Taste of Achar

ボリウッド映画とインド生活時の忘備録。。。

-Bluffmaster! / ब्लफ़ मास्टर (2005)-

Bollywood No.041

Bluffmaster! (2005)

好きな映画を久しぶりに鑑賞!

なかなかのメンバー、特に男性陣はクセがありキャスティングです。

紅一点のPriyanka Chopraはまだアイテムガールから一歩進んだ程度の位置で演技などもろもろ今一つ。

本作が公開された2005年はコメディのアタリ年でBox Officeの上位はコメディ映画が多く入ってました、Bluffmaster!もこれに漏れず犯罪コメディ(ロマンス少し)といったジャンルで年間Top8ヒットを飛ばしました。

テキトーに解説

プロの詐欺師であるRoy(Abhishek Bachan)は数々の詐欺を重ね大儲けしていた。時には詐欺に加担していた仲間も騙し悠々と生きていたのだが、恋人のSimi(Priyanka Chopra)に対しては真剣に考えており結婚までこぎつける。

結婚パーティの当日有頂天になって踊りまくるRoyの前にSimiの叔父(Tinnu Anand)が遅れてやってくる。この叔父は以前Royに騙され大金を奪われていた。

すべてがバレたRoy、Simiにも相手にされなくなり人生のどん底へ。。。そんな時、Royの前に現れたのが駆け出しの詐欺師Dittu(Riteish Deshmukh)。Dittuは詐欺師に落ちるきっかけとなった相手Chandru(Nana Patekar)に仕返しをするためRoyに詐欺師のイロハを教えてもらうことに。。。

 

この映画は冒頭のエピソードから最後のネタ晴らしがキモ、ネタバレは禁物。。。

 

公開時に見ているのでかなり久しぶりに観ました。

やはりこの手の映画は二回目は面白さが半減しますね。

前回レビューしたPathaan(2023)はド派手アクションでTiger(Salman Khan)登場シーンなんかは何回見ても声を出して叫んでしまいそう!

Bluffmaster!はストーリーのトリックが良く最後のネタバレが最重要なのでここを知ってしまうと驚きがないのです。久しぶりに見てもオチが強烈なので一度生まれ変わらない限り忘れることはないでしょう。

 

監督はRohan Sippy! お父さんは説明不要!Sholay(1975)を世に送り出したRamesh Sippy。本作の他数本の映画で監督・制作・脚本をしてますがキャリアベストは本作での監督でしょう。

 

Cast 

Abhishek Bachchan as Roy Kapoor

ハマり役でしたね。

キャリア前半は同期のHrithik Roshanに張り合ってかカッコつけまくってましたが、そもそもHrithikが異次元だった、デビューからあんなクオリティで演技をしてた役者はほとんどいません。Ranbir Kapoor、Tiger Shroffだってあんなデビューはできてません。

彼と被ったのがAbhishekの運のなさ。。。

本作の前にもドラマ系の作品で賞をとるなど演技への評価はされてますが、この2005年のDusやBunty Aur BabliのAbhihが彼の魅力が出始めたような気がします。

 

Priyanka Chopra as 'Simi'

個人的にはまだまだアイテムガールの立ち位置。

ダンスもうまくなってきましたがリズム感が足りなく振りが大袈裟!

振付師と監督がOKだしてるから作品になっているんですが、そもそも本当にOKなのか?それとも現状彼女のパフォーマンスレベルがここなのか?

一時期のLara Duttaを思い出します。

演技派普通、セリフ回しは気が抜けておりキャリヤ序盤のSonam Kapoorも同じような事してましたね。

2006 , 2007も多くの作品に出演しSalaam-e-Ishq: A Tribute to Loveの演技なんか好きでしたがやっぱり彼女のブレイク2008年後半まで待たねばなりませんね。

 

Riteish Deshmukh as 'Dittu'

本作のベストはこの人!

彼がボリウッドデビューしたとき、彼のお父さんはマハラシュトラ州の首相をしてました。政治家からの俳優デビューだったのでインド人ではありませんがManisha Koirala(父は政治家、祖父はネパールの首相)を思い出させます。

Tujhe Meri Kasam(2003)で後のワイフとなるGenelia D'Souzaと同時にデヴュー

流石に見てません、彼を見かけたのはHit映画Masti(2004)。Ajay Devgnを筆頭に若手の俳優をしこたま集めたコメディ。その後もスター俳優の横に彼をおいておけば間違いない!とキャリヤを積みますが個人的には未だに本作が彼のベストだと思ってます。

本作での演技が特別良かったのか?他の作品でいい演技ができていないのか?わかりませんが。。

途中まで完全にRoyの子分役を務め、最後のネタバラシ後の演技が他の役者とレベルが違う!Roy以外の出演者は中盤からはほぼ全員が仕掛け人、ネタバレ後に素に戻るわけですが、彼の雰囲気・表情がRoyの子分から一気にプロの顔に変わります。

本作にはAbhi Bachanの他、怪優Nana Patekar、マルチな演技ができるBoman Iraniがキャスティングされている中で一番の評価。

Nana Patekar as 'Chandru'

普通の役は似合わない、怖い・面白い・変人!などはっきりと形容できる役がこの人には似あいます。

今回はこの二面性を持った配役でしたね。

メインではないですが、インパクトはありました。

仕掛け人としての演技派『怖い!』の部類に入りますがShakti: The Power(2003)の方がはるかに怖い(あれは本当に怖かった!完全にいっちゃってます!)

Filmfare Awardは9回ノミネートで4回の受賞!の名優!

今年72才ですが未だ現役!

Boman Irani as Dr. Vijay Bhalerao

仕掛け人の中で、前後の変化が一番なかったのがこの人でしたね。
3 Idiots(2010)でも主要キャラとして出演しているので日本の方も見たことある!と思った方は多いでしょう。

メインを演じることはあまりありませんが、この2005年前後は年間10本出演してます。

本作でも特別気合を入れることなく安定の演技。

Tinnu Anand as Parimal Bajaj

冒頭でRoyに騙され、偶然にも姪っ子Simiの結婚パーティでRoyと再会し彼の正体を一族にばらします。そこからこの映画はスタートし最後のオチにも再び登場!

どの作品に出ても見た目のせいか憎めない、とてもアクセントにある俳優さんです。

本作のような騙され役!みたいなのは得意。

Music Scene

Say Na Say Na


www.youtube.com

RoyとSimiの結婚パーティで流れるノリノリのダンスソング!

本作では一番好きなミュージックシーン!

ノリノリのRoyにSimiの叔父がガツンと締めるラストがいい。

 

Right Here Right Now


www.youtube.com

珍しくAbhi自らボーカルをとるヒップホップソング。

インパクトで言えばこちらの曲かな、実際TVなどで流れるのはこの曲。

まとめ 

脚本もよくできておりとても楽しい作品ですが、主人公Royへのネタバレが最大のキモなので何度も楽しめる作品ではありません。

全てを知った上で別の楽しみ方をしましょう!

近年の作品でRiteishが気になった方は必見です。

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

-Pathaan / पठान (2023)-

Bollywood No.040

Pathaan (2023)

公開週に見に行ってきました。

SRKの主演映画はZERO(2018)以来!

Covid-19があったとはいえかなり空きましたね。

※特別出演では数本出てます。

achar.pssamphran.com

achar.pssamphran.com

 

先に話しちゃいますが現在インドではスーパーヒット中!!

まだ一週間も経ってないのに3croreを超えてます。

ボリウッド映画で過去に4croreを突破した作品はありません。

※過去最高はDangal(2016)の387crore、その上をいくBaahubali 2 - The ConclusionとK.G.F - Chapter 2はそれぞれテルグとカンナダ映画になります。

テキトーに解説

*重要な場面のネタバレあり!

基本的にはトム・クルーズ主演『ミッションインポッシブル』シリーズのパクリと言っていいでしょう。本家を最初の3作くらいしか見てないのでよくわかりませんが、いいとこどりしたような作品なのではと思ってます。

しかしここはボリウッド!!!

トム・クルーズではなくシャールクカーン!

当然ものが違います!

イメージからするとトム・クルーズ映画のインド版はリティック・ローシャンがいいと思うんですよね。。実際にKnight and Day(2010)のリメイクBang Bang(2014)はリティックだったし。。。

 

インド版ミッションインポッシブルなのでもちろん事件が起きます。

発端はインド憲法370の廃止。

これは実際に2019年に起きた出来事でArticle 370といえば有名な法律。

インド、ジャンムー・カシミール州には複雑な問題があり何度も紛争が起きていることは世界的に知られてます。

そのジャンムー・カシミール州に自治権を与える法律が370条。

今までこの法律により州は独自のルールを作ってました。

州外のインド人が物件を購入したり定住することを禁止なんてのがそれにあたります。

これが廃止すると言うことは他の州都同じようにインドのルールが適用されるようになります。

そうなるとカシミールにいる過激派やパキスタンが敏感になるわけですね。

映画はこの370条廃止を発端にパキスタンの将軍がインドへの復讐を試みるとこからスタート。

 

Story

370条廃止のニュースを聞いたパキスタンの将軍Qadirはガンに侵されており死期が近いと感じてます。死を前にインドへの復讐を考えテロ組織「Outfit X」と契約を結びます。このOutfit Xのボスが元RAW(インドの諜報機関)のJim(John Abraham)、RAWのリストで彼はすでに死亡していることになっていますが彼による偽装だったのです。

 

元RAWのPathaan(SRK)はRAWの上官であるNandini(Dimple Kapadia)はカーネルSunil(Ashutosh Rana)の許可を経てOutfit Xの計画を阻止するためにチームを派遣します。この時はJimに軍配があがります。

 

その後Pathaanは"Raktbeej"と呼ばれるワードとDr.Rubina(Deepika Padukone)の名前を知ります。Rubinaのいるスペインへ飛ぶPathaanですがここでJimのグループにとらわれてしまいます。しかしこのRibina!実はISI(パキスタンの諜報機関)で彼女の助けでPathaanはJim一味から逃げることができました。

 

*アクションは派手で見栄えがいいのですが、やや動きが硬くスロー この辺は主要キャストの高齢化などもあるのかな。。。

 

ここでRubinaはPathaanにJimの計画のカギになる"Raktbeej"がモスクワにある事を教えます。

*胡散臭くPathaanが嵌められていくような雰囲気がプンプン。。。

Jimが手に入れる前に"Raktbeej"を入手してしまおうとするRubinaとPathaanですが案の定Rubinaの裏切りにあい"Raktbeej"はJimと組んでいるRubinaの元へ、Pathaanは捉えられて警察へ。。

警察に捕まり移送されるPathaanですがこの時RAWの同僚が単独で助けに!!!

 

*個人的にはココが最高潮!

この同僚の登場でインド中の劇場は割れんばかりの歓声が起こったことでしょう!

流石にしびれました!鳥肌たちました!

素晴らしい演出!

キャスティングも詳しく見てなかったのでビックリしました!こんな感じでTiger(Salman Khan)がでてくるとは。。。

やっぱりボリウッド映画は映画館で見るべきものだ!とつくづく思いましたね。

 

それから3年。。。

PathaanはJimの仲間をアフリカで捉えます。

NandiniからはJimが二つの長距離巡航ミサイル を手に入れたこと、Rubinaがパリで見つかったことを聞かされます。

早速パリに飛ぶPathaanはなんなくRubinaと接触することができました。

RubinaはISIの指令とはいえこのような悪事に手を貸していたことに罪悪感を持ってました。そして"Raktbeej"とは人間の命を奪うウィルス体であることを告げます。

ここからはPathaanと協力してJimとQadirの企みを止める為行動するのです。

 

現在"Raktbeej"は二つのオーブに閉じ込められJimの手の内にありますが、PathaanのチームとRubinaの働きで一つを奪取!!

この奪ったウィルスを研究所に持って帰りますが、ここにはJimのトラップが仕掛けてあり研究室にいたメンバーとNandiniが感染、最後は全員自殺します。

 

*ここからがクライマックス!

 

Jimはインド政府に向けて24時間以内にカシミールからインド軍を撤退させることを要求(これがQadirの要求でしょう)。

Pathaan達はJimの基地を攻撃しますがウィルスはミサイルには挿入されておらずデリー行きの旅客機の中に設置されてました。

ウィルスを止めるコントローラーを持っているのはJim、逃亡するJimをPathaanが追いかけます。最終決戦地は二人が空から不時着した古い崖の上の家屋。

ピンチもありながら最後にPathaanはJimを倒し、起爆装置を止めることに成功!

これで事件は解決しPathaanはRAWに復帰となりエンディング。。。

 

オマケのストーリー

最後のクレジットでTigerとPathaanがRAWの次の世代について語り合いますが、二人の意見は今の若いやつらはどいつもこいつもダメだ!まだまだ頑張らんといかんな~って事でした。

 

Cast 

Shah Rukh Khan as Pathaan

今作以降しばらくはアクションをメインとして映画に出演すると発表してます。

流石に年を重ねてきており、肉体造りが大変なのでしょう。

数年に一回の頻度でこのタイプの映画をすると都度身体造りをしなくてはいけません。年に2,3本同タイプの役をやれば肉体の維持で済みますね。

他のタイプの映画は年をとってもまだ演じられるってとこでしょうか。。

 

やはりKing Khan!

華があります。今回適役のJohnが悪に徹していたのでSRKが演技に多様性を出してました。

このブログ内のボリウッド映画記事ではSRK

が四連発中!!(特別出演含む)

 

achar.pssamphran.com

achar.pssamphran.com

achar.pssamphran.com

すでに散々語っているので詳しくは別途ご覧ください。

今回のPathaaは賞レースに関わってくるような約ではないのであまり気にしてませんが、今年の映画のラインナップによってはノミネートくらいはされるかもしれませんね。

特筆すべくはSalman Khan主演の『Tiger 3』のクレジットにSRKに名前があります。もしかしたらPataanとしてTigerとの再共演があるかもしれません。

 

John Abraham as Jim

最近、警察、エージェントやインド軍の英雄的な役割が多かったですが今回は相手に周るテロリスト役。

元RAWで作戦中に家族を殺されテロリストになったという過去があるので完全悪といった感じではありませんが、、、。

これを見て思い出されるのがDHOOM(2004)のヒール

achar.pssamphran.com

デビュー2年目でしたがとにかくカッコいいヒールでした。

最後の死に方(本当に死んだかはわからない)もカッコよくいい終わり方だったので今回もJimには格好いい死に方を期待しましたが、期待外れ。。。

2023年にはTehranがアナウンスされてますが役名はまたしてもDCP(警察副長官)なんたらかんたら。。。

その他Riteish Deshmukh共演のコメディも控えてます。

achar.pssamphran.com

 

Deepika Padukone as Rubina

ISIの諜報員なのでアクションがメインでした。若いころにあまりアクションはやってなかったのに最近やるようになりましたね。

お父さんは元ナショナルチーム(バドミントン)の選手なので運動神経はいいのかも。。

まともなロマンスやラブコメディの要素がなかったのでアクション以外で見せ場はあまりなかったですね。

正直他の女優さんでもよかったような気がしますがやはりスターパワーは一味違いました。

SRK、Johnとは共演経験あり相性もいいですね。

achar.pssamphran.com

 

特別出演はありますが2023年はこれ一本のみの出演

年齢も40才近くなり結婚もしてますので彼女もこれから出演が減っていくでしょう。

Dimple Kapadia as Nandini

大女優と言っていいでしょう!

夫はRajesh Khanna、Filmfare Award14回ノミネート3回受賞の名優!!全てBest Actor/主演俳優でのノミネート

長女はTwinkle KhannaということなのでAkshay Kumarの義理の母になります。

 

007シリーズのJudi Denchみたいな立ち位置になるのかと思っての起用と思ったら途中でウィルスに感染して死んでしまいました。

SRK同様Brahmāstra: Part One – Shivaに出演してますがあちらはあまりインパクトなし。

流石に60才過ぎてますので主演を演じることはありませんが、今回はそこそこ重要なやくでした。それでも彼女を活かすキャスティングではなかったですね。

Finding Fanny(2014)以降はあまりいい役を演じてません。

 

Ashutosh Rana as Colonel Sunil Luthra

悪役のイメージが強くていつ裏切るのか?と待っていましたがいい人でした。。

War(2019)を見ていれば彼の立ち位置がしっかりしていることが解ります。

暫く見てないので印象が。。。

多分彼をみたのはAwarapan(2007)以来16年ぶり!

 

本作でRAWの責任者の地位は確立したでしょう。

War(2019)では同じ名前で同じ役職を演じており次回作Tiger3(2023予定)でもクレジットされてますので恐らく同じ役でしょう。

 

Salman Khan as "Tiger" 

インド人、ボリウッドファンで事前にクレジットを見てSalman Khanが特別出演のを知ったら必ず期待してしまう!

"RAW"、"SALMAN KHAN"このキーワード二つで十分!

皆さん一体どこで出てくるのか?と緊張しながら見ていたでしょう。

最高の場面でするりと首に巻いたストールが落ちてきたのを見た瞬間に思わず声をだして立ち上がってしまいました。

最近忙しくてSalmanがクレジットされているいことを知らなかったのです。

 

achar.pssamphran.com

achar.pssamphran.com

 

Music Scene

音楽はVishal–Shekhar

娯楽映画なのでそれなりに盛り上がりのある曲はありましたが、印象に残ったのはこの1曲 

Pathaan's Theme

www.youtube.com

ドスの効いた深みのある歌声がいい!

Magdalena Supelが歌ってますが、全く知らない。。。

英国出身でDave Stewart (Eurythmics)、Bob Geldof(The Boomtown Rats)など80'Sの英国シンガーや最近ではJustin Timberlakeのバックコーラスなどされている方のようです。

Vishal–Shekharはインド外のシンガーをたまに引っ張ってきて器用しますがその選定がかなりコア。

 

知っておくとさらに楽しい

以前も書いてますがボリウッド映画を楽しむのには一つの壁があります。

言葉や文化など基本的な事は別ですが、Yash Raj Filmのような大手プロダクションは頻繁に過去の名作や名場面、名キャラクターを新作にちょこっと盛り込んできます。

過去物が分からないと周りが何に笑っているのか?なぜ盛り上がっているのか?といった場面でついて行けません。

今回のPathaanでも数か所あったので解説したいと思います。

1. jm(John Abraham)のセリフ

"Raktbeej"を使ってインド政府にカシミールから24時間以内に軍を引き上げさせる交渉をする時のセリフ

Colonel Sunil「What do you want?」
Jim「What do you think?」

何が望みだ? なんだと思う?といったやり取りですが、Johnは出演作中でこの手のやり取りを頻繁に使ってます。

思い出されるのはI, Me Aur Main(2013)でプレイボーイを演じガールフレンドとのやり取り。

Girlfriend「I Love You」

John「I Love Me Too」

この作品はいわゆるおバカ映画なんですが、セリフも合わせておバカ風に使ってます。

 

2. Tiger登場

前述のお通り別途スーパーヒット映画の主人公登場!

TigerもSalman Khanも知らない

ただ派手で強いおっちゃんが登場し主人公を助けるシーン、インド人が何故エキサイトしているのかわからない

Tigerは知らないけどSalman Khanを知っている

おーSalman Khanが出てきた!知っている俳優が突然出てきたことにビックリ

TigerもSalmanも知っている

もうこの方は事前にSalmanが出演することは知っているでしょう、ただ作中でいつでてくるのか?これを待っていた人です。出てきた瞬間はためていた期待が一気に爆発し絶叫するでしょう。

自分のケースはTigerもSalmanも知っているけどSalmanが出ることを知らなかったケース

多分これが一番エキサイトするパターン

 

3. RAWエージェント

ボリウッドにはRAWエージェントを扱った映画が多くあります。

最近のものではTiger , Kabir , Vinodなんかがそうですが、

本作ではTigerが出演してます。

事件解決後にColonelがPathaanにRAWに復帰するよう依頼します。Pathaanが復帰を躊躇すると、、、Colonelは「今、RAWに一流のスパイはTigerとKabirしかいないんだ!若手を教育してくれよ!」といいます。ここでのKabirはWar(2019)のKabir(Hrithik Roshan)の事でWarの監督Siddharth Anandは本作の監督でもあります。

本来ならHrithikとSRKも共演が長くないのでこちらの方が自然な気がしますが、冷戦を終えたSalmanを登場させた方が盛り上がりますね。

 

このように知っていると楽しい情報はほとんどのボリウッド映画に含まれていると言っていいでしょう。

 

次回とかこの三人がそろったりするのだろうか?

 

まとめ 

ボリウッド映画歴史上最高の興行成績更新に向けて突っ走ってます!作品の質にプラスしてTiger効果も大きいでしょう!

正月明け早々から特大の作品が飛び出しました。だれでも楽しめる娯楽アクション映画で必見の作品でした。

今年はTiger3もあるし期待できる!

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

-Swades / स्वदेस (2004)-

Bollywood No.039

Swades (2004)

先日のBrahmastraにちょい役ででてましたが、シャールク・カーン(SRK)の過去作品が見たくなりました。特別ファンではないですがSRK作品の観賞作品数は100本越え。

achar.pssamphran.com

そして引っ張り出してきたのは『Swades(2004)』

作品としての評価は高くなく興行もコケましたが、お気に入りの作品。

 

テキトーに解説

Ashutosh Gowariker監督の第4作目、前作Laggan(2001)でアカデミー賞ノミネートという頂点を極ており嫌でも期待のされる作品

achar.pssamphran.com

SwadesのアイデアはAshutosh Gowarikerが出演したTVシリーズのエピソードから来ており、Ashutosh Gowarikerはそのシーリーズで今回SRKが演じたMohan Bhargavaを演じてます。

また、Kota Shivaram Karanthの小説Chigurida Kanasu(2003年にカンナダ語で映画化)も参考に、小説の詳細を見るかぎり参考どころか大筋でほぼパクッてるような気がもしますが。。。

キャスティングでビッグネームはSRKだけですが、Ashutosh Gowariker(制作、監督、脚本)/A. R. Rahman(音楽)/Javed Akhtar(作詞)とそれ以外はなかなか強力なメンバー。

 

Gowarikerはこの映画を撮るにあたってAID(Association for India's Development)のAravinda PillalamarriRavi Kuchimanchi(海外で暮らしていたNRIですが、インドに戻り地方の学校の為に発電機を開発)に長い時間をかけてインタビューをしたそうです。

SRKのキャラクターはこの二人からインスパイアされたものがほとんどでしょう。

 

Story

米国NASAで働くMohan(SRK)は降雨監視衛星の開発に携わるエンジニア

ふとしたことから故郷インドで育った日々を思い出す。

とりわけ強く懐かしんだのは親代わりのKaveri Amma(Kishori Ballal)、開発が一段落ついたところでMohanはKaveri Ammaを訪ねる為にインドへ帰郷します。MohanはKaveri Ammaをアメリカへ連れて帰りたいと考えてますが、彼女は既にMohanの知っている老人ホームにはおらず、ウッタルプラデーシュ州(UP)のCharanpurに移り住んでいることが解ります。

Mohanは彼女を迎えにCharanpurへ!

そこでMohanが見たのは、インドの田舎村で抱えるあらゆる問題点でした。

Kaveri Ammaとの感動の再会はほどほどに、村で抱えている、貧困・カースト・教育・電気設備にMohanは着手することになるのです。

そしてCharanpurでKaveri Ammaと暮らす幼馴染のGeeta(Gayatri Joshi)とのラブストーリーもゆったりと進んで行きます。。。

Cast 

Shah Rukh Khan as Mohan Bhargava

この作品でのMohanの行動はガンジー主義に基づいて行われていると言われてます。貧困やカーストについての考え方がそうですね。そしてマハトマ・ガンジーの出生名はMohandas"Mohan"

Mohan役は当初監督とLagaanでコンビを組んだAamir Khanにいきました。次にHrithik Roshanへ話がいきますがどちらもストーリーの弱さを理由に拒否。最終的にSRKになるわけですが個人的にはSRKがベストチョイスだったと思います。Aamir Khanでもきっちりドラマは演じるでしょうが、後術する音楽シーンなどでは明らかにSRKがマッチします。

SRKは流石の演技!

ところどころSRKでなければ表現できなかった場面があり改めてMohan役が彼に治まってよかったと思いました。

ストーリー上、ツッコミどころのある流れもありますが彼のせいではありません。脚本や演出の問題でしょう。

この作品でSRKは通算6度目のFilmfare Award for Best Actorを受賞。(ノミネートは11回目)

 

Gayatri Joshi as Geeta

本作を観てガッツリ彼女のハマリ、次回作を日々チェックしてところに飛び込んできたのは結婚⇒引退。。。なんじゃそりゃあ?

結果出演作はこの1作のみなので詳しくはコチラ👇

achar.pssamphran.com

Rajesh Vivek as Nivaaran Dayal Srivastava

まさにハマり役!

この人の雰囲気が生かされていた配役でした。悪役もやりますが、本作のような明るく朗らかで懐の大きい男を演じるのが合ってます。

恐らく実際の人柄もすごくいいのでしょう。

2016年に心臓発作で亡くなられた際のニュースを見ましたが、俳優仲間が何人も号泣してました。

 

Daya Shankar Pandey as Mela Ram

2009年まではAshutosh Gowarikerのお抱え俳優といっていいでしょう。

監督全6作の内、Jodhaa Akbar(2008)を除くすべての作品に出演。

最も好きなサブキャストの一人。本作でもユーモアと優しさでMohanをサポートする重要な役を演じてました。

近年は映画ではなくTVシリーズで活躍しているようです。

 

Music Scene

音楽は世界の巨匠A. R. Rahman

娯楽100%の映画ではないので派手なミュージカルは必要ない、特別気に入ったわけではないが作品の雰囲気に合った素朴な曲がおおい。

Yeh Tara Woh Tara


www.youtube.com

映画が始まる前はスクリーンを挟んでカーストがあったがこのシーンでのMohanのパフォーマンスによって取り払われる。まさにSRKに演じさせるシーンでしょう。AamirやHrithikではないよね~このシーンにハマるのはShahid Kapoorくらいか。。

やはりSRKのプレイバックシンガーはUdit Narayanがいい!

Yun Hi Chala Chala

www.youtube.com

作品の冒頭にかかる名曲、Udit NarayanKailash Kherのハモリがしびれる。この豪華共演の割にMVはしょぼいのが残念。

 

Dekho Na Zara Dekho Na


www.youtube.com

数少ないロマンスを感じさせる曲、ここでMohanとGeetaの距離がグッと縮まるのです

 

Yeh Jo Des Hai Tera" (Shehnai)


www.youtube.com

終盤からエンディングにかかるShennaiソング。

ここはあえてオリジナルではなくグジャラート州のフォークミュージックフェスティバルで行われたRaju Dhumalの素晴らしい演奏をご紹介したい!

好みがわかれるところだが個人的にはこの素晴らしいサントラの中でベストの曲

因みにヴォーカルヴァージョンはA. R. Rahman自ら歌っている。

 

まとめ 

前述してますが、興行的には失敗。

娯楽要素が少なく盛り上がりに欠ける、地方のインフラや古風な習慣などがテーマにされているので脳みそ使わずに誰もが楽しめる作品ではないための評価でしょう。

それでも重要なメッセージが込められ、SRKの素晴らしい演技、Gatyatri Joshiといった美人の新人など見所はあります。そもそもこのようなテーマの作品に常時娯楽性が足りないなど要求するのは野暮でしょう。

個人的にはSRK主演作で10本の指に入るか?といったほど気に入っており、2年に1度は見返したい作品です。

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

-Brahmāstra: Part One – Shiva / ब्रह्मास्त्र (2022)-

Bollywood No.038

Brahmāstra: Part One – Shiva (2022)

全く見る気はなかったのに前回の映画鑑賞時、予告編を見た女房が熱烈に希望したためまたまたやってきました! IconSiamシアター。

achar.pssamphran.com

 

女房はハリウッド映画の「X-Men」が好きなんですよね。

ザックリ言ってしまえば、このBrahmastraはインドならではのスパイスを効かせたインド版X-Menでしょう。

 

テキトーに解説

古代インドの賢者はastrasというエネルギーを持ってます。

賢者達はastrasを駆使して、その中でもっともエネルギーが強いBrahmāstraをコントロールしていました。

この賢者達をBrahmānshと呼ぶ!

といったAmitabh Bachchanのナレーションで映画はスタート

 

いきなり訳がわかりませんが、これを覚えておかないとこの後のストーリーに乗り遅れます。

 

要はこのastrasを使って世界征服を企てる組織と戦う!みたいなストーリー

ここに古代インドのなんちゃらが入ってくるのでX-Menがインドテイストになります。

 

冒頭の舞台はムンバイのドゥルガー・プージャー

ドゥルガー・プージャーといえばベンガルが有名で、自分も毎年コルカタのドゥルガー・プージャーを見に行ってました。*ヴァーラーナシーも同じく有名で1度参加したことがあります。

 

ここで主人公のShiva(Ranbir Kapoor)とヒロインIsha(Alia Bhatt)が出会いストーリーが進むわけですが、こういったアドベンチャータイプの映画はよくわからん専門用語が出てくるのでそれさえ事前にわかって入れば先が分からないほど楽しいものです。

なのでストーリーには触れない。

 

因みにこのBrahmāstra、全3部作で残りの2作は同時に撮影を予定しており2025年以降に公開予定。

Cast 

Ranbir Kapoor as Shiva

意外にもRanbir Kapoorの紹介は初めて

2020年に亡くなった父Rishi Kapoor  母Neetu Singhを持つサラブレッド

achar.pssamphran.com

今年4月には本作で共演のAlia Bhattとも結婚し現在Aliaは妊娠中。

これによりKapoor familyとBhatt familyという巨大な映画カーストが結ばれることになりました。

Aliaの話はひとまずおいておいて、Ranbirも今年39才になりました。

彼が役者デビューした2007年はインドに居たので彼の作品をみる機会が多くそれなりに評価もしていたのですが、キャリアを続けているうちにやたらのこだわりの強い俳優になっており演技を磨くより人と違うことをやってやろう!といった感じがしました。

まさにAamir Khanのキャリアをコピーしているかのように、、、。

 

このBrahmāstraですが、まだPart Oneなので評価は早いですがミスキャストのような気がします。もちろん彼がプロデューサーの一人なのでなるべくしてなっているのでしょうが、、、。

彼はダンスはデビュー当時から抜群に巧い! でもまともなアクションを観たことないんですよね!?

キャラクター設定からAjay DevganやSunny Deolのような超人やSRKやHrithik Roshaのようなスタイリッシュなアクションである必要はないですが雰囲気が悪いんですよね。

やはり彼はトレンディドラマの主役が一番合っているのかな~と思います。

 

インドに居たときの彼の評価はまだRishi Kapoorの息子でダンスが巧い!程度でしたがいまではすっかりボリウッドのトップに成りましたね。

 

Ranbir Kapoorおススメの3本

Ajab Prem Ki Ghazab Kahani(2009)

今のところインドの劇場でみた最後の作品

Ranbirの得意技はこの手の作品でしょう。

共演のKatrinaとはこの後プライベートで話題になりました。

 

Barfi! (2013)

名作と言っていいでしょう!

個人的にはRanbirの演技でベストは本作

 

Yeh Jawaani Hai Deewani (2013)

監督・脚本はBrahmāstraと同じAyan Mukerji

Ranbir節前回の作品も音楽の方が有名

Badtameez Dil


www.youtube.com

恐らくインドでは至る所でかかっていたでしょう!

バンコク、チャオプラヤーディナークルーズの船上でガンガンこの曲がかかっていたのには驚きました。

 

Alia Bhatt as Isha Chatterjee

前述の通り本作は夫婦共演

登場時間は長いですが、特に目を見張る演技はしてません。

ちょっとした不思議ちゃんやムスッとしたヒロインをやらせると巧いですが、個人的な評価はRanbirと同じであまり高くありません。

特にRanbirと付き合いだした2018年以降は彼の影響を受けていたのか?力んだ演技が目立ちます。Gangubai Kathiawadi(2022)なんかは特にそうかな~

妊娠しているので次回作はどうなるかわかりません、比較的出演作を避けていたのでこれを機に少しAliaの作品を見て勉強しなくてはいけません。

Amitabh Bachchan as Raghu

今更説明不要のBig B
この人の出演作は100本以上はみてますが、ここでは4回目の登場

achar.pssamphran.com

achar.pssamphran.com

achar.pssamphran.com

Brahmānshのリーダー

3つに分かれたBrahmāstraの一つを持っている

まあX-Menでいう所のPatrick Stewartですね。

重要なキャラではありますがBig Bである必要はありませんでした。

 

Mouni Roy as Junoon

とりあえずPart Oneでは実態のある中で最大・最強の悪役

ほとんど知りません

映画に数本出てますが基本的にはTV界のトップ女優。

見ての通りかなりの美女で妖美といったフレーズが合います。

かなりの悪なので表情は一辺倒であまり演技力はみられませんでしたが存在感抜群の悪でした。Part Twoでの登場も期待!

 

Nagarjuna Akkineni as Anish Shetty

よく連れてきましたね!

テルグ映画界の大スターですがほとんど作品を観たことないので多くは語らず。。。

Brahmāstraの一つを所持するBrahmānsh

 

Shah Rukh Khan as Mohan Bhargav

公開前に情報を入れとかないでよかった。。。

いきなりSRKの登場に興奮できます。流石に女房もSRKはいきなりでてきてもわかるようになり同じく盛り上がってました。

アクションの動きや見せ方が完全にRanbirの上を行っているのでこのような特別出演のチョイ見せにしておかないと主役を食ってしまいますね。

登場は序盤の10分くらいですが流石の貫禄

因みにキャラクター名Mohan Bhargavは本作と同じAyan Mukerji監督作『Swades(2004)』でSRKが演じた役名と同じ

Brahmāstraの一つを所持するBrahmānshの一人

 

Music Scene

序盤にダンスシーンがありますが、全体的に音楽は全く印象なし。

 

まとめ 

映画を観終わって。。。まだPart Oneなので総評はできませんが、まず最初に浮かんだのが「製作費は過去最高じゃないの?」それほど内容よりCGなど技術面は印象的。

調べたところやっぱりボリウッド歴代1位の製作費(インド全体では歴代3位)

 

公開前のトレイラーから子供うけする映画の為流石に家族で見に来られている客が多かったです。しかし2回観よう!とか人に勧めよう!って作品じゃないですね。

恐らく製作費の元はとれないでしょう。

 

今回は女房の付き合いで見に来たので気楽に観てましたがアクションはミステリーがあるので飽きずに最後まで鑑賞できました。

Part Twoができれば見に行くと思いますがあまり考えることなく気楽に見ることにしましょう。

 

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

-Laal Singh Chaddha / लाल सिंह चड्ढा (2022)-

Bollywood No.037

Laal Singh Chaddha  (2022)

 

約半年ぶりのボリウッド映画劇場鑑賞

achar.pssamphran.com

 

本作は当初2020年公開でアナウンスがありましたが、コロナで遅れに遅れ2022年8月11日(インド独立記念日の週)にインド公開となりました。

最初は見る気満々でいましたが、月日が経つに連れテンションは下がり本作を観にわざわざ劇場にいくつもりもなかったのですが、自身の誕生日ということもあり女房に連れられて行ってきました。

 

テキトーに解説

何度も紹介してますが、トム・ハンクス主演フォレスト・ガンプ(1994)のリメイク作

公開前のトレイラーを見る限りほぼ丸パクリのような気が。。。。

 

こういったタイプの映画は公開が遅れたせいで興行を下げると思われます。

そもそも2020年公開予定だったためある程度の情報がでておりトレイラーも出回ってます。

数週間後に見る映画であればテンションはもちますが、流石に2年も経つと飽きてしまいます(自分がコレ)

それでもAamir Khanのハリウッド映画リメイク!となるとGhajini(2008)を思わずにはいられない。

achar.pssamphran.com

 

一応期待はしてしまいますね。

 

また、本作は構想から20年をかけて仕上げた労作。

仕掛け人は名優Atul Kulkarni

彼はフォレストガンプのストーリーを10年かけて脚色し、次の10年でリメイク権を得ました。かなりゆったりした仕事ですが、昔のボリウッドであればリメイク権にかけた10年はいりませんでしたね(勝手にパクる)

 

映画のストーリーですが、フォレストガンプのインド版と言っていいでしょう。

ちょこちょこインドならではのストーリーが追加される程度でほぼ同じ!

わざわざここでストーリーをばらす必要はなし

これの脚色に10年かけるAtul Kulkarniは流石です!

 

この映画の評価ですがフォレストガンプを知らない方は文句なく高評価がでるでしょう。

フォレストガンプを見たことのある方は各箇所で比べてしまうのではないでしょうか?

 

自分の場合1994年公開で映画好きには必見のフォレストガンプをきちんと見たことがありません。

今から2~3年くらい前にタイのTVでたまたまやっていたのを見ただけ、2度見たのですが1回目はいろいろと仕事をしながら何となく見ており、2回目もそんな感じ。2回観て大筋がだいたいつかめてはいますが、そもそもこのTV映画は激しくカットされており編集もかなり雑でした。

終盤フォレスト・ガンプが全米を走り抜けるとこなど印象的な場面は覚えてますが、細かいところは見てません。

今回自分が女房より楽しめたのはそのせいかもしれません。

 

フォレストガンプでは主人公の人生がすすんでいく中でその時の世界的な事件にフォーカスされている場面があります。

同じくLaal Singh Chaddhaでもインド情勢が映し出されてます。

 

フォレストガンプの場合

ベトナム戦争と反戦運動、ブラック・パンサー党、ウォーターゲート事件、エルヴィス・プレスリー、ジョン・レノン、ヒッピー、アップル社などなど。。。

 

Laal Singh Chaddha(シク教徒)の場合

ブルースター作戦(1984)

インディラ・ガンディーによるシク教過激派を排除するために行われた作戦。インド軍・シク教過激派合わせて1,200以上の戦死者、民間人の犠牲者は5,000-20,000人と言われている悪名高き作戦

Laalは幼少期に黄金寺院周辺で家族に守られながら砲撃の音をきく。

 

インディラ・ガンディー暗殺(1984)

ブルースター作戦が行われた後もLaalの母はインディラ・ガンディーはあんな事をしたけど悪い人ではないといい聞かせていた矢先にラジオからインディラ・ガンディー暗殺のニュース。

 

反シーク暴動

母と共にデリー滞在中のLaal、シク教ドライバーのリキシャに乗って移動していたところデリー市民によるシク教と虐殺に遭遇。上記2件の事件からシク教徒とヒンドゥー教徒の対立が激しくなっており、ドライバーは連れ去られ、Laal1は母と共に逃げ周り最後はLaalの髪の毛を短く切り落とし難を逃れる。

 

シャールク・カーン

デリーに滞在するLaal、青年たちの遊んでいるところを眺めていると一人の青年が声を掛けてくる。その青年こそ若き日のシャールク・カーン。

ここでは本人が驚きのゲスト出演!

 

カルギール戦争(1999)

インド-パキスタン戦争の一つ。

カシミール州カルギールに停戦ラインを超えてパキスタン軍が侵入し僧侶などを殺害し駐屯地を占拠。

停戦ラインからかなりインド側にある町にパキスタン軍に入り込まれた事件だったためインド側の危機感がさらに強まりました。

このカルギールは1996年に1週間ほど滞在した事があります。自分が訪れた3年後にこのような事がありショックを受けた記憶があります。

Laalはインド軍人としてカルギールにてOperation Vijayに参加。

 

Rupa Company

有名なインナーウェアの会社。亡くなった戦友の意思をついでLaalが立ち上げ大成功する。Rupaは実在する大企業で自分も商品を購入したことがあります。

 

ムンバイ同時多発テロ(2008)

記憶に新しいイスラーム過激派によるテロ(実行犯は最大25名)

ムンバイ市内の10カ所で起こった同時多発テロで約170名の方が犠牲になりました。

当時インドに滞在しておりこのテロについてはコルカタにてTVの生中継を現地のイスラム系インド人の友人とみてました。

当初コルカタに来る前にムンバイに行く予定でしたが、都合によりムンバイをキャンセルしてました。今思えば予定通りムンバイに行っていたら、、、と今でも考えてしまいます。

とにかく当時TVに映し出されていた燃え盛るTaj Hotelが忘れられません。

Cast 

Aamir Khan as Laal Singh Chaddha

PKでやっていた演技とほぼ変わりなし、

ここでのAamirの演技を観てPKを重ねた人は多いでしょう

もちろんだれでもうまくやれる役柄とは思いませんが、ちょっと新鮮味に欠けましたね。彼は若き日のLaalを演じるために20kgの減量をしました。この辺は相変わらず彼らしい。。。

本作では自身の制作会社を使いプロデューサーとしてリメイク権の取得にも尽力しました。

 

コロナなどでしばらく新作を見れないうちに彼も57才となり、Kiran Raoとも離婚してしまいましたね。。。

 

特別出演以外では次回作のアナウンスはいまのところなし

 

Kareena Kapoor as Rupa D'Souza

映画出演はIrfun Khanの遺作Angrezi Medium(2020)以来

Laal役のAamirと共に主人公が大学生になる辺りから登場。

今ではSaif夫人となり二人の子供を持つKareenaも40才を過ぎました。

それでもまだまだ大学生役は通用します。肌の張りがいいのか?メイクのおかげか?あまり齢を感じさせません。

中盤まではこの役をわざわざKareenaが演じる必要はあるのか?と思いましたが、エンディングに近づくにつれてRupaの変化をうまく演じてました。

それでもKareenaを配役する必要性は感じなかったですね。重要な役ではありますがインパクトのあるキャラクターではありません。

このキャラ設定ではフォレストガンプの方がよかった。

 

Naga Chaitanya as Balaraju "Bala" Bodi

テルグ映画では名の知れた俳優さんだそうです。

ボリウッド映画は今作でデビュー

役のせいかいい表情をする役者さんです。

ボリウッドで主演をすることはないでしょうが何を演じさせても上手そうな俳優ですね。

今後もチェックしていきたい。

 

 

 

Mona Singh as Mrs. Chaddha, Laal's mother

Laalの母親を演じますが,実際はAamirより17才年下でKareenaと同年代です。

テレビドラマやテレビの司会者としての方が有名

映画デビューは本作と同じくAamir Khan主演の『3Idiots(2009)』、同じく本作でも共演のKareenaの姉で妊婦の役をした女優さんと言えばわかるでしょう。

本作への出演はその辺のつながりと彼女がチャンディーガル出身のパンジャービーであることからでしょう。

Utt Pataang(2011)でも彼女をみてますが、とにかく見事なパンジャーブビューティーで主演格のMahiと共に怪しい映画に華がありました。

achar.pssamphran.com

Utt Pataang(2011)

 

Manav Vij as Muhammad

この人も役者としてのキャリヤを全く知らない?と思ってたらけっこう出演作を観てました。

Punjab州Firozpur出身で役者の前はなんと!医者だったそうです。

キャラ設定から演技から本作の目玉の一つ!

 

カルギール戦争でインド軍と争ったパキスタン軍の司令官でしたが、負傷したところを他のインド兵と一緒にLaalが救出。

インドの野戦病院に収容されますが医療従事者からは「この兵だけは従軍履歴が一切ないんだよな~」と言われながらも退院します。

負傷により両足を失いますが、車椅子で器用に生活をしLaalが起こしたRupa Companyの成功に重要な役割を果たします、最後はムンバイ同時多発テロのニュースを見て「やはり教育が大事!」と考えパキスタンに戻り学校を設立します。

 

現在はほぼボリウッド映画に出演をしており数年に一回の割合でパンジャーブ映画に出演してます。

キャラが強すぎたので次回はもっと普通の役を見てみたいですね。

Music Scene

音楽もPKを匂わせる内容でしたが、プロデューサーや作曲・作詞どれも異なるメンバーです。唯一プレイバックシンガーのSonu Nigamが両方に顔をだしてます。

Kahani

www.youtube.com

冒頭で羽が舞うシーンで使われてます。

Mohan KannanとSonu Nigamが歌うバージョンがありますがどちらもたいして変わりません。

Laalの人柄を表すようなほんわりとした曲

 

Tur Kalleyan

www.youtube.com

Rupaの死後、全インドを走るLaalの後ろを流れる曲

Arijit Singhはすっかりこのパターンの曲専門の歌手になってしまいました。 

 

Main Ki Karaan?もソフトないい曲ですがKahaniと同じタイプの曲

 

全体的にソフトな曲が多くあくまでLaalのキャラに合わせた曲が多いです。

特にヒットするような曲はないですが悪くはない。

Location

Laalが全インドを走り回った為、あげたらキリがない!

映画の最初のクレジットでも多くの州政府に感謝のメッセージがありました。

まとめ 

やはりコロナで止まったのは大きい!

自分がみても新鮮味が感じられませんでした。女房曰く「フォレストガンプとほぼ同じだった!」とみている方は多いでしょう。

流石に今までのAamir Khan単独主演映画ほどHitすることはないでしょう。

また、本作でもボリウッド映画の壁みたいなものが存在します。

知らなくても楽しめることではありますが知っているともっとスムーズに理解できます。

戦争やテロなど近年のインドの歴史がところどころにでてきますが、インドの歴史に興味がある方にはすぐにピン!と来る事件ばかり。

自分はあまりインド史に詳しくないですが、ブルースター作戦は実際にアムリトサルに行ったときに各所で勉強でき、カルギーリ戦争・ムンバイテロは遠いところで起こった事件だという気がしません。

シャールク・カーン登場シーン、そもそもシャールクの顔を知らない方にはなんの問題もなし。一番困るのがシャールクの顔だけ知ってる方。劇中でのシャールクはデリーで遊ぶ普通の青年、Laalに夢を語り励ますだけの短い出演でした。

シャールクはデリー出身であり映画カーストでもなく普通に生活をしていたそうです。

自分のデリーの友人はパハールガンジで会った時、「シャールクはスターになる前、本当にその辺であそんでいたんだ!」と言っていたのを思い出すシーンでした。

 

このようにインドやボリウッドの歴史、俳優の背景を知っていればより楽しめるのがボリウッド映画!知らないと映画館で他のインド人が盛り上がっているときに一緒に盛り上がれないといった壁ができてしまうんですね。

 

個人的には十分楽しめホロリと泣かせるシーンも幾つかありましたが、フォレストガンプをまともに観たことがないせいかもしれませんね。

それでも機会があれば見ておいて損はない映画ですね!

 

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

-Bachchhan Paandey / बच्चन पांडे (2022)-

Bollywood No.036

Bachchhan Paandey  (2022)

f:id:hirobkk:20220320092718j:plain

コロナウィルス発生後、劇場で映画閉鎖などもありなかなか映画を見に行くことができませんでした。

今年の1月にタイ映画保存センターの特別上映で1作見ましたが、一般的な劇場で見るのはなんと2年半振り!

www.pssamphran.com

コロナ前最後に見た映画、2年半とは実に長かった。。。

achar.pssamphran.com

そろそろ頃合いと思い、スケジュールを確認したところなかなか大きい作品が公開予定となっていたので都合をつけて公開最初の週に行ってきました!

 

テキトーに解説

タミール映画Jigarthand(2014)のリメイクとのことですが、そもそもの原型は韓国映画A Dirty Carnival(2006)からインスパイアされているようです。

A Dirty Carnivalは未見ですが、さっと調べたところある小さいギャングファミリーを中心としたシリアスなドラマになっているようです。

当然本作はシリアスにはなりません!コメディ要素にロマンスが入ってくる娯楽性の高い作品に。

 

2021年7月に撮影を終えクリスマス週の公開を予定してましたがクリスマス週はそもそもAamir Khan作品の指定席であり2020年公開予定だったLaal Singh Chaddhaがスライドしてきてました。

f:id:hirobkk:20220320101041j:plain

そこでAamir(主演兼プロデューサー)はクリスマスでのかち合いを避けるため本作の制作サイドに公開をずらしてもらえないか?とオファーを出します。

Bachchhanサイドはそれを了承して公開をずらしますが、ここでコロナパンデミックが邪魔をします。

ここからはこの2作に限らずもう公開スケジュールは滅茶苦茶!

さほど大きな作品でなければオンライン映画にシフトしますが、この2作のような大作はふさわしい時期の公開を待ちます。

コロナが治まったわけではないですが、ワクチンの接種率などにより各国が通常の生活に戻しつつある中ようやく公開日をフィックス。

結果

Bachchhan Paandeyはホーリー週公開!

Laal Singh Chaddhaは独立記念日公開!

 

A Dirty CarnivalもJigarthandaも見ていないので比べられませんが、残忍なギャングを中心にストーリーが出来上がっており、笑いとロマンスがあってなかなか楽しめる作品。

 

Mrya(Kriti Sanon)はムンバイに住む新鋭の映画監督、大きな成功を夢見て友人のVishu(Arshad Warsi) と共にBachchhan Paandey(Akshay Kumar)を主演とした映画をとりにラジャスターンの田舎町に向かいます。

当初、本来の目的を伝えずにBachchhanファミリーに接触しますが、ふとしたことから二人がBachchhanの事を調べていることがばれてしまう。しかたなく二人は本来の目的をファミリーに打ち明けるのですが全員映画出演のチャンスにニンマリ。リアリティのある作品にしたかったMryaですが、Bachchhanをはじめ皆カメラを前にすると演技への意識が強くB級コメディ路線へ。。。

実際残忍なギャング一家のシリアスな作品には到底なりませんでしたが、ファミリーはみなマフィアっぽいゴッドファーザーのような作品になると思って撮影を終了、満を持した公開ではBachchhanをさらにお笑いにするような作品に編集がされてました。

最初は怒り狂うファミリーでしたが、映画を見た観客がBachchhanに対して今までのような恐怖ではなく気軽に声を掛けてきたり、子供が手をつないでくるなど親しみやすい存在に変わったことに心を打たれるのです。

極めつけは10年Bachchhanにたいして口を開かなかった母(Seema Biswas)が彼を呼び寄せ、映画がとても楽しかったことを伝え涙しながらBachchhanを抱きしめます。

これによってBachchhanはこの映画『B.P』が間違った方向の映画ではなく、人々が自分の評価を変える映画だと気づくのです。

 

Mryaの編集によりコメディ映画となった『B.P』ですが、そこに人々がBachchhanの印象を変えるという意図があったのか?がよくわかりませんでした。

自分の理解不足?もしくはKriti Sanonの演技力なのかわかりませんが。。。。

 

あと一つ面白いところで、

ギャング一味が「いったいどんな映画を作る気なのだ!?」と問いかけてきたときに

Vishuhaは最初『スカーフェイスやゴッドファーザーのような映画を作りたい!』とリアリスティックなマフィアものと説明しますが一味には解らない。。。。

そこですぐに『SarkarやGangs of Wasseypurのような映画だ!』と言い直すと

「お~」と大歓声!自分たちがManoj BajpayeeやKay Kay Menonになると思ってるんですね。

こういった部分が新たにボリウッド映画を見るのに難しいところ。。。

この場合スカーフェイス、ゴッドファーザーが最初に出てきたからまだわかりますが、いきなりSarkar、Gangs of Wasseypurと言われてもなんのことかわかりません。この手のことはボリウッド映画内でしょっちゅう起こることなので理解がしきれない部分ではあります。

Cast 

Akshay Kumar as Bachchhan Paandey

f:id:hirobkk:20220320122912j:plain

ここ数年の出演作はトップ俳優としては群を抜いて多いですが、意外にも全く見てませんでした。

過去に数十本彼の作品を見てますがブログ内での紹介は一作のみ。

achar.pssamphran.com

この手の役柄は数多く演じてますが、今回は少しシリアスな役。

お得意のパターンはギャングのボスとしてバイオレンスな面を持ちつつもおバカなコメディを見せてくれますが、おバカなところは今回曲者がそろった子分の役割でした。

Toilet: Ek Prem Katha(2017),Pad Man(2018)のように演技力を見せつける役ではなかったですが、アクション全開とも違い、ところどころに細かい演技力を出してます。

しかし彼の実力からするとアベレージレベルといったところか。。。

2022年はすでに撮影終了している作品が4作もありどのようなペースで公開していくのかわかりませんが、次回作以降に期待ですね。

 

Kriti Sanon as Myra Devekar

f:id:hirobkk:20220320122939j:plain

恐らく彼女の出演作を観るのはDilwale(2015)以来通算2本目。

この間の7年で知名度も広がりトップの一歩下の女優さんまで登ってきました。

DiwaleではVarun Dawanのお飾りガールフレンドくらいであまり印象にありませんでしたが、現在31歳になり見た目も大人っぽく作品内での存在感も出てきました。

このKriti Sanonですが、確かに女優として成長し間違いなく美人ですが、まだDeepika Padukoneのダウングレード女優といった印象を受けました。似たような役柄を演じているようですが表現力がDeepikaとはまだまだ差があります。

年齢的にもこの辺がピークで伸びていくイメージはありませんが、もうすこし過去の作品もみてみたい女優さんではあります。

Bareilly Ki Barfi(2017)

f:id:hirobkk:20220320125726j:plain

必ず見ておかなくてはいけない作品。

 

Mimi(2021)

f:id:hirobkk:20220320125542j:plain

これなんかも見ておきたい。

 

Arshad Warsi as Vishu

f:id:hirobkk:20220320123013j:plain

全開とまではいきませんが、Arshad節がよく出ている演技でした。

彼の笑いは独特のコメディセンスによるもの、セリフ回しで笑わせる印象が強いですが演技も実に面白い。。。

詳しくはコチラで👇

achar.pssamphran.com

 

Jacqueline Fernandez as Sophie

f:id:hirobkk:20220320123600j:plain

回想シーンの特別主演といった出演。

Kritiがゴージャス感を抑えた役でしたが、こちらはゴージャス全開!!

スリランカ人でありながら出演料はすでにボリウッドトップクラス、短時間での出演でも十分な存在感がありました。

achar.pssamphran.com

 

Other cast

今回の爆笑コメディシーンはこの曲者ぞろいのわき役陣にあります。

Bachchhanの子分たちは残忍さがありますが、面白可笑しく情にアツい連中。

Sanjay Mishraについては名前を見ただけでどのようなことをするのか想像ができます。

このコメディメンバーで秀逸だったのがPankaj Tripathi

Bachchhanを含むギャングメンバーに演技指導をする先生役、大物ギャングに対して指導とはいえ何度もBachchanをコケにしたような扱いをし、唾を吐きかけるなど完全に生徒として見下します。最後は痛い目を見ることにもなりますが全く改まることはありません。

彼はちょっと怖い役かお笑いの2択俳優ですが、今回はお笑い系の役ではまってましたね。

 

そして最後にBachchanとは10年口をきいていない母親役のSeema Biswas

個人的には今まで見てきたインドの女優で10本の指に入る女優さんと思ってますが、わざわざあの役を彼女に演じさせる必要があったのか?と疑問。プロデューサーや監督などとのつながりがあってのキャスティングかもしれませんがちょっと残念な起用でしたね。

Music Scene

印象に残るような音楽がありませんでした。

しいて言えばロマンティックソングのこの曲か?

Mri Jaan Meri Jaan


www.youtube.com

Akshay Kumarは相変わらず父と娘ほど年の離れた女性とロマンスをしてますが、妻Twinkle Khannaの逆鱗(すでに何度も触れているはだけど)に触れないのか?

Location

Mumbai、Jaisalmer、Thaneが主な撮影地

特にMumbaiでは撮影度に200人のエキストラの検査などCovid-19問題に苦労したそうです。

Nachna Haveli(Jaisalmer)

f:id:hirobkk:20220320135138j:plain

Bachchhanファミリーの拠点の撮影に使われたようです。

まとめ 

公開初日の興行成績はまずまずといったところ、しかしコロナ開け2か月目といったこともあるので少し割り増してみた方がいいでしょう。個人的には爆笑シーンもあり各俳優の演技も悪くなかったですが、通常きならスーパーヒットするような作品には思えません。

この手のAkshay Kumar作品に目新しいものを期待するのは野暮ですが、アクション・ロマンス・コメディが均等に盛り込まれているのでインパクトがない作品でした。

どのジャンルも中途半端な感じの印象。。。

このキャストでとるなら今までと似たような作品にはなりますが、コメディに寄せた方が面白かったような気がします。

 

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

-Dhoom 2 / धूम 2 (2006)-

Bollywood No.035

Dhoom 2 / धूम 2  (2006)

f:id:hirobkk:20220107162731j:plain

-DVD鑑賞-

本来は2006年に東京・科学技術館サイエンスホールでJaan-E-Mannに続くボリウッド映画上映第二弾として公開に見るはずでした。しかし以前記載したようにコーディネーターのインド人がインド映画に出演するとか言ってインドに帰ってしまった為、この企画に第二弾はありませんでした。

結局翌年にインドで見ることができたのでよかった。その後1,2回は見たことありますが今回はクリスマスにヒットムービーを見ようとKFCの油でギトギトしたチキンを食べながらDVD鑑賞。

もちろんこの作品にはパート1がありますので気になる方は過去記事をご覧ください。

achar.pssamphran.com

 

テキトーに解説

Dhoom⇒ノイズ・騒音の意ですが、一作目に比べるとDhoomが弱くよりドラマになってます。そもそもAbhishekがバイク乗りまわすのは似合わないんですよね。

よって今回のAbhishekはアクションもダンスも抑えめです。流石にHrithikの隣りで踊らせるわけにはいかないでしょう、デヴュー同期ですが明らかに役風が違います。

 

前作から引き続きACP Jai(Abhishek Bachan)の相棒としてAli(Uday Chopra)が最初から登場。特に凄腕感はないのですがJaiはやたらと腕利きのACPヅラをします。今回のターゲットは凄腕の泥棒 " A " (Hrithik Roshan)。はっきりいってみた目からなにから格が誓いますがスパイに元泥棒のSunehri(Aishwarya Rai)を使ってAの逮捕に挑みます。

 

Cast 

Hrithik Roshan as "A"  Aryan Singhania

f:id:hirobkk:20220107162720j:plain

こういう人にこういった役をやらせるからAbhishekがサポートキャストになっちゃうんですよね。そもそもこのDhoomシリーズはAbhi主演でUdayがサポート+悪役でできあがっている作品。現在までシリーズ3作になりますがだんだんと悪役がビッグネームになってます。

なにが悲しいかってこの年のFilmfare AwardでBest Actor(主演男優賞)にノミネートされたのはHrithik。誰もが感じた『えっ主演はAbhiじゃないの?』

しかし作品も見てしまえばわかります、このDhoom2からは泥棒が主役のルパン三世常態なのです! Abhiは次元(Ali:Uday)を連れてる銭形警部みたいなもんです。

Dhoomの泥棒役John Abrahamはただのカッコいい泥棒でしたが、今回のAryanには生い立ちと不二子ちゃん(Sunehri:Aishwarya)が与えられてます。

また、Hrithikのアクションやダンスは相変わらず超人的であり当時のBollywood映画界で彼を凌駕する存在はいません。

特にアクションでは監督からサンドボード・ローラーブレードなどを要求され危険なスタントも自ら演じたそうです。

 

Hrithik Roshan主演映画のレヴューは意外にも3KGのみ。

achar.pssamphran.com

Jodhaa Akbar(2008)のDVDも手元にあるので近いうちに見てみようか。。。

 

Abhishek Bachchan as ACP Jai Dixit

f:id:hirobkk:20220107164331j:plain

前作DhoomやDostanaなどのレヴューで詳しく触れているのでここではさらっと。。。

achar.pssamphran.com

achar.pssamphran.com

アクションといい、ダンスシーンといい派手なところは全てHrithikに持っていかれてしまいました。ですが、彼の魅力はHrithikとは違います。派手さはないですが時には渋みのあるいい役者であり、コメディもうまい。デビュー直後の様に似合わないダンスや無理やりスーパーヒーローを演じることはありません。

 

Aishwarya Rai as Sunehri

f:id:hirobkk:20220107165127j:plain

アレッ? いままで一度も彼女の映画をレヴューしてませんでした。

リオデジャネイロがロケーションになっていたりでセクシーな衣装が多かったですが、彼女にセクシーといったイメージはほとんどの人はもっていないんですよね。もちろん世界一の美女でありセクシーなんでしょうけど。。。

また、Hrithikとのキスシーン(ディープ)など今までほとんどやらなかった(当時付き合っていたVivek Oberoiとの共演で1度だけあり)ことをしたりと話題性はありました。

ミスキャストのような気もしますが、ルックスでもHrithikと五分を張れる女優が必要だったのかな?

 

2007年に結婚するAbhshek Bachanとはこの年の2本(ほかもう1本はUmrao Jaan)とGURU(2007)を含めて3作連続して共演。

 

また、本作でFilmfare Award for Best Actressにノミネートされてますが、これはありえません!明らかに数合わせでしょう。。(受賞はFanaaのKajol)

 

Uday Chopra as Ali

f:id:hirobkk:20220107170635j:plain

こちらもDhoom(2003)から継続なので特になし。

まさにハマり役!彼以外にAliはありえません!

 

Bipasha Basu in a double role as Shonali Bose & Monali Bose

f:id:hirobkk:20220107170912j:plain

先日レヴューしたばかりなので詳しくは👇をご覧ください。

achar.pssamphran.com

 

今回は双子のダブルロール。真面目で優秀な女刑事役とちょっとおバカで明るいエージェント(調査員?)でした。女刑事役のほうが彼女っぽかったですね。おバカ調査員はAliのキャラに合わせたのかな?

 

Music Scene

Dhoom(2004)と同じPritamが手掛けます。Dhoomではタイトルソングが大ヒットしましたが、Dhoom2もなかなかよかった。特にダンスシーンはHrithikが加わったせいかDhoom2のほうが上ですね。

Dhoom Again


www.youtube.com

こういったダンスシーンを見てるとHrithikの凄さがわかりますね。

プレイバックシンガーはスーパー音楽プロデューサーVishal–ShekharのVishal Dadlani

Dil Laga Na


www.youtube.com

リオのカーニバルが行われた夜のダンスシーン。皆さんセクシーな衣装で踊ってます。

途中にカポエラが入ってきたりブラジルの文化を入れるなど凝ったつくりです。

唯一Abhishekのみ普段着で他の4人とはほとんど交わりません。これは役柄もあるでしょうが、Hrithikと並べて躍らせるわけにはいかないといった理由も有りそう。。。

Touch Me


www.youtube.com

個人的には一番好きかな。。。

Abhも一生懸命踊っておりいい首の動きをさせてます。

子供の頃にやっていたヨガが役に立ってる。

Location

ムンバイ(インド)、ナミビア、ダーバン、リオデジャネイロ(ブラジル)

ブラジルでは最初に撮影されたボリウッド映画になったそうです。

中盤以降はほとんどリオでの撮影。

序盤の砂漠シーンはナミビアでダーバンはバイクシーンの撮影が行われたそうです。

ムンバイでの撮影は洪水被害などにあいかなりてこずったみたい。

まとめ 

まあ~名作というよりは最高峰のエンターテイメントムービーですね。複数のスターキャストに高いレベルのアクションとダンスシーン。

ロマンスもありますが、特筆すべきはUday Chopra一人入れることでこの映画にコメディ要素があります。

すでにDhoom3は公開されDhoom4は今度こそSRKが泥棒役をやるのでは?と期待されてますがどうもAkshay Kumarが出てきそうですね。

 

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村