiger 3(第五弾)も公開するので本作は見て行かないといけません。
基本的なパターンは同じ
RAWのエースエージェントである主人公が自分のチームを持ち悪事を捌く(基本的には悪を皆殺し)ストーリー。その中でRAWを抜けて謎の行動をとったりしますが、最後には戻ってきます。007やイーサン・ハントを複数で行うようなものか? しかしそれぞれの個性が全く違うのでこのシリーズはどれも面白い。
因みに本作はいくつかのハリウッド映画(スパイアクション)をインスパイアしてるそうですが、ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジ共演のフェイスオフ(1997)からのインスパイアが分かり易い。顔を整形して相手に入り込んでますからね。。
Cast
Hrithik Roshan as Major Kabir Dhaliwal
公開当時でも40代半ば、ダンスのキレが異常です
ここ数年はやたらと若いガールフレンドと一緒にいるところを話題にされてますが仕事はきっちりするのがHrithik Roshanです。
キレがあるのでアクションの見栄えも良くDhoom2(2006)から13年経ってますが本作のアクションの方が動きがいい。
特に大きな演技力を要するわけではないですがTigerやPathaanにあるユーモアな演技もあり中途半端なストーリーと演技ではこのYRF Spy Universeに配役はされません。
これから落ちるとAgent Vinod(2012)のSaif Aliみたいになっちゃいます。
本作の後、Covid-19に入り出演がありませんでしたがVikram Vedha(2022)ではそのSaif Aliと共演(都合がつかず身に行けなかった、、、)
2024年には『Fighter』がアナウンスされてます(本作は元々Fighersというタイトルでした)。監督がSiddharth AnandであることからWarの続編のような気がしますがプロデュースがYash Raj Filmじゃないんで違うみたい。。
Tiger Shroff as in a double role as Captain Khalid Rahmani
若手と思っていたらもう32歳。
彼の作品はA Flying Jatt(2016)しか見ていないのでよくわかりませんが、得意に見えるアクションですが演技力が足りないので動きは凄いが迫力が足りない。
彼のドラマを見てみないとわかりませんのでこちらで新作が見れる機会があったら見てみましょう。
今更ですが。お父さんは80年代~90年代のトップスターJackie Shroff。
Bharat(2019)では短い時間でしたが主人公の父親を好演! バリバリのメインキャストを張っていた頃を知っている人には寂しい感じもしますがいわゆる世代交代ですね。。
奇しくもHrithikとはMission Kashmir(2000)で敵対する役を演じFilmfare Awardsにノミネートされてます。
未だにJackie ShroffがDevdas(2002)でFilmfare Awardsをとれなかったのが不思議でなりません。
Vaani Kapoor as Naina Sahni
Shuddh Desi Romance(2013)でデビューしたパンジャービー。
本作の前に三年間のブランクがあったせいか、出演時間は短い。
キーパーソンにはなりましたがさほど特別な演技力は必要ありません。
ただ、最初の印象は顔のパーツが大きくてちょっとくどかったのですが、見ていくうちに何故か魅力的にみえてきて短時間の出演はちょっと寂しい。。。
次回作の情報は要チェックです。
Music Scene
音楽はVishal–Shekharの二人。
最近見る映画の音楽担当はこの二人ばかり。
Himesh Reshammiyaの最大風速は強烈でしたがこの二人は最大値はHimeshほどではないですがトップにいる年数が異常に長い。
Jai Jai Shivshankar
やはりこの曲。
Tigerからしたら子供の頃からの夢がかなったHrithikとの共演でしょう。
まとめ
他のYRF Spy Universe作品と同様。飽きずにエキサイティングできる作品。
L.O.C(インドパキスタンコントロールライン)やKargilなんて言葉がでてきますが映画の中で唐突にでてきても解らない、しかもKargilとはインドの一都市の名称なのですが、ここではKargil戦争の中身をさしてます。こういったところまでわかるとより楽しめるのですが、ランボーを見るような感覚ですかね。。
さてYRF Spy Universeの次回作、Tiger(2023)なわけですが相変わらずプロデュースはAditya Chopra。これはいいんですが、監督がManeesh Sharmaになってます。第四弾まではそれなりに納得できる監督でしたがちょっと嫌な予感がしますね。。
キャリヤはそれなりにありますが、アクションの経験がほとんどと言っていいほどない。しいて言えばアクションスリラーと言えるFan(2016)でしょうか。
駄作だろうが何だろうがTiger 3は必見なので観に行きますけどね。。。