Bollywood No.026
-Dhoom/धूम (2004)-
-DVD鑑賞-
インドから出てくるときに買ってきたDVDの中から1枚。久しぶりの観賞。
テキトーに解説
インド最大の映画プロダクションの一つであるYash Raj Film(YRF)が制作。プロモーションにかける費用も他と違いますのでどの作品もまず目につくしスタッフ、キャストの豪華さから常に鑑賞意欲をそそらせます。
設立者はもちろんインド映画ロマンスの帝王Yash Chopra(1959–2012)
もう亡くなってから9年も経つんですね。。。
どうでもいい話ですが、個人的にトリビュートとしており、遺作である【JAB TAK HAI JAAN(2012)】(劇場公開はYash Chipraの死後)を3回劇場に通い涙しました。。
Yash Chpraが最も好きな俳優の一人であるシャールク・カーンと最後の仕事ができて感無量でしょう。もう一人はアミターブ・バッチャン。
亡くなった後に純資産を算出した記事がでてましたがINR 5,500crore(790億円)あったそうです。強烈な数字ですな。。。
Yash Raj Filmとしては珍しく本作はアクション映画。
Yashの長男であるAditya Chopraがプロデュース、次男のUdayが役者として参加。
当時、いろいろなところで言われてましたが主役はあくまでバイクです。
SUZUKIの大型輸入車を導入。
自分も以前はバイクに乗っており、SUZUKIでは
【RGV250r '89 ガンマペプシカラー】に乗っていたことがあります。
話はそれますがこの車体とってもレアだったのです。
SUZUKIがHONDAのNSR,YAMAHAのYSR(TZR)に対抗すべくつくりWorld GPではケビン・シュワンツが乗っていた車体のレプリカ、しかしこのペプシカラーがSUZUKIワークスのスポンサーに付いたのは1年のみ、たしか翌年はラッキーストライクに変わり市販車も人気が出ました。
このRGVシリーズは250CCの2ストロークだったのに比べ今回Dhoomで出てくる車体は大型4ストロークのGSX系のバイク。
GSX は借りてちょこっと乗ったことがある程度で、その後は自分もHOANDA車に乗りインドではRoyal Enfieldと乗り換えていきました。
ストーリーに目新しいものはなくSUZUKIのバイクをこれでもか!とかっこよく見せてます。みてればほぼ内容わかりますので。。。
Cast
Abhishek Bachchan as A.C.P Jai Dixit
俳優デビューから4年
ロマンス、ラブコメ、クライム、ドラマといろいろやってきたけど2004年時点で彼のキャリアでは一番しっくりくる役だったのでは。。その後のキャリアを見ても本作のような役柄が彼にはあっているような気がします。デヴュー直後はけなされた演技とダンスも少し上達してますが、前回のBilluでのLaraと同様やはり体が硬い。。。
この映画の前年にKarisma Kapoorと婚約破棄、そして続編Dhoom2で共演したAishwarya Raiと2007年に結婚。
現在娘さんが一人います。
役者の方は2019とうとう出演作0で終わりました。
2020年は2,3本アナウンスされてますが、プロカバディチームとプロサッカーチームのオーナーもやってるんで忙しいんですかね?
因みに今回悪役をやったJohn Abrahamとは4年後に👇で共演。
劇中では盗賊団の雑魚から奪ったSuzuki GSX-R 600とモーターボートを乗りまわします。
Uday Chopra as Ali Khan
Yash Raj 制作映画で数本アシスタントディレクターをし、役者としてはMohabbatein(2000)でデビュー。数本しょうもないラブコメに出演した以外はDhoomシリーズのAli役がはまります。
すでにDhoomシリーズのAli役以外の役者業を引退することを宣言しており現在は会社(YRF)の仕事に専念。もともと制作の方に興味があったそうでいい判断だと思います。
最近どのような事をしてるか知りませんが、2014年に制作会社YRFで【Grace of Monaco】、【The Longest Week】と2本のハリウッド映画を製作してます。
彼のベストはもちろんDhoomシリーズのAli役
劇中ではSuzuki Bandit 1200Sに乗る
John Abraham as Kabir
本作のKabir役で2005年のFilmfare Awards Best Performance in a Negative Role(最優秀悪役賞)のノミネート
まあ、Dhoomではバイクの次に魅力のあるキャラでした。デヴュー直後のJohnはこんな感じのクールな役が多く端正なルックスとよくマッチしてました。
ところが2005年のGaram Masala辺りからおバカコメディに新境地を見出したのか2015年くらいまではこの2パターンを両立していきます。
最近は愛国物でインド軍の特殊部隊とか国をテロから救うみたい役が多いですね。
あまり演技の評価が高い俳優ではないですが好きな役者さんの一人です。
この後のDhoomシリーズに続きますが、この映画の主役は毎回変わる悪役なのです。
常にビッグネームの役者が配役され次回のDhoom4はアクシェイ・クマールで確定したと言われてますが、YRFは否定しており、まだパート4の企画すらない!といってますがどうなんでしょうね?
劇中ではSuzuki GSX-1300R Hayabusaと相性バッチリでかっこいい。
警察から逃走する際におかしな装置がでてきてこれを起動すると300km/hをはるかに超える超速で走ります。
Esha Deol as Sheena
ほぼアイテムガールの役割でした。
ストーリーにも多少絡んでましたが、どうでもいいような役でしたね。。
そもそも彼女はこのようなマルチキャスト映画の2~3番手ヒロインが多いのでこんなもんでしょうか。。
見せ場は一応ありカジノのショーガールで1曲ダンスを披露。
今回のダンスはいまいちでしたが、彼女はインド古典舞踊の一つである『Odissi』の名手。今回は彼女の良さを生かす場面がありませんでした。
2012年の結婚後、半引退状態でしたが2020に子育ての本を出して話題になりました。
彼女のファミリーは説明不要!Deol一家
父はレジェンドDharmendra
母もレジェンドHema Malini
異母兄弟にSunny DeolとBobby Deolがいます。
詳しくはBobbyの記事を👇ご覧ください。
Rimi Sen as Sweety Dixit
2000年代に活躍した女優さん。
コメディ映画のヒロイン役が多く、毎回そつなくこなしていました。
80年代の女優さんを思わせる体系とかわいらしいルックス。
声質も好きで頑張ってほしかったのですが、現在女優業は引退しておりBJP(インド人民党)に参加してます。
一時期インドの記事でRimiはなぜ引退したのか?といった話題を取り上げてたのを思い出します。
Golmaal(2006)でヒロインを務める等悪くないキャリアを続けていたのになあ。。
Music Scene
サウンドトラックはノリのいい曲が多くHitしました。
タイで暮らしている自分としてはやはりタイ/アメリカのハーフ歌手Tata Young(タタ・ヤン)が歌う" Dhoom Dhoom "が懐かしい。。日本でもデヴューしてたので名前くらいは聞いてましたがまさかボリウッドミュージックを歌うとは!
しかもしっかりメインキャストとも絡んでます。
Dhoom Dhoom
Dhoom Dhoom - Full Song | Dhoom | Tata Young | Abhishek | Uday | John
Dhoom Machale
Dhoom Machale - Full Song | Dhoom | Esha Deol | Uday Chopra | Sunidhi Chauhan
こっちの方が好きかな?やはりSunidhi Chauhanは落ち着いて聞けます。
もう一曲
Shikdum
Shikdum - Full Song | Dhoom | Abhishek Bachchan | Rimi Sen | Shaan | Shreya Ghoshal
デビューから4年で成長は見られますがAbhishekには踊りのセンスが全く感じられません。
Location
恐らく全編Mumbai での撮影でしょう。
ロケとフィルムスタジオで。。
まとめ
2020年の時点でシリーズ3まで続いておりAbhishekとUdayのみ3作に出演。Dhoom2以降をみると彼らは助演俳優であることがわかります。
新シリーズの話題は常に次の悪役は誰なのか?が焦点になります。
毎回シャールクがフェイクアナウンスされますが未だに出演してません。
今回Dhoom1 & 2に2枚組で鑑賞、そのうちDhoom2も再鑑賞してレヴューしたいと思います。